スンバ島のお籠もりリゾートで、夜もラグジュアリーな時間を

リフレッシュ! 極上旅

 癒やしの時間を過ごしながら、独特のアクティビティーに知的好奇心が満たされるインドネシアの秘境リゾート「ニヒ・スンバ」。素朴なスンバ島にはネオンこそありませんが、夕刻はさらに美しい風景に彩られます。海に沈む夕日を眺めたり、星空の下でディナーを楽しんだり、かけがえのない時間を過ごしました。

オレンジ色に染まるビーチに心奪われる

 ニヒ・スンバで滞在中、多くの風景に癒やされました。なにより心が奪われたのは、夕景です。空と海の境界線がオレンジ色に染まる頃は格別。砂浜は鏡のように雲の影を映し、今まで見たことがないような幻想的な風景が広がっていました。

オレンジ色に染まる夕刻のビーチ

 ビーチに面したボートハウスのバーカウンターは、この風景を一望する特等席。ダイナミックな夕景を眺めながらモヒートを1杯飲むのが、夕食前の日課となりました。

水平線に沈む夕日を眺めるボートハウス。バーにはカクテルもそろう

 もちろん、滞在しているヴィラからも、素晴らしい夕景を満喫することができます。プライベートプールのラウンジで海を眺めていると、まるでサンセットを独り占めしているような気分に。日没後もプールの水温はまだまだ温かく、夕日に染まるプールでひと泳ぎすることもできます。

ヴィラにあるプライベートプールでサンセットを独り占め

 夕刻のビーチをよりアクティブに楽しめるのが、馬に乗って海辺を散策する、サンセット・ホースライド。馬に乗って海の中までジャブジャブと入っていくのには驚きましたが、手綱をひく島出身のスタッフは馬の扱いにけているので安心です。なにしろ、スンバ島はインドネシア随一の名馬の産地。「パソーラ」と呼ばれる騎馬戦のお祭りも毎年開催されているほど、馬と人とが近い距離にあるのです。

ビギナーから経験者まで、スキルに応じて乗馬のコースはさまざま

 日没後の楽しみはディナー。海と空を眺めるダイニングは、テーブルにろうそくの灯がゆらめいて、とてもロマンチックな雰囲気です。ドレスコードはありませんが、ちょっとだけアクセサリーをつけたり、ワンピースを着たりすると、ぐっと気分が上がります。

バーベキューナイトは、豚の丸焼きも登場!

 ときどき、バーベキューのビュッフェディナーが開かれることも。敷地内のオーガニックファームで育てた野菜やチキン、地元の漁師から仕入れた新鮮な魚を使ったバーベキューは、シンプルな味付けでも満足させてくれます。

ディナーはダイニングではなく、宿泊しているヴィラのラウンジで食べることも可能

 ビュッフェディナーはテーブルを配したダイニングでいただくので、ほかのゲストと相席になることもありますが、これも旅の醍醐味だいごみ。世界中からバカンスに訪れた人たちとコミュニケーションをとるきっかけにもなります。私は前の席に座ったひとり旅の女性と意気投合、最終日にはともにディナーとワインを楽しむ仲になりました。

野鳥の声を聞きながらヴィラで過ごす静かな夜

 サンセットの後にゆっくりと夕食を味わい、ヴィラに戻ったのは、22時ごろ。まだまだ眠りたくないな、というときは、プールラウンジで軽く飲みながら過ごすこともありました。聞こえるのは、夜行性の野鳥やトカゲの鳴き声と、波の音だけ。それぞれのヴィラは離れていて、辺りはとても静かです。

 ダイニングで頼むアルコールは有料ですが、部屋のミニバーには、無料のジンやウォッカ、ビールが用意されています。しかも、入れ物がとてもかわいらしい。お籠もりリゾートには、こんなサービスもうれしいものです。

部屋に用意されていたミニバーのお酒とおつまみ。宿泊料に含まれ、毎日補充してもらえる

 ぐっすりと眠った翌朝は、目覚めもすっきり。滞在中は、目覚まし時計なしで起床することができました。わずか3泊の滞在でしたが、体が本来のリズムを取り戻したような気がします。

 ニヒ・スンバを発つときに見送ってくれたのは、すっかり仲良くなった専属のバトラー。リクエストにきびきびと対応してくれながらも、とてもフレンドリーで、島の友だちと過ごしたような気分にさせてくれました。

空港へと向かう送迎車に、見えなくなるまでずっと手を振ってくれたスタッフ

 島と共生するニヒ・スンバは、スタッフの9割がスンバ島民。彼らから聞く島の話は興味深く、しだいに、「もっとこの島のことを知りたい」と思うように。ただ豪華なだけのリゾートに泊まっていたのなら、こんな思いには至らなかったでしょう。

リゾート内にあるチョコレートファクトリー(左)で作られる、ハンドメイドのチョコレートをお土産に

 お土産は、ハンドメイドのチョコレート。リゾートの敷地内にあるチョコレートファクトリーで作られたものです。帰国して開封すると、カカオの香ばしさと甘い香りが、豊かな旅を思い出させてくれました。

ニヒ・スンバ

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芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

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