船上で海と富士山の大パノラマを満喫、おすしのテーマパークで遊ぶ

リフレッシュ! 極上旅

 海の向こうに富士山がそびえる絶景は、静岡旅行の醍醐味のひとつ。海と富士山の大パノラマを楽しめるのが、清水港の近隣をめぐるベイクルーズ。清水港は、長崎、函館と並ぶ日本三大美港とも言われ、世界各国の客船が寄港する国際的な港です。

餌をもらおうと船を追いかけてくるカモメたち

 乗船場は、清水港内の日の出桟橋にあります(JR清水駅からバスで約10分の「波止場・フェルケール博物館前」で下車、日の出桟橋まで徒歩約3分)。桟橋を出発して見えてくるのは、こんもりとした緑が続く「三保の松原」や、なだらかな丘陵の日本平、青空に映える堂々たる富士山!

 テーブル付きの席でゆったりと景色を楽しむのも優雅ですが、ぜひ、デッキで潮風を感じながら船旅気分を味わってみましょう。秋から春にかけては、たくさんのカモメが乗客から餌をもらおうと船を追いかけてきます。必死に飛ぶ様子がいじらしくて、つい、餌をあげてしまいます(餌は船内で販売/100円)

 そして、このクルーズの一押しは、特製のお弁当、その名も「船弁(要予約。2個から)」です。桜えびのかき揚げ、黒はんぺんフライ、釜揚げしらすごはん……などなど、地元特産品がびっしり。蓋を開けた瞬間、富士山をあしらった凝ったデザインに、思わず歓声を上げてしまいました。もちろん、味も食べごたえも大満足です。

地元特産品が詰まった船弁。桜えびとしらすの富士山がおいしそう!

 船弁は11時30分および13時出航の45分間のクルーズ(1100円)で楽しむことができます。このほか、14時10分、15時出航の35分間のクルーズ(1000円)も。

「清水すしミュージアム」ですしざんまい

 清水港に来たのなら、ぜひ立ち寄ってみたいのが、日本初のおすしのテーマパーク「清水すしミュージアム」(入館料300円)。

 なんとなく入ってみましたが、知らないことばかりで満足度は期待以上! おすしのルーツがタイとラオスの国境あたりにあること、初期のすしは職人が岡持ちに入れて夜の繁華街で売り歩いていたこと。その後、庶民に人気のファストフードになったことなど、「へぇ~」と思わせる解説・展示のオンパレードなのです。

すしミュージアム内、昔の清水港を再現した「清水すし横丁」

 明治時代の清水港周辺を再現したノスタルジックな館内の雰囲気も風情があって、学ぶというよりは、遊ぶといった感覚。もともとおすしは大好きですが、ニッポンの誇るべき文化なのだと思うと、ますます愛着が湧いてきます。

 見学した後は、隣接する「清水すし横丁」でおすしをつまむのもよし。すし通になった気分で食べるおすしは、いっそうおいしく感じるはずです。

清水すしミュージアム

芹澤和美
芹澤和美(せりざわ・かずみ)
旅行ライター

 編集職を経て、1996年、中国・上海大学文学院へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。

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