台北の朝は早起き必須! 名物の朝ごはんを食べに行こう

リフレッシュ! 極上旅

台湾で定番の朝食メニュー「鹹豆漿」

 台北を旅行するなら、どんなに予定が詰まっていても必ず食べたいものがあります。それは、朝ごはん! 朝食専門店がたくさんあり、朝から外食する文化が根づいている街なのです。のんびり寝坊していたらもったいない! おいしい朝ごはんのために、早起きは必須です。

並んでも食べたい定番の朝食メニュー

 台北には、街のいたるところに、朝だけ営業しているお粥や豆乳などの専門店があって、毎朝、出勤前の人たちでにぎわっています。共働きの夫婦が多い台北では、朝食は家で食べるのではなく、家族そろって外食をしたり、テイクアウトして家で食べたり、職場で食べるのが一般的なのだそう。当然、朝食を出す店は多いから、競争しあってレベルも高くなるというわけです。

 台湾で定番の朝食メニューといえば、鹹豆漿(シェントウジャン)。豆漿というのは、豆乳のことで、鹹豆漿は、温かい豆乳にザーサイやネギ、黒酢などを入れ、ラー油やしょうゆで味付けした料理です。おぼろ豆腐のようなフワフワとした優しい食感は、目覚めの一口目にぴったり。

鹹豆漿(左)と厚餅夾蛋で大満足の朝ごはん。オーダーはメニュー表の番号を伝えればOK

 台北のあちらこちらに「豆漿」の看板を掲げたお店がありますが、なかでも人気を誇るのが、「阜杭豆漿(フーハントウジャン)」。MRT板南線の善導寺駅(シャンダオシー)を出てすぐ、華山市場が入るビルの2階のフードコート内にあります。

 開店は5時半で、売り切れ次第終了。いつも6時過ぎには、店の前から階段、そしてビルの入り口あたりまでずらりと行列ができています。一瞬、ひるんでしまいますが、あきらめてはいけません! 回転が速いので、待ち時間は思ったよりも短く、30~40分ほどでおいしい鹹豆漿がいただけます。

 お待ちかねの鹹豆漿(30元=約110円)は、口に入れた瞬間、ほろほろと崩れて舌の上でとろけるかのよう。揚げパンに似た油條(ヨウティアオ)や香菜(シャンツァイ)など、トッピングも香ばしくて、食欲を刺激します。

 さらに、クレープのような生地にネギ入り薄焼き卵をサンドした厚餅夾蛋(ホウピンジアダン)も頼めば、おなかも大満足。このほか、甘く味付けされた豆乳の甜豆漿(ティエントウジャン)に油條を浸して食べるのも、台湾では定番の朝ごはんメニューです。

「恋人たちの果物」で気分さわやか

 台北というと夜市が有名ですが、朝市も活気にあふれています。雙連朝市(シュアンリェンザオスー)は、市の中心部に位置する、比較的大きな市場。MRT雙連駅を出てすぐというアクセスの良さから、観光客の姿もちらほら。

朝から午後3時頃まで店が並ぶ雙連朝市

 夜市と違って、朝市では肉、魚、野菜などの生鮮食品や、お惣菜系などが売られています。そしてここにも、おいしい朝ごはん屋さんがあります。焼き饅頭の水煎包(シュエジェンパオ)、葱が練りこまれたクレープのような葱抓餅(ツォンジュアピン)、豆腐プリンに甘いシロップをかけて食べる豆花(トウファ)など、台湾屋台グルメのオンパレード。少しずつ食べられるから、いろいろな味を試してみた人にも、朝市での朝ご飯はおすすめです。

豊富な果物とおなじみの飲茶もあります

 デザートはもちろん、南国フルーツ。ドラゴンフルーツにスターフルーツ、グアバ、マンゴーなど、日本ではお高いフルーツも格安だし、なにより新鮮でおいしいのです。緑色の土マンゴーを砂糖漬けにした情人果(チンレンコー)は、暑い台北で喉を潤すのにちょうどよくて、朝から何個でも食べられます。ちなみに、情人果の意味は「恋人たちの果物」。一口食べれば、さわやかな甘酸っぱさに、この名前が付いたのも納得できます。

さわやかな緑色の情人果は台湾原産の土マンゴー

 朝市は、地元の人たちの憩いのスポット。夜市ほど観光客で混み合うこともなく、素顔の台北を見ることもできます。たまにはホテルの朝食をスキップして、街に繰り出してみてはいかがでしょう?

芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

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