黒木華「イチケイのカラス」で原作と違うキャラ演じる思い

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ドラマ「イチケイのカラス」で裁判官役の黒木華

イチケイのカラス(フジテレビ系) 月曜午後9・00
舞台は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称イチケイ)。入間みちお(竹野内豊)は、徹底的な調べを行う異端の裁判官。東大卒の坂間千鶴(黒木華)らイチケイの面々は、騒動に巻き込まれながらも真実をつかもうと奔走する。

エリートならではの生真面目さに、愛らしさを併せ持った刑事裁判官・坂間千鶴を好演している。

公判中、「職権を発動します」と突如宣言し、現場検証に乗り出す主人公・入間みちお(竹野内豊)。そんな型破りな先輩に反発し、気っぷのいい怒りをぶつけるシーンは痛快だ。しかし、その中でも「自分の気持ちへの戸惑いや、感情の揺れを大事にする」ことを心掛けた演技で、坂間の温かな人間味を伝えている。

坂間は次第に、被告人に真剣に向き合うみちおの姿に感化されていく。その態度が実にほほえましい。「振り回されつつ、成長していく姿を見守ってもらえたらうれしい」と役柄にしっかり寄り添う。

実は、坂間は、原作漫画では男だったが、演出上、設定変更した。「事件を裁く時、女性裁判官だからこそ読み取れる心情もある」と、その意をくんで撮影に臨む。自身も漫画好き。だからこそ「好きな作品が実写化され、『ちょっと違う』と感じられることもあるけれど、ストレスなく『あ、こういう作品なんだ』と思ってもらえるように演じられるかが大事」と話す。

舞台でチャンスをつかみ、映像作品に出演し始めて10年。抜群の演技派として評価を高めた今も、「たくさんのことに挑戦したい。面白いことをやりたい」と貪欲だ。

一方で、全身からほっこり感がにじむのは、心の持ちようなのかもしれない。「最終的な目標は『かわいいおばあちゃん』になることなんです」。かつてフランスの海辺で見かけた、楽しく散歩する白髪の老夫婦の姿を思い浮かべる。「つらいことも楽しいことも、全て経験した味がにじみ出た人になりたい」

ハマっているお笑い芸人は・・・

Q 決断の際、悩みますか、それとも即決するタイプですか。

A 旅行など自分がしたいことや、興味があることに関する判断は速いです。

Q お笑い好きということですが、ハマっている芸人さんはいますか。

A たくさんいるんですよね……。パンサー・向井慧さんのラジオはお話が上手で長く聴いています。ずっと好きなのは、バナナマンさんやシソンヌさん。

Q 最近、興味があることは何ですか。

A スカイダイビングをやってみたいです。

(文・読売新聞文化部 松田拓也 写真・高橋美帆)

黒木華(くろき・はる)

1990年3月14日生まれ。大阪府出身。2010年、野田秀樹の作品で初舞台。ドラマ「 なぎ のお いとま 」など出演多数。今年3月には、映画「浅田家!」で、自身3度目となる日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞に輝いた。

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