日仏の映画界をつなぐ、「もう一つのカンヌ」で新作に出会う

マリ・クレール スタイル

ゴッドマザー(監督:ジャン=ポール・サロメ)

「フランス映画祭2020 横浜」が幕を開けた。日仏の映画界をつないできた映画祭の歩み、そしてコロナ禍による延期を経て、開催を決めた主催者の思いを聞いた。

困難で不確実な時代だからこそ

当初は6月に予定されていた「フランス映画祭2020 横浜」。12月10日(木)、新型コロナウイルス感染予防対策をとって開催される運びとなった。フェスティバル・ミューズを米倉涼子が務め、全10作品が上映される。

フェスティバル・ミューズを務める米倉涼子 (c)unifrance films

映画祭の始まりは1993年。主催のユニフランスが、横浜の持つカンヌのような雰囲気に惚(ほ)れ込み、この地での開催が決まる。以来、各地を巡ってきたが、一昨年に横浜へ帰ってきた。

例年はカンヌ国際映画祭を終えた6月、「もう一つのカンヌ」という思いを抱いて、フランス人アーティストが来日していた。これまで、ジャン=ジャック・ベネックス監督、ジャン・レノ、カトリーヌ・ドヌーヴ、マリオン・コティヤールなど、さまざまなアーティストが訪れた。今年はコロナ禍でゲストの来日はないが、ビデオメッセージが寄せられる。フランス代表にはイザベル・ユペールが就任した。「困難で不確実な時代だからこそ、私たちをつなぐ絆、映画への愛を発展させなければなりません」と語る。

ユニフランス代表のダニエラ・エルストナーは、現在のフランス映画界についてこう話す。

「6月の終わりから10月末に2度目のロックダウンが発表されるまで、映画館は再開していました。アメリカ映画が公開を延期しているので、今回ご覧いただける『ゴッドマザー』など、フランス映画がヒットしています。フランス人は映画が好きなんです。映画館へ行き、大画面で他の観客と一緒に観(み)ると、作品に入り込みやすく、他の人の反応も見られます。この共同体験は、たとえ意識していなくても作品を感じる際に影響することでしょう。大画面で音響のいい映画館は、映画体験を特別なものにするのです」

ハッピー・バースデー 家族のいる時間(監督・脚本:セドリック・カーン)

今回の作品ラインアップは多様で、イザベル・ユペール主演の社会派コメディー『ゴッドマザー』、カトリーヌ・ドヌーヴが母親を演じ、家族の物語を描いた『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』、フランスで大ヒットした裁判サスペンス『私は確信する』など、実写作品が8作、カンボジアの母子を描いた『FUNAN フナン』などアニメ作品も2作選ばれている。横浜の街でフランス映画の世界へ旅をしてはいかがだろうか。

(c)marie claire style/interview & text:Saya Tsukahara

フランス映画祭2020 横浜

場所 みなとみらい地区中心に開催
会期 ~12月13日(日)
主催 ユニフランス
共催 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、横浜市
特別協賛 日産自動車株式会社
公式サイト

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