沖縄の海、静けさと懐かしさ

癒やしの楽園 by 三好和義

 「楽園」の世界で欠かすことができない場所。それは沖縄です。初めて訪れたのは1972年の返還後すぐ。15歳、単身で撮影旅行に出かけました。この時、沖縄を訪れていなければ、写真家にならなかったでしょう。この沖縄で撮った写真で17歳の時、初めて個展を開催したのです。

 沖縄本島。本部の備瀬の浜。夕刻、日が沈んだ瞬間。この海の向こうには伊江島があります。この備瀬の浜は、沖縄の人気観光スポット「ちゅらら海水族館」の近く。家族連れも多いにぎわいのあるビーチです。日没前の時間は、静謐せいひつな時間が過ごせます。

 本島恩納村の万座毛まんざもう。高さが20メートルもある険しい絶壁です。この巨岩の上は平らな緑のカーペット。昔、琉球の王様が、ここは「1万人座れる毛(野原)」という意味で、「万座毛」と名付けたと言われています。人気の万座ビーチの近くです。

 恩納村にある「琉球村」。ここは古き良き沖縄を体験できるテーマパーク。沖縄文化好きにオススメしたい観光地です。明治末期を想定した古民家の数々。僕が最初に沖縄を訪れた時の離島には、こんな風景がまだ残っていました。そんな懐かしさを実感できる場所です。

 波照間島はてるまじまの西の浜。「最果てのウルマ(サンゴ礁)」が由来と言われる島の名前が示すように八重山諸島の南に位置する、この島。西の浜は1キロ以上続く白い浜。美しい浜にはサンゴが生息していてダイバーにも人気のスポットです。

 
三好和義
三好和義(みよし・かずよし)
写真家

 1958年徳島県生まれ。「楽園」をテーマに、タヒチやハワイなどの南国の島々から日本の世界遺産まで幅広く撮影。84年当時最年少で木村伊兵衛賞を受賞。近著は世界中のリゾートを集めた「青の楽園へ」(PHP)。Amazonプライム・ビデオで「RAKUEN 三好和義と巡る楽園」を配信中。