おいしくて美容にいい! 美濃で見つけた「とっておき」のお土産

リフレッシュ! 極上旅

果樹園が目の前に広がる「ヤマキマルシェ」。カフェスペースでは、オリジナルドリンクとセミドライフルーツがいただけます

 木曽川、飛騨川の清流と、山の緑に恵まれた岐阜県美濃加茂市。豊かな自然があるからこそ、おいしいものがたくさん生まれています。旅の途中、思わず友達や家族にも分けてあげたくなるような、とっておきのお土産を見つけました。

しっとりやわらか、ビタミンたっぷり! 無添加のセミドライフルーツ

 フルーツどころとして知られている美濃加茂市。千年以上の歴史を持ち、歴代将軍にも献上されていた高級干し柿の「堂上蜂屋柿どうじょうはちやがき」をはじめ、富有柿や梨など、果物の産地として知られています。また、これからはおいしい栗も旬を迎えます。

 「旬の果物を思い切り食べたい!」と訪ねたのは「ヤマキマルシェ」。「ヤマキ農園」で育った果物を使ったジュースやドライフルーツなどが味わえる、山間やまあいのカフェです。目の前に広がる果樹園を眺めながら、ローゼルコーディアル(680円)をいただきました。これは、ヤマキ農園が育てたハイビスカスの仲間「ローゼル」とリンゴ酢、てんさい糖、蜂蜜、ショウガ、リンゴ、ミカンなどを一緒に煮込んだドリンク。さわやかな酸味とやさしい甘みが心地よく喉を潤し、ショウガの効果で身体がぽかぽかと温まります。これは、女性にオススメです。

カフェスペースで農園を眺めながらほっと一息。ヤマキマルシェのドリンク。添えられているのはセミドライフルーツ

 ローゼルは、ポリフェノールやビタミンC、鉄分、カルシウムなどの栄養分が豊富。そう聞いただけでお肌がツルツルになりそうな、美容効果の高い植物です。近年、ヤマキ農園で栽培が始まったローゼルは、美濃加茂の新しい特産品としても注目を集めています。

しっとりとやわらかで、みずみずしい食感のセミドライフルーツ

 店内には、いろいろな果物の加工品がずらり。お土産に選んだのは、珍しいセミドライタイプのドライフルーツ。しっとりやわらかな食感と、果実の味覚をぎゅっと凝縮したようなみずみずしさがあって、これはおいしい! 低温でゆっくり乾燥させたため、自然の色味も残されています。ドライフルーツは高カロリーのイメージがあるけれど、添加物や砂糖、油を使用していないから安心して食べられます。パッケージも可愛らしく、お土産にあげた友人たちからは大好評でした。

ヤマキ農園

キリッと冷やして飲みたい、白ワインのような日本酒

 江戸時代は宿場町として栄えた、中山道太田宿。今も当時の風情を残す一角で、一段と存在感を放っているのが、創業明治26年(1893年)の酒蔵「御代桜醸造」の建物です。日本を旅する醍醐味の一つといえば、地酒。旅を終えた後、なかなか手に入りにくい地酒をじっくりと味わう時間は、自分への最高のお土産です。

 「御代桜醸造」は美濃加茂で唯一の酒蔵で、124年の歴史を誇ります。現6代目蔵元の渡邉博栄さんが酒蔵を継いだのは2009年、29歳の時。杜氏の酒向博昭さんは20歳で入社してから20年間、ここに勤めているという、老舗ながら若い世代が活躍する酒蔵でもあります。

老舗酒蔵「御代桜醸造」。「酒造りには完全な機械化を採用せず、作業工程には人の手を入れ、少量でも味にこだわっています」と、現蔵元の渡邉博栄さん

 代表銘柄は「御代櫻みよざくら」と「津島屋」。「御代櫻」は、美濃加茂産のお米「あさひの夢」をはじめとする岐阜県産米を原材料に使用した伝統の日本酒。一方の「津島屋」は、日本酒の美味しさと可能性を貪欲に追求したというモダンな日本酒。とくに、特殊な酵母で醸された「津島屋外伝 純米酒 父なるライン」シリーズは、まるで白ワインのような酸味や発泡感があって、キリリと冷やして洋食にあわせたくなります。とくにイタリアンとは相性がよさそう!

 いずれのお酒も、仕込み水は敷地内の井戸から汲み上げる、清らかで冷たい木曽川の伏流水。ほんのりと甘味を感じるこの軟水で仕込むことによって、口当たりが柔らかく、優しい味わいのお酒ができあがるのだそうです。

 雰囲気のある蔵は、アートイベントの場になることも。今年9月には演劇公演が行われ、多くの人が集まったのだそう。伝統を貫きつつも、革新的な日本酒を生み出す蔵元らしいエピソードです。

「初穂製菓」の「小さな小さな姿あられ」。形もかわいらしくて女性に大人気のお菓子

 ところで、美濃加茂には、女性に大人気のお菓子があります。「初穂製菓」の「小さな小さな姿あられ」という、鮎や木の葉、梅の花の形をした可愛らしいあられです。市内の店舗でも販売していますが、オンラインショップでの購入が簡単です。

御代桜醸造

初穂製菓

芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海大学文学院へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

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