ローカルフードとラオス産ビール ルアンパバーンの食を楽しむ

リフレッシュ! 極上旅

 ラオスの古都ルアンパバーンに滞在中、毎日楽しみにしていたのが、カフェでのコーヒーブレイク。メインストリートにはオリエンタルな趣のカフェがたくさんあって、雰囲気とともにラオス産コーヒーを味わうことができます。さらに、ラオスは食も魅力的。庶民派のローカルフードは思いのほか、日本人の口にもなじむ味です。

旅人を虜にする、いとおしきカフェタイム

 ルアンパバーンの中心部はとてもコンパクトにまとまっていて、迷うことなく歩くことができます。散策中、たびたび立ち寄りたくなったのが、カフェ。目抜き通りのシーサワンウォン通りとサッカリン通りにも、メコン川沿いにもカン川沿いにも、とにかくたくさんのカフェがあって、いつでもひと休みができるのです。

 どの店も似通ってはいるけれど、日本でおなじみの外資系チェーン店は一軒もありません。一軒家や長屋風の建物の中の空間はオリエンタルテイストにあふれていて、雰囲気たっぷり。天井にファンがまわるリゾート風のカフェや古民家風のカフェなど、そのときの気分に合わせてお店を選ぶのが楽しみでした。

メインストリートのカフェはどれもインテリアが素敵で、一軒一軒、入ってみたくなる

 カフェで決まってオーダーしていたのは、ラオスコーヒー。日本での知名度は高くありませんが、コーヒーはこの国の特産品のひとつなのです。おもに、寒暖差が大きい南部の高原でアラビカ種の豆が栽培されているのだそう。り方によってテイストは変わりますが、私は酸味が少なく、苦味を感じるラオスコーヒーがとても気に入りました。

ローカル風情たっぷりのカフェ、ゆるりとした空気に思わず長居してしまう(左)。気軽にテイクアウトできるコーヒーショップも

 コーヒーをさらにおいしくしていたのは、なによりカフェの居心地の良さ。風通しの良い店内から、道行くトゥクトゥク(三輪バイク)を眺めながら、読書をしたり、SNSで発信したり(フリーのWi-Fiを利用できるカフェは多数)。ぼーっとくつろぐ時間は、なんとも贅沢ぜいたくです。どのお店も、コーヒー一杯で長居しても嫌な顔ひとつせず、気持ち良く対応してくれました。

朝はハーブたっぷりのライスヌードル、暑い午後はビアラオがおいしい!

 何度食べても飽きなかったのは「カオソーイ」。ラオス北部で食べられている、濃厚な肉味噌みそを載せたライスヌードルです。

 見ためはコッテリしていて、見るからに辛そう。食べてみると、思ったよりもうまみを感じます。ライムをちょっと搾ると爽やかになり、麺はのどごしがよく、野菜やハーブもたっぷりと添えてもらえるので、私にはヘルシーに感じました。

カオソーイは、テーブルにあるスパイスで好みの辛さに調整して食べる

 ちなみに、タイにもカオソーイがありますが、レシピはかなり異なります。もともとはミャンマーの料理で、ラオス北部、そしてタイ北部へと広がっていったようです。

 カオソーイは、庶民の定番の朝ごはん。朝7時台にはお店がオープンして、売り切れ次第、閉店するところがほとんどです。カオソーイを試すなら、午前中の来店が鉄則。1杯2万キープ(約260円)ほどとリーズナブルです。

 朝食はカオソーイ、そして午後になったら、ローカルフードとラオス産ビール! 暑いルアンパバーンでは、緑と風を感じるテラス席でのランチが本当においしく感じます。

メインストリートにある人気のヌードルショップ。外にあるキッチンで調理する様子を眺めるのも楽しい

 郷土料理のひとつが、ミンチにした肉や魚にレモン、ライム、香草などを混ぜて炒めた「ラープ」。主食のもち米も香りが高くて、料理によく合います。ラオスではよく食されるバッファローの肉が使われることも。味はビーフに似ています。

 ある日、カン川の対岸にあるレストランを訪ねてみました。川には手作りの竹橋が架かっていて、その向こうには森のような緑が見えています。「向こう岸に何があるんだろう?」と興味津々で渡ってみたところ、竹林の中にステキな環境のレストランがあったのです。

カン川の水量が減る時期だけ架かる竹橋。渡ってみると、思わぬ素敵な環境が
竹林のなかにあるレストランのテラスは特等席。おひとり様の旅行者も入りやすい雰囲気
パクチーたっぷりのラープ。もち米とあわせて食べるのがラオス流

 サワサワという葉ずれの音を聞き、眼下にカン川を眺めながら、まずはラオスの代表的なビール「ビアラオ」を1杯………。「う、旨いっ!」と叫んでしまうほど、幸せな瞬間です。とくに黒ビールの「ビアラオ ダーク」はコクがあって、グラスが進みます。私はアジア各国のビールが大好きなのですが、この旅でビアラオが一番のお気に入りとなりました。

ビアラオはラオスを代表するビール。ラガーは軽やかで、ダークはコクがあってクセになる

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芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

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