セーシェル動物たちのサンクチュアリ

癒やしの楽園 by 三好和義

 アフリカ大陸から1300kmほど東のインド洋に浮かぶセーシェル諸島。僕は 30年以上前から、この島に通っています。インド洋にはマダガスカルからモルディブまでユニークな島がたくさんありますが、このセーシェルも自然に恵まれた夢のような楽園です。

 セーシェル諸島の中で、僕の一番のお気に入りはバード・アイランド。この島は、その名の通り鳥のサンクチュアリ。島には何万という鳥たちが生息しています。写真は、セグロアジサシ。コテージに宿泊すると、朝食にこの鳥の卵の料理が出てきます。この卵がフレッシュなのに濃厚で、忘れられない味です。

 バード・アイランドのエアポート。ご覧のように、舗装などされていない素朴な空港です。首都ヴィクトリアのあるマヘ島から、この小型飛行機に乗って、鳥の島に到着します。

 島にいるゾウガメ。この島、ホテルはありません。簡単なコテージだけ。鳥のサンクチュアリですが、鳥だけでなく、ほかの動物たちにも、優しい環境です。このゾウガメも人の目など気にすることなく、堂々と島の中を闊歩かっぽ。自然好きには、最高の環境です。

 レストランの前の大きな木に巣を作っているシロアジサシ。英語名はホワイトターンですが、別名でファアリーターンとも呼ばれています。毛に覆われた子鳥。親鳥は近くの海からトビウオの幼魚をくわえてエサを与えています。

 宿泊したコテージ。電源になるのは、出力の弱いソーラーだけ。エアコンもありません。それどころか電気の照明さえないのです。あるのはランタンだけ。真っ暗な世界。なので、夜空を見上げると、この満天の星。夢に出てくるような星空が眺められます。

三好和義(みよし・かずよし)
写真家

 1958年徳島県生まれ。「楽園」をテーマに、タヒチやハワイなどの南国の島々から日本の世界遺産まで幅広く撮影。84年当時最年少で木村伊兵衛賞を受賞。近著は世界中のリゾートを集めた「青の楽園へ」(PHP)。Amazonプライム・ビデオで「RAKUEN 三好和義と巡る楽園」を配信中。