いちどは行きたい!楽園ビーチベスト5

癒やしの楽園 by 三好和義

 心からリラックスできる「楽園」を求めて、世界中を旅しています。渡航した日数を数えたら、3000日を超えていて驚きました。僕は58歳なので、7分の1は海外で撮影をしていた計算になります。その僕が選んだ世界のベストビーチ・ベスト5をご案内します。なんと沖縄のビーチが2か所も入っています。沖縄の美しさって、世界レベルなのです。

 第5位はハワイのオアフ島にあるサンセット・ビーチ。その名の通り、夕焼けの名所です。ハワイの中でも、オアフは一番ポピュラーな島ですが、侮れない穴場があります。このビーチは、ノースショアのはずれにあって、周囲には何もありません。レストランに行くのに、しばらく車を飛ばす必要があるほど。その分、静かで「ここがオアフなのか?」と思うほどひっそりとした静謐せいひつな時間があります。ゆっくりと海に落ちる太陽を眺め、心静かに過ごす。そんな時、僕は「楽園」を感じるのです。

 第4位は沖縄の西表島沖にあるバラス島です。西表島にはマングローブ林がしげり、トレッキングなども楽しめます。マングローブが育つには、水の美しさが必須の条件。沖縄県の離島の中でもトップクラスの水に恵まれた島で、その沖にはこんな美しい砂洲があるのです。小さな砂州ができる場所は世界中にたくさんありますが、これほどの規模の砂州は少ない。それがベスト5入りの理由です。

 第3位はタヒチ、テティアロア島。ワンアイランド・ワンリゾートになっています。島を所有していたのは往年の名作「ゴッドファーザー」でアカデミー主演男優賞を受賞した名優マーロン・ブランド。彼の自宅があり、存命中には、野性味あふれる素朴なホテルが併設されていましたが、数年間のお休みを経て、リニューアル。「超」がつく高級ホテルに生まれ変わりました。周囲のビーチは、この透明度。島には少数のゲストしか滞在できません。ちょっとお金はかかりますが、究極の優雅さが、ここにはあります。

 第2位はハワイ、オアフ島のラニカイ・ビーチ。沖にぽっかりと浮かぶ二つの島がビーチのアクセントになっています。ちょっと有名になりすぎたのが難です。それでも、このビーチに来るたびに、ため息が出ます。ベストタイムは午後の早い時間。早くランチを食べてビーチに出る。近所の別荘に住む人たちが犬を連れて散歩に来ています。パブリックのビーチパークとは違うプライベートビーチ感覚が、このビーチを特別なものにしています。

 世界のビーチ1位に選んだのは宮古島の与那覇前浜ビーチ、通称「前浜ビーチ」。遠浅のビーチがどこまでも広がっています。宮古島東急ホテルの目の前にビーチがあり、ホテルに泊まると、朝、この風景が部屋からでも見えます。こんなぜいたくなビーチはなかなかありません。それがベスト1の理由。おすすめは朝。頑張って早起きして、ちょっと薄暗い時にビーチに出てサンライズを待ってください。誰もいない浜に背後から日が昇り、美しい景色が目の前に広がる瞬間の写真。神々しい気持ちになりました。美しいばかりでなく、心が安らぐ場所。そんな「楽園」で、明日への英気を養ってください。

 

三好和義(みよし・かずよし)
写真家

 1958年徳島県生まれ。「楽園」をテーマに、タヒチやハワイなどの南国の島々から日本の世界遺産まで幅広く撮影。84年当時最年少で木村伊兵衛賞を受賞。近著は世界中のリゾートを集めた「青の楽園へ」(PHP)。Amazonプライム・ビデオで「RAKUEN 三好和義と巡る楽園」を配信中。