台北旅行で運気UP! 恋も仕事も健康も、パワスポで欲張り祈願

リフレッシュ! 極上旅

 信心深い人が多い台北。観光スポットとして有名なところから、ローカルに愛される穴場まで、さまざまなびょうがあります。台北を旅するなら、廟を参拝してパワーもチャージしたいもの。パワースポットとも呼ばれる二つの廟をご紹介します。

心身ともにイキイキと、仕事も恋愛もモノにしたい!

 パワースポットというと、仕事運や恋愛運のご利益ばかりを期待してしまいます。でも、それも健康な体があってこそかなうもの。心身ともにイキイキと、仕事も恋愛もモノにしたい! という人は、ぜひ、医学の神様「保生大帝(バオシェンダーディ)」がまつられている「大龍峒保安宮(ダーロンドンバオアンゴン)」を参拝しましょう。

 この廟が建てられたのは1742年。日本では、テレビドラマ「暴れん坊将軍」でおなじみの徳川吉宗が世を治めていた頃のことです。当時、この界隈かいわいでは疫病が流行していたため、それを鎮めようと住民が建立したといわれています。当初は木造の簡素な廟でしたが、ご利益に感謝した人々により拡張工事が何度か行われ、19世紀後半には、立派な建物になっていたといいます。

大龍峒保安宮。柱や壁に施された繊細な細工がみごと

 この廟には、主神の保生大帝のほか、子宝、安産、学問、商売、財運、農業などをつかさどる副神様も祀られています。せっかくですから、あらゆる神様にお願いごとをしちゃいましょう! ちなみに、私が訪れたときは、妊婦さんの姿が多く見られました。日本の妊婦さんが水天宮を参拝するのと同様、台湾でも母子の健康を願って、ここを訪れるそうです。

 参拝の仕方は、日本とちょっと異なります。この廟には10の神様がいるので、その数だけお線香を購入し、すべての神様にお参りをするのが一般的な参拝スタイルです。それぞれの神様の像の前に立って、自分の名前、生年月日、住所を告げてから、お願いごとを。その後、お線香を1本ずつ、香炉の中に挿します。参拝する神様の順番には決まりがあって、ちゃんと見取り図で記されています。

 この廟を訪れた人が必ずといっていいほど試すのが、ユニークなおみくじ。赤い半月形で、片面が膨らんでいて、片面が平らになっている「ポエ」と呼ばれる道具を2個使います。

おみくじに使う「ポエ」。片面が膨らみ(右)、片面が平ら

 まず、神様に「お願いごとがあるので、おみくじを引いてもいいでしょうか?」と質問。その後、ポエを両手に一つずつ持ち、眉間の前に持ってきます。神様に自分の名前、生年月日、住所、お願いごとを告げてから宙に投げます。地面に落ちたとき、片方が膨らんだ面、もう片方が平らな面が上になり、この組み合わせが3回続いたら、番号が記された竹の棒を1本選びます。さらに、その番号で正しいのか、ポエを投げて神様に質問。ふたたび3回続けて異なる面の組み合わせが続いたら、ようやく神様から「その番号のおみくじをひいてもよし!」というお許しをいただいたことになります。おみくじを引くまでちょっと時間がかかりますが、当たるともっぱらの評判です。

大龍峒保安宮

恋愛をかなえてくれる下町の神様へ

 恋愛のパワースポットと言われているのが、台北の下町、迪化街にある「霞海城隍廟(シアハイチェンホアンミャオ)」。恋愛の神様である「月下老人(ユエシャアラオレン)」が祀られているここは、縁結びのご利益があるといわれています。

 本気でお願いするなら、赤い糸が入ったお守り入りの「お供えセット」を購入して、作法どおりに参拝しましょう。境内には日本語の案内板もあるし、ボランティアの日本語ガイドがいるときなら、丁寧に参拝の仕方を教えてくれます。

かわらしいお供え物セット

 日本人旅行者には「恋愛がかなうパワスポ」としてあまりにも有名ですが、ここにも、学問や安産の副神様がいます。なかでも、「城隍夫人(チェンホアンフーレン)」は幸せな結婚生活と家庭円満をかなえてくれる神様とあって、地元の人たちにも親しまれています。恋愛成就だけでなく、その後のフォローまでしてくれるなんてありがたい! 仲良くお参りしている幸せそうなおじいちゃん、おばあちゃんの姿にも、ほっこりした気分になります。

恋愛成就に効果アリとうわさの「霞海城隍廟」。いつも多くの人でにぎわっている

 幸せを祈願した後は、迪化街に繰り出しましょう。ここは台北きっての乾物街。中国茶やカラスミ、漢方薬やドライフルーツなど、台北ならではのお土産が購入できます。観光スポットにもなっているので、日本語が通じるお店もたくさんあります。お店の人とのコミュニケーションも、ぜひ楽しんでみたいものです。

芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海大学文学院へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

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