絶品スイーツを満喫する 太陽と海と緑いっぱいの天草

リフレッシュ! 極上旅

洋菓子作りのコンテスト「ルクサルド・グラン・プレミオ」で日本一に輝いた、霜上明宏パティシエが考案したスイーツ

 驚くほど透明度が高い海と、緑豊かな山々。天草は、豊かで美しい自然が息づく場所。気軽に自然を楽しめるスポットと絶品スイーツをご紹介します。

船上でスイーツを食べながら、天草五橋を巡るクルーズ

 潮風を感じながら絶景を眺め、スイーツを味わう。おいしくて優雅な船旅を満喫できるのが、天草の海を巡るスイーツクルーズ「エルミラ」です。テーブルとボックスシートが並ぶ、洗練されたクルーズ船で、オリジナルのスイーツを楽しめます。コースは、約80分(1万円)と約120分(ランチ付き2万円)の二つ。約80分のコースでは、天草五橋(国道沿いに架かる、1号橋から5号橋まで五つの橋の総称)のうち、四つの橋と、大小約20の緑豊かな島々が海に浮かぶ天草松島エリアを巡ります。

 「エルミラ」がスタートしたのは2016年7月。同年4月の熊本地震による風評被害で観光客が激減するなか、地元を盛り上げようと、あえて就航に踏み切ったのだそうです。

深紅が映える、天草五橋の5号橋

 穏やかな海面に緑の島影を映す天草松島、青空とエメラルドグリーンの海に映える真っ赤なアーチ橋(5号橋)など、目の前に広がる絶景は、まるで絵ハガキのよう。どこか懐かしさに包まれるような穏やかな風景は、トロピカルな南国の海とは違った優しい風情に満ちていて、心が癒やされます。いつまで見ていても、飽きることがありません。

 お楽しみのスイーツは、熊本県の名店「ロワゾー・ブルー」の霜上明宏パティシエがこのクルーズのために考案した3品。地元の旬の食材を使って生み出すスイーツは見た目も華やかで、食べるのが惜しくなるほどです。一品ずつ、食べるペースに合わせてサーブされるので、絶景を見逃すことなく、堪能できます。ちなみに、コーヒーやフレッシュジュース、天草産ほうじ茶など、ドリンク類はフリーと太っ腹!

 船の定員は36名と少人数なので、満席時も混み合うことなくゆったり。この季節なら、後部デッキのカウンターバーや、アッパーデッキの屋外ラウンジソファで、海を間近に眺めながら楽しむのもおすすめです。

スイーツクルーズ「エルミラ」

太陽がさんさんと降り注ぐ、緑鮮やかなオリーブ畑へ

 クルーズの後は、海を眺める山道をドライブして、天草空港近くの小高い丘の中腹を目指します。そこは、オリーブが茂る地中海を思わせる風景。実は、天草はオリーブの産地でもあるのです。

約1.8ヘクタールの畑で、10品種のオリーブを栽培している「天草オリーブ園AVILO」

 「天草オリーブ園AVILO」は、10品種のオリーブを栽培する農園。オリーブ畑の中の散策路を歩くツアーがあります。また、オリーブオイルを使ったスイーツが食べられるテラスや、オリーブオイルを使ったコスメを売るショップなどがあり、旅行者も楽しめる体験スポットとなっています。

果実からオイルを絞る搾油場や、畑を一望するテラス付きの母屋が南欧情緒を漂わせる。オリーブ園で売っているスイーツも絶品

 濃厚な緑が香り、深呼吸するだけでも、気持ちよくなれる場所。塩アイスにオリーブオイルをかけたアフォガードや、オリーブオイル入りのチーズケーキもおいしくて、私はこれにも目がありません。

 さんさんと太陽が輝き、ミネラルを含んだ潮風が吹く農園では、オリーブがすくすくと成長中。収穫には、手間と時間がかかっても、酸化を防ぐ手摘み式を採用しているといいます。畑のすぐ隣には南欧風の小さな建物がありますが、これはオリーブの実からオイルを搾る搾油場。摘んだオリーブは24時間以内にここで搾られ、上質のエクストラバージンオリーブオイルになるそうです。

 5月中旬から下旬にここを訪れれば、可憐かれんな白い花を咲かせるオリーブが見られるはず。今年は5月20日頃が見頃と予想されているそうです。

天草オリーブ園AVILO

芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海大学文学院へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

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