遠いけれど行きたい! 観光大国・南アフリカってどんなところ?

リフレッシュ! 極上旅

昨年のラグビーワールドカップでみごとに優勝し、その国名を何度も耳にした、南アフリカ共和国。日本からは遠い国ですが、野生動物やワイン、伝説の大統領ネルソン・マンデラ、ダイヤモンド……など、いろいろなイメージがパッと思い浮かびます。旅先として考えると、「遠い」「直行便がない」「治安が心配」などの理由から、ちょっとハードルが高い場所かもしれません。でも、南アフリカは世界中のツーリストがあこがれ、訪れる、人気の観光大国。魅力あふれる、女性にもおすすめのデスティネーションなのです!

文化が多様、旅行者も過ごしやすい環境が整う

一度もアフリカに行ったことがない人にとっては、南アフリカのイメージは漠然としたものかもしれません。パッと思い浮かぶものといえば、野生動物が行き交う広大な大地、日本でもじわじわと人気を集めている南アフリカワイン、特産品のダイヤモンド、美容効果があるといわれるルイボスティー、それに、たびたび映画でも描かれるアパルトヘイト(人種隔離政策)の歴史や、その歴史を変えたネルソン・マンデラ。都会もあるけど野生の王国もあって、いろんな人種がいて……。

ヨハネスブルグにある「アパルトヘイトミュージアム」。アパルトヘイトの歴史を語り継ぐ博物館の入り口をランダムによりわけることで、訪問者は人種差別を疑似体験

答えは、どれも正解。どこまでも大地が広がるブッシュもあれば海辺のリゾートもあり、ワイナリーが点在する地域もあれば、民族の歴史を感じる地域もあり。日本よりもはるかに広い国土に、さまざまな文化や風景、人種を擁しているのが、南アフリカなのです。

野生動物が目の前に!

一年を通して、世界中から幅広い年齢層の旅行者が訪れている南アフリカは、観光大国でもあります。なかでもメジャーな観光地としてあげられるのは、喜望峰にも近い南部のケープタウンや、海辺リゾートで知られる東部の都市ダーバン、シーズン中は紫色のジャカランダが咲き乱れるプレトリア、世界都市のひとつに数えられるヨハネスブルグなどなど。ブルートレインやロボスレイルなど、各地を巡る豪華列車も根強い人気です。そしてなにより、グルメが豊富!

食材や料理法が豊富な南アフリカは、グルメも大きな楽しみ

南アフリカをさらに特徴づけるのは、世界有数の多民族国家であることです。オランダやイギリスなどのヨーロッパ系、インドやマレーシアをルーツとするアジア系、白人と非白人の血を引くカラード、さらに、肌の色は同じ褐色でも、ズールー族にコサ族、シャンガーン族、ソト族、ツォンガ族など、たくさんの民族が共存しています。

さまざまな人種が共存する南アフリカ。音楽も、文化も、バラエティ豊か!

当然、言葉や宗教も多様。公用語は、英語をメインに、アフリカーンス語、ズールー語、コサ語など、計11言語! もちろん、異なる民族同士で恋愛や結婚もするし、友だちにもなります。たくさんの言語で国家が歌われ、ラジオからゴスペルもインド歌謡もロックも流れてくるのは、南アフリカでは普通のことなのです。

一面にブドウ畑が広がるワインランドも見どころ

旅行者にとって、気になるのは治安ですが、上述したように、南アフリカは一大観光地。人のいない夜道を一人で歩かない、街を歩く時は高価なジュエリーを身につけない、貴重品から目を離さない……など、外国旅行の常識を心がけていれば、ほとんどの観光地で安心して過ごすことができます。

私営動物保護区には、優雅なロッジも

衛生面の心配も不要。飲食店の衛生管理は良好で、グルメを安心して楽しめます。加えて、多くのホテルやレストラン、ショップ、ミュージアムなどでクレジットカードを使うことができ、WI-FIが完備しているのも、旅行者にはうれしい環境です。

遊び方の選択肢もバラエティ豊か!

南アフリカの空の玄関口は、ヨハネスブルクとケープタウン。日本からは、香港やシンガポールを経由して行きます。ちなみに、最大の都市はヨハネスブルグですが、首都は別にあります。この国の首都はなんと三つ。三権分立をするために、プレトリア(行政)、ケープタウン(立法)、ブルームフォンテーン(司法)と、首都機能を分散させているのです。

ヨハネスブルグに着いたら、一般的には飛行機で目的地まで移動します。日本の3.2倍の国土を持つ広い南アフリカでは各地に国内線が飛び、空港も機能的で、旅行者も利用しやすいと思います。

さて、初めての南アフリカでどこに行き、何をするか。人気の観光アイテムといえば、野生動物を間近で観察できるサファリでしょう。動物が生息している時間やエリアを熟知したレンジャーとともに、オープンカーでブッシュを巡るゲームドライブは、一度は体験したいダイナミックなアクティビティーです。

野生動物を間近に眺めることができるゲームドライブ

ゲームドライブの楽しみは、ただ近くで動物を眺めるだけではありません。安全な場所に車を止めて、ワインや軽食を楽しみながら夕日を眺めるサンダウナーなど、さまざまなサプライズが用意されています。私営動物保護区内であればラグジュアリーなロッジに泊まり、プライベートのサファリカーで野生動物ウォッチング三昧……という、とっておきの体験をすることも。これについては、後日、詳しくご紹介します。

大自然のなかでドリンク片手に夕日を眺めるサンダウナーも楽しみ

「旅は断然ビーチリゾート!」という人なら、ダーバンやケープタウンがおすすめです。とくに、ケープタウンは世界の観光地ランキングで常に上位に数えられる都市。青く澄み渡った空と白いビーチ、有名なテーブルマウンテン、大規模なショッピングコンプレックス、高層ビル群……とさまざまな表情を持つこの街は、地中海性気候のため、一年を通して快適に過ごすことができます。

大都会ケープタウンは、海辺のリゾートタウンでもある

ケープタウンから少し足を延ばせば、喜望峰や、野生ペンギンが生息するボルダーズビーチで知られるケープ半島、ワイナリーが700軒点在するワインランドがあります。治安も良好なケープタウンとその周辺は、日本人旅行者が最も行きやすい南アフリカの街とも言えるでしょう。こちらも、後日ご紹介します。

ケープタウンから足を延ばせば、喜望峰や自然豊かな自然公園が

各地の空港は、ショップも充実。私は南アフリカに行くたびに、移動中に空港でお土産を探すことがひそかな楽しみになっています。

雑貨のデザインも南アフリカらしさがいっぱい

空港で買えるものというと、地図が描かれたTシャツやありふれたお菓子ばかりだと思っていたのですが、意外や意外、南アフリカの空港は、ハイセンスなアフリカ雑貨の宝庫。日本では売っていないようなアニマルデザイン(しかも洗練された!)のアクセサリーや、アロエやハーブを使ったコスメ、ラグビー南アフリカ代表チーム「スプリングボクス」のアイテムなど、この国らしいものがたくさんあって、ついお土産探しに夢中になってしまいます。

南アフリカ観光局

【オススメの関連記事】
リフレッシュ! 極上旅

芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

JOURNAL HOUSE