心も体も生き返る! 草津で快適なファスティング体験

リフレッシュ! 極上旅

「ホテル クアビオ」。源泉かけ流しの温泉

 日々の生活で疲弊しきった体をリフレッシュするべく訪ねたのは、草津(群馬県草津町)の高原にある「ホテル クアビオ」。特別な食事プログラムとリラクゼーションをコンセプトにした、ヘルシーな大人向けのリゾートです。前回のマクロビオティックプランに続き、今回はファスティングプランを初体験。ほどよいファスティング(断食)をしながら森を歩き、草津の名湯にかったその効果は、想像以上のものでした。

心を満たし、体をリセットする、優しいデトックス

 マクロビオティックプランを体験し、心身にエネルギーがチャージされたのを実感した1泊目。2泊目からは、いよいよファスティングプランの始まりです。

 そもそも、私がこのプランにトライしたのは、ここのところ休みなく続いた海外取材で食べすぎ、その後も運動不足、睡眠不足が続く生活で、体の感覚が鈍っているのを感じていたから。

 おいしいものをおいしく食べるためにも、楽しく仕事をするためにも、いったん体をリセットしようと、「断食」を決意。各地にある施設のなかで、無理なく、気持ちよくファスティングをできるのが「ホテル クアビオ」でした。

「ホテル クアビオ」には緑豊かな庭があり、ファスティング中は、いつもより木々の香りを感じる

 マクロビオティックプランで助走(?)し、いよいよファスティングプランのスタート。ファスティングといっても、水だけを摂取する断食とは異なります。体に必要な栄養をジュースで取り入れながら消化機能を休ませ、脂肪を燃焼させ、体内の老廃物や有害物質を排出させるのがクアビオ流。そのため、1日3回の「栄養」が提供されます。これなら私も挑戦できそうです。

 朝と昼は人参にんじんジュース2杯と三年番茶、梅干し。夜はさらに、具なしのみそ汁がつきます。文章で読むと「たったそれだけ?」と思うかもしれません。でも、ゆっくり飲んでいると、じわじわとおなかが満たされていくのです。さらに、体にとって必要な栄養は脳もちゃんと理解するのか、この後も空腹に悩まされることはありませんでした。

夜の栄養メニュー。人参ジュース2杯、三年番茶、梅干し。みそ汁は昆布と干ししいたけで、だしをとったもの。三年番茶は緑茶の茶葉と茎を乾燥させ三年間熟成させたもので、身体をぽかぽかと温める
ファスティングプランを実践しているゲストの部屋には、黒糖と塩を用意。もちろん、すべてオーガニック

 おなかが減ってしまったときのために、黒糖入り生姜しょうが葛湯もいただくことができます。空腹の波はやってきませんでしたが、この葛湯が甘くてとろりとしていて、温まりました。

 ファスティングプランを実践しているゲストの部屋には、黒糖と塩が用意されています。ホテルが位置するのは標高約1200メートル。気圧の変化により体調に変化が表れるため、貧血予防として塩を、空腹をケアするために黒糖が用意されているのだとか。

 各客室には、日替わりで香りを選べるアロマディフューザーも完備。ファスティングプラン中の私は、グレープフルーツの香りをチョイス。食欲を減退させる効果があると言われているので、ファスティング中にはぴったりの香りです。

草津の森を歩いたあとは、温泉でリフレッシュ

 ファスティングプランを実践中、オプションでお願いしたのが、ネイチャーウォーキング。歩くコースは、そのときの体調や天気を考慮して、プロのトレーナーでもあるガイドと相談します。

 この日は、あいにくの雨で決行できるか心配していたのですが、そんなときでも歩ける道があるとのこと。コースは、「草津森の癒し歩道」に決定。案内してくれたのは、パーソナルトレーナーの富澤ひかるさん。「雨の日は空気が澄んで、緑もより濃く感じられますよ」という励ましに、気分が盛り上がります。

 「ネイチャーウォーキング」は、2本のポールを持って歩く、ノルディックウォーキングスタイル。ポールを利用することで、普段は使わない筋肉も使うのだそうです。たしかに、約1時間半のウォーキング中、いつも以上に腕の筋肉を使っているのを実感しました。

雨で緑が濃厚に香る、草津の森を散策。地元の自然に詳しいトレーナーと歩くから、高原植物も発見できる

 この森は本当に美しく、緑の鮮やかさに心が奪われます。雨は降り続けていましたが、木々が自然のトンネルのような役目を果たすので、ほとんど気になりません。むしろ、しっとりと香る緑に感動するほど。

 道中では、可憐かれんな花を咲かせる高山植物を見つけたり、熊よけの鐘を鳴らしたり。富澤さんから聞いた草津温泉や自然の話も面白く、発見に満ちた、そしてあっという間の1時間半でした。

ネイチャーウォーキングのあとは、温泉でさっぱり

 ネイチャーウォーキングを終え、ホテルに帰ったら、さっそく温泉! 歩いたあとの名湯は心身に染み入ります。森を眺める半露天風呂は気持ちがよくて、極楽、極楽。ちなみに、温泉に入る前に塩分と水分を取ることでスムーズな発汗が促され、デトックス効果も高まるのだそう。また、ファスティング中は血圧が下がることもあるので、貧血予防にもなります。

チェックアウトの日にいただく補食。無農薬玄米のお粥や、大根と人参、タマネギのみそ汁などで優しく胃に栄養を補充する

 名湯に浸かり、森を歩き、自然のなかでゆったりと過ごしたファスティング体験。チェックアウトする日は、玄米がゆやみそ汁などの補食をいただきます。このとき、料理のいい香りを、いつもより敏感に感じたことにびっくり。おだしの優しい香りを感じられるほど、感覚が研ぎ澄まされていたのかな? と思います。

 「ホテル クアビオ」でのプランを終えて、再び怒涛どとうの毎日。近いうちにまた、心と体のリセットに行きたいと思っています。

●ホテル クアビオ

【オススメの関連記事】
草津「ホテル クアビオ」で日頃の疲れをリセット!

芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

JOURNAL HOUSE