マカオ観光の目からウロコ 絶品グルメは路地裏で探せ!

リフレッシュ! 極上旅

カレーおでんの具材

 マカオにはミシュラン星付きレストランが19店、ほかにも、「アジアのベストレストラン50」や、アメリカの富裕層向けのトラベル誌「エリート・トラベラー」による世界のレストラン番付にランクインする店も続々と登場。高級レストランが話題を集めていますが、マカオの「おいしい」はローカルフードにあり! おすすめの路地裏グルメをご紹介します。

定番「カレーおでん」をハフハフとほおばる幸せ

 マカオ路地裏グルメの代表といえば、カレーおでん。文字のごとく、食材をスープで煮込んでカレーソースをかける、おやつ感覚の料理です。

 セナド広場のすぐ近く、世界遺産の「盧家屋敷」がある通り、「大堂巷」に近づくと、だしとカレーのなんともいい香りが漂ってきます。ここは、通称「カレーおでん通り」と呼ばれる、専門店が並ぶエリア。もともと1軒しかありませんでしたが、ブームになるとたちまち、似たようなお店が軒を連ねるようになりました。

カレーおでん(中身はつみれ)。熱々をハフハフほおばる

 カレーおでんの具材は魚蛋(魚のつみれ)、香腸(ソーセージ)、鮮竹巻(野菜や豚のひき肉の湯葉包み)、羅白(大根)、西蘭花(ブロッコリー)など、いろいろな種類があります。

 注文の仕方はとても簡単です。ずらりと並ぶ串刺しの具材のなかから好きなものを選び、ボールに入れてお店の人に渡すか、具材を指さして選ぶだけ。具材を選ぶと、串をはずしてスープでゆでた後、特製のカレーソースをかけて仕上げてくれます。

カレーおでん専門店の店先。具材が盛りだくさん!

 ソースはどの店も辛さが2~3段階あり、中国語では「小小辣(マイルド)」「小辣(中辛)」「大辣(激辛)」と表記されています。外国人には「スパイシー?」と聞いてくれるので、広東語が分からなくても迷わずオーダーできるでしょう。ちなみに、激辛好きでなければ、「ノー・スパイシー!」と答えておくのが無難です。

 どの店もテイクアウトのみ。そのため、通りにあるベンチは、カレーおでんを食べる人でいっぱいで、立ったまま食べている人もたくさんいます。彼らにならって、ここでは豪快に食べちゃいましょう! 口いっぱいに具材の旨(うま)みとスパイシーなソースの風味が広がった瞬間、幸せな気分に。具材を3種類選んで、だいたい30パタカ(約410円)ほどと価格もおやつ感覚です。おいしさを味わうとともに、子どもの頃にナイショで買い食いしていた思い出もよみがえります。

市場のフードコートには絶品グルメがある!

 マカオの路地裏には隠れた名店があります。それらをあげるとキリがありませんが、女性におすすめのヘルシーな店といえば、世界遺産の「聖ポール天主堂跡」近くにある「榮記豆腐麺食」。自家製の豆腐をトッピングした豆腐麺と、豆腐花(豆腐を原料にしたスイーツ)で知られるお店です。

 トッピングされた豆腐は、日本のものよりもかなり軟らかくて、ふわふわとした食感。コシのある細麺は、歯ごたえがあります。小ぶりの丼に入ったサイズは朝食にもちょうどいいので、たまにはホテルの朝食をスキップして、こんなローカル食にトライしてみるのも、いいかもしれません。

「榮記豆腐麺食」の豆腐麺

 もっとディープに路地裏グルメを探検するなら、ぜひ市場へ。マカオには、「街市」と呼ばれる公共の市場がたくさんあり、そのうちのいくつかには、フードコートが併設されています。

 その一つが、「下環街市」のフードコート。清潔だし、テラス席もあって、市場というよりも、学校やデパートの中のカフェテリア風です。店舗が多く、写真付きのメニューをぺたぺたと壁に貼り付けてあるところもあるので、旅行者も利用しやすいと思います。

 ここで食べられるのは「小食」と呼ばれる軽食。小ぶりの麺や、フライドチキン、スープ系、スイーツなどのほか、中国料理の野菜炒(いた)めや肉炒めなど、小皿料理もそろいます。おなかの空(す)き具合にあわせて食べる量を調整しやすいので、一人旅のときも便利です。

「下環街市」フードコートの店(左)、街中にある漢方茶スタンド(右)

 1階は生鮮食品を売る市場になっていて、夕方には買い物客でにぎわいます。活気あふれる市場を見学して、おいしいものまで食べられるこんな場所を、散策コースに入れてみてはどうでしょう? セナド広場近くの「榮地街市」の4階にも、20軒ほどのお店が入るフードコートがあり、朝からオープンしています。

 マカオは路地裏にもおいしいものがあって、ついつい食べ過ぎてしまいます。おなかがいっぱいで苦しくなったら、街中の涼茶(漢方茶)スタンドへ。胃腸の働きを助けてくれる廿四味茶を飲めば、次のご飯もおいしく食べられるはずです。

 協力:マカオ航空/マカオ観光局

芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海大学文学院へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

JOURNAL HOUSE