4日間にわたるプレミアム船「ゲンティン ドリーム」の旅も、いよいよ最終日。私がこのクルーズで一番楽しみにしていたのがスパです。4日目はゆったりと、ほかでは受けられない極上のトリートメントに身を委ねました。
熟練セラピストのマッサージで夢心地
シンガポールを発って4日目。「ゲンティン ドリーム」の旅は、あっという間に最終日を迎えてしまいました。名残惜しいばかりですが、まだ最大の楽しみが残っています。それは、「クリスタルライフ スパ」でのトリートメント。この日は、予約していたスパで、ゆったりとした時間を過ごしました。

「クリスタルライフ スパ」にそろうトリートメントメニューのなかでも、唯一無二ともいえるのが「クオーツ・クリスタル・ベッド・マッサージ」。クオーツ(水晶によく似た鉱物)を敷き詰めたベッドの上で、熟練セラピストのマッサージを受ける、約1時間半のトリートメントです。
トリートメントの前に、まずは質問票を使ってカウンセリング。すべて英語で書かれていますが、海外のスパにつきものの、答えようのないハートに突っ込んだ質問はなく、それでいて必要な情報が伝えられる(セラピストは男性と女性のどちらがいいか、マッサージの強弱、集中してマッサージしてもらいたいところなど)内容は、さすがは香港の船らしい簡潔さ!

約50度に温めたクオーツを敷き詰めたベッドは、ほんのりと温か。シーツを通して、ほどよい温度で肌に当たるように調整されているので、熱すぎることはありません。このあったかクオーツによる効果で、じんわりと汗をかき、デトックス効果も期待できるのだそうです。

流れるようなセラピストの手の動きや問いかけの優しい口調はもちろんのこと、この最新のクオーツベッドも、夢心地にさせてくれます。あお向けになって頭から足先まで丁寧にマッサージしてもらっている間、ベッドがマッサージチェアのようにかすかに電動で波打つのですが、これがとても気持ちがいい! 足をトリートメントする間だけ、足先が上がるようにベッドの角度が調整される工夫などは、最新設備ならではです。

ハーブボール(天然ハーブを詰め込んでボール状にし、スチームして温めたもの)を身体に当ててゆく時間は最高。そっと押し当てているだけなのに、じわじわと癒やされていくのです。施術の終わりを告げるティンシャベルの音で目覚めるまで、すっかり夢の中を浮遊していました。
ヘルシーフードでエネルギーチャージ
極上トリートメントが終わったところでランチタイム。体をデトックスし、癒やされた後は、ヘルシーなものが食べたくなります。そこで、フルーツや野菜をふんだんに使ったメニューがそろう「クリスタルライフ キュイジーヌ」へ。

スパで汗をかいて乾いたのどを潤してくれたのは、「ウーマンズ・ケア」という名前のドリンク。バナナや日本ではあまりお目にかかれないフレッシュなビーツ、ヨーグルトをミックスしたジュースです。ほかにも「フォーエバー・ヤング」「リキッド・サンシャイン」など、ユニークなネーミングのドリンクが。それぞれ、名前を反映した食材が使われています。
フルーツの盛り合わせは、南国果物のドラゴンフルーツがたっぷりと入っていて食べ応えあり。クルーズの間、ステーキに北京ダックにシーフードと、ずっとごちそうを食べ続けていたので、こんなヘルシーな食は、ほっとします。

夕方にシンガポールに入港するまであと数時間。頭のなかでは、そろそろ下船後のことを考えてしまいますが、船内ではまだまだイベントが開催されています。私は、人気公開オーディション番組をステージに再現した「China’s Got Talent」をシアターで観賞。最後までしっかりと、この船の楽しみを満喫しました。

なお、「ゲンティン ドリーム」には、バトラー付きのスイートルーム「パレス」も用意されています。専用のレストラン、プール、ラウンジのほか、ジムやカジノも備える贅沢な空間です。私が宿泊した「バルコニーステートルーム」に1泊1~4万円ほどの追加料金で宿泊できるので、いつかラグジュアリーな旅も体験してみたいと思っています。
カジュアルにも、ゴージャスにもプランが立てられる「ゲンティン ドリーム」。船はたんなる移動手段ではなく、乗ることそのものが旅の目的になるということを教えてくれました。
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