マカオでぜひおすすめしたいのが「夜の散歩」。マカオの夜というと、ギラギラとネオンがまたたくカジノ街を想像してしまうかもしれませんが、それはほんの一部。心を満たす夜景スポットにご案内します。
清楚な輝きを放つ夜景にうっとり
マカオの夏はとっても暑い! 日中は街を歩き回ると汗だくになってしまいますが、日没後は心地のいい風が吹いています。治安が比較的良いので、夜の散歩に出かけることもできます。
夜空にひときわ存在感を放つのは、マカオタワー。美しく輝くタワーを眺めるベストポジションの一つが、西灣湖畔の遊歩道です。夜風に吹かれながら、湖面に映るタワーとライトアップされた西灣大橋を眺めることができます。

ホテルが立ち並ぶウォーターフロントエリアも、夜景を望む絶好の場所。「マンダリン オリエンタル マカオ」前の通りからは、マカオ・タイパ橋と南灣湖、その向こうに輝くマカオタワー、西灣大橋が連なる美しい夜景が一望できます。より贅沢にこの絶景を眺めるのなら、このホテルの3階にあるバーの窓側席がおすすめです。
いつ見てもいいなあと思うのは、南灣湖沿いから眺めるペンニャの丘。夜になると森の中に静かな明かりが灯って、清楚な輝きを放っています。丘の頂上では、「ペンニャ教会」がライトアップされています。

世界遺産のいくつかも夜にはライトアップされます。その一つ、「セナド広場」は夜も観光客で混み合うので、少し足を延ばして、石造りの「聖アントニオ教会」や、イスラム様式が取り入れられた「港務局」まで歩いてみましょう。人混みに悩まされることなく、夜空に映える美しい姿を眺めることができます。

街灯がほんのりと照らす石畳の街角は、とてもロマンチック。洋館の向こうに、世界遺産でもある聖ポール天主堂跡の壁がのぞく「戀愛巷」は、隠れた夜景スポットです。道行く人を包み込むようなやさしい景色が、スイートな通りの名前に重なります。
石畳にポルトガル風の建物が並ぶラザロ地区は、昼は観光客の姿が見られますが、落ち着いた夜の風景も、マカオらしくて素敵です。
カロリー控えめな中華スイーツを味わう
街を歩けば、おなかが空き、喉も渇きます。そんなときは、中華スイーツのお店に飛び込みましょう。「夜に甘いもの?」とカロリーを気にしてしまいがちですが、中華スイーツは、肌や体にいい食材をふんだんに使ったものも多いのです。
定番食材は、雪耳(白キクラゲ)や、フルーツの龍眼(りゅうがん)、枸杞子(くこの実)、蓮子(蓮の実)など。植物由来でカロリーも控えめなので、罪悪感も軽くなるはず。その上、夜遅くまでオープンしている専門店もたくさんあるので、堪能しちゃいましょう!
整腸作用とツバメの巣にも匹敵する美肌効果があるといわれる白キクラゲと、コレステロール酸化を防止し、アンチエイジングも期待できる木瓜(パパイヤ)との最強コンビ、「木瓜純雪耳(パパイヤと白キクラゲのゼリー)」はマカオの女性にも大人気です。
おしるこ系も外せません。「芝麻糊(ごまのおしるこ)」「合桃糊(くるみのおしるこ)」「杏仁糊(杏仁のおしるこ)」など、種類も豊富です。「杏仁合桃糊(クルミと杏仁のおしるこ)」や「芝麻杏仁糊(ごまと杏仁のおしるこ)」など、2種類の味が楽しめるものは、見た目が陰陽の模様になっていて、気分もあがります。ホットでもアイスでもおいしくいただけますが、冷房がかなり利いている店が多いので、女性にはホットがおすすめです。

マカオの人たちも、甘いものには目がないようで、どの中華スイーツ専門店も深夜までにぎわっています。言葉が分からなくてもテーブルのメニュー表を指せば簡単にオーダーできますし、価格も一品20~40パタカ(約280~560円)とリーズナブルです。中心地のセナド広場から近い福隆新街にある「甜香園」は深夜2時まで営業。ロケーションもいいので、旅行者には利用しやすいでしょう。
マカオの定番スイーツといえば、「義順牛(女偏に乃)公司」の牛乳プリン。添加物を加えず砂糖だけで固めたシンプルな味は好みが分かれるところですが、マカオ名物のひとつとして試してみるのもよさそうです。ホットとアイスがあり、女性には、生姜入りのホットがダントツで人気。お店は、メインストリートの新馬路と、聖ドミニコ教会近くの計2店があります。
夜景を楽しんで、中華スイーツを堪能して、たっぷり楽しめるマカオの夜散歩。私はこのコースが大好きで、「カジノで過ごすなんてもったいない!」と思っています。
協力:マカオ航空/マカオ観光局