マカオの新しい魅力IR スパやエンタメでゴージャス気分

リフレッシュ! 極上旅

ギャラクシー・マカオ。五つのラグジュアリーホテルとカジノやブランドショップが入っています。敷地面積は東京ドーム約28個分!

 マカオ観光で近年もっとも注目を集めているのが、IR(統合型リゾート)と呼ばれる大型の観光施設です。ホテルやカジノ、ショッピングモール、シアターなどが一体となった巨大テーマパークのような場所。マカオは大きく分けて、中国大陸から陸続きの半島部と、半島部から橋でつながるタイパ、タイパの先を埋め立てたコロアンがあり、IRはタイパとコロアンの間を埋め立てて新しく開発したコタイ地区に次々と建設されています。

コタイのおすすめ「ギャラクシー・マカオ」

 話題のミュージカルに8の字観覧車、噴水ショーを眺めるゴンドラ、どこまでも店舗が続く巨大ショッピングモール……。そんな華やかな雰囲気もワクワクしますが、コタイに足りないのが、ずばり、ローカル感。世界遺産や老舗レストランが点在する半島部からはちょっと距離があり、マカオらしさを味わうには、少々物足りないかもしれません。

 「コタイのゴージャスな雰囲気も満喫したい」「マカオのローカルも感じたい」という欲張りな人におすすめしたいのが、タイパの繁華街、タイパ・ビレッジに最も近いIR、「ギャラクシー・マカオ」での宿泊です。東京ドーム約28個分に相当する広大な敷地内に、五つのホテルを擁しています。

 その一つが「バンヤンツリー・マカオ」。フロントからタイパ・ビレッジまで徒歩5分と近いので、気軽に出かけることができます。ローカルエリアの散策を楽しんでホテルに戻れば、そこは別世界。プールサイドには、ラグジュアリーなテント風プライベートスペースの「カバナ」も用意されています。ここで食事を楽しむもよし、きらめく夜景を眺めながら全客室に完備されたリラクゼーションプールでリラックスするもよし。ここでは、日常では味わえない贅沢ぜいたくを思い切り楽しむことができます。

写真左はバンヤンツリー・マカオのゲストルーム(左)。すべての部屋にプール付き。右は宿泊客だけの専用のプール。プールに面した、小さなヴィラ風の「カバナ」は空調も完備されて快適

 少し離れた別のタワーには、「JWマリオット・ホテル・マカオ」と「ザ・リッツ・カールトン マカオ」が入っています。こちらも、癒やされたい女性におすすめ。

 高層階にある「ザ・リッツ・カールトン マカオ」は全室スイートのラグジュアリーブランド。高速エレベーターに乗り、レセプションのある51階に足を踏み入れたとたん、喧騒けんそうから離れて天空のホテルへ招かれたような気分になるはず。このホテルに入る「エスパ」は、漢方医学をベースにしたトリートメントで知られています。トリートメントを受けるチャンスがなかったとしても、宿泊ゲストはスパに付設のジャグジーやプール、サウナを無料で利用できます。この機会に、たっぷりと癒やされておきましょう!

ザ・リッツ・カールトン・マカオのロビー。一歩足を踏み入れた瞬間、別世界へ

 同じ建物の1階から32階を占めているのは、「JWマリオット・ホテル・マカオ」。客室には大きな窓があって、コタイ地区を一望することができます。夜になれば、まるでお城のように輝く開発エリアが見えて、非日常にどっぷりと浸ることができるでしょう。

バンヤンツリー・マカオ

ザ・リッツ・カールトン マカオ

JWマリオット・ホテル・マカオ

昼はプールでまったり、夜は繁華街でローカルフードを満喫

 「ギャラクシー・マカオ」のシンボルといえば、さまざまなプールで遊べる「グランド・リゾート・デッキ」。白砂が敷き詰められた人工ビーチと浅瀬、長さ575mの世界最大級の流れるプールなど、ここにはいろいろな設備やアトラクションがあって、1日いても飽きることがありません。敷地内にあるホテルの宿泊者は無料で利用できます。

ギャラクシー・マカオのグランド・リゾート・デッキ。人工ビーチには、白砂にパラソル、波も寄せてリゾート気分いっぱい

 施設内の設備があまりにも整いすぎていて、ついこもってしまいそうになりますが、マカオらしい雰囲気を味わいに、歩いてすぐのタイパ・ビレッジまで散策してみましょう。

 タイパ・ビレッジの中心にあるのは、官也街。200メートルほどの短い通りには、広東やポルトガル、マカオなど、各地の料理を得意とするレストランが軒を連ねています。ホテルのレストランよりも価格が手頃で、地元の雰囲気も味わえます。近年は、周辺にワインバーやビアパブもできて、夜の楽しみも増えました。

地元の雰囲気も味わえる、タイパ・ビレッジの官也街

 官也街から歩いてすぐの場所には、「タイパ・ハウス」があります。マカエンセ(ポルトガルの血をひくマカオ人)が暮らしていた住宅を移築・改装したペパーミントグリーンの洋館です。中には、1920年代に使われていた家具や洋服が展示されていて、これがとてもかわいらしい。すぐ隣には、1885年に建てられた「カルモ教会」があって、この一角だけ、時が止まったかのような雰囲気を醸し出しています。

ぺパーミントグリーンの洋館が並ぶ、タイパ・ハウス。当時のポルトガル人やマカエンセの暮らしぶりがよくわかります

 ふと、向こうに目をやれば、きらびやかなコタイ地区が見えて、なんだか不思議な気分に。でも、そのコントラストもまた、マカオらしい風景のひとつなのです。

 協力:マカオ航空/マカオ観光局

芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海大学文学院へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

JOURNAL HOUSE