世界自然遺産の屋久島でワンダーを探す

癒やしの楽園 by 三好和義

 世界自然遺産に登録されている屋久島は、僕の尊敬する写真家、土門拳が最後に「もう一度訪れたい」と願った島です。いつかは行きたいと積年の思いでした。僕が初めて島を訪れたのは、もう30年以上も前のこと。屋久島は想像以上にワンダーな島でした。 

 トレッキングツアーのコースにもなっている白谷雲水峡。朝の光の中で撮った1枚。1年に366日雨が降るといわれる屋久島。それだけに川は見事な清流です。周囲には原生林やこけむした岩があり、これぞ屋久島、という風景を楽しむことができます。

 こけの上に落ちたエゴノキの花。屋久島には、さまざまな花が咲きます。島の高低差があり、島の中に四季があるといわれる屋久島。季節、場所によって、多種類の花が島を飾っています。今の季節はシャクナゲが見頃です。山肌を花が桃色に染めます。

 雨の後、水かさの増した滝。古都の庭を連想させる見事な風景。僕の頭の中で、幾度となく訪れている寺の風景が重なります。よく室生寺で撮影しますが、その度に、屋久島のこの光景を思い浮かべます。日本古来の美を感じています。

 最近CMなどにも使われて人気のウィルソン株。豊臣秀吉の命によって伐採されたともいわれる巨大な屋久杉の切り株です。中に入り、下から見上げると、角度によってはハート型に見えます。それを撮影するために、観光に訪れた人たちが長い行列を作っています。幸せを呼ぶ場所です。 

 屋久島でオススメしたいホテル「サンカラホテル&スパ屋久島」です。ここは大人だけの空間。なぜなら、このホテルは13歳未満のゲストは宿泊できない「大人のリゾ—ト」というコンセプトだから。お部屋もいいですが、素材を生かした料理が素晴らしい。

 サンカラホテル&スパ屋久島

三好和義(みよし・かずよし)
写真家

 1958年徳島県生まれ。「楽園」をテーマに、タヒチやハワイなどの南国の島々から日本の世界遺産まで幅広く撮影。84年当時最年少で木村伊兵衛賞を受賞。近著は世界中のリゾートを集めた「青の楽園へ」(PHP)。Amazonプライム・ビデオで「RAKUEN 三好和義と巡る楽園」を配信中。