高橋メアリージュンが官僚役に挑戦「結婚はゴールじゃない」

インタビュー

モデルでデビューし、現在は女優としても活躍している高橋メアリージュンさん。3月15日スタートのWOWOWドラマ「連続ドラマW オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~」では、自身初の官僚役に挑戦します。役にかける思いやプライベートについて聞きました。

原作は、経済小説「ハゲタカ」シリーズなどで知られる作家・真山仁さんの小説「オペレーションZ」(新潮社)。国家破綻の危機に陥った日本を舞台に、エリート官僚4人が、日本の歳出を半減する特命プロジェクト「オペレーションZ」に挑む社会派ドラマです。高橋さんは、プロジェクトメンバーの財務官僚・中小路流美を演じています。

初の官僚役に挑戦

――ドラマ「闇金ウシジマくん」や映画「スマホを落としただけなのに」など、これまでの出演作とは全く異なる作品・役どころでしたね。役作りが大変だったのでは。

役作りに入る以前に、セリフを覚えるのが大変でした! 財政についての専門用語は、聞き慣れない言葉ばかり。まずはインターネットで検索したり、金融や政治に詳しい友達から話を聞いたりして意味を調べた上で、言葉が自然と出てくるまで繰り返し練習したので、時間がかかりました。

――いつもノートを使って、役作りされるとか。

今回も作りました。ノートに、使い慣れていなかった言葉をたくさん書き込みました。それと、彼氏がいるかいないかといった流美の設定を、自分の中で妄想してつづっていきました。流美には、彼氏がいた方がおもしろいですね。すごく忙しくて、プライベートもうまくいかずに、とても追い詰められている。あとは、動物が好きとか……。

ドラマで共演している(右から)高橋さん、草刈正雄さん、溝端淳平さん

――流美とご自身の共通点はありますか。

正義感が強いところかもしれません。今回、生活が苦しいけれど生活保護を受けていない母子に悲劇が起こるシーンがありますが、自身の正義感と使命との間で揺れ動く流美の気持ちに、とても感情移入できました。

――英語で話すシーンに初めて挑戦したそうですね。

私自身はハーフではありますが、英語を母国語とするネイティブではないので、すごく不安でした。一方で、ちょうどここ2年ほど英語を勉強していたので、「これも挑戦だ!」とワクワクした気持ちもあった。ただ、大切なのは、あくまでお芝居。英語の発音ばかりに気を取られないよう、演じることに集中していました。

難しいことはあるけれど、不可能ではない

――いつも前向きなイメージのある高橋さんですが、ポジティブでいるために、意識していることは?

「Difficult? Yes. Impossible? …No.」という言葉を大切にしています。「難しいことはある、けれど、不可能ではない」という意味で、仕事でもプライベートでも、その言葉は常に意識していますね。

――そう思うようになったきっかけはありますか。

昔から、母が笑顔で「どんなつらいことがあっても、いつか乗り越えて人に話せる時が来るよ」と言ってくれていたからかもしれません。さらに大きなきっかけは、6年ほど前に難病の「潰瘍性大腸炎」を患ったことです。医者に「一生治らない病気です」と言われた時に、「誰も治したことがないなら、私が1人目になればいい」と自然と思えたんです。それから症状が出ていないので、難しいことはあってもできないことはないと信じるようになりました。

――2013年秋に、潰瘍性大腸炎の治療をしていることを公表されていますね。

そうです。頑張ろうと思いつつも、一筋の光も見えずに、本当につらいこともありました。そんな時、安倍首相も同じ病気にかかって頑張っていらっしゃる姿に、励まされました。 公にしてからは、私もお礼のメールやメッセージをいただくことがあります。その時、持病を公表してよかったなと思います。誰かの光になりたいと思うことが、自分の支えにもなっているんですよ。

取り残された…結婚に焦った時期も

――初めての役どころや英語でのセリフなど、今作で様々なことに挑戦されました。今後、乗り越えたいことは。

いっぱいありますが……。「○○しなきゃいけない」という呪縛に縛られないことでしょうか。たとえば、「結婚しなきゃいけない」「子供を産まなきゃいけない」とか。そういった、人との比較から解放されたいし、自分も比較しない人になりたいですね。

――20歳代半ばに差しかかる頃から、結婚する友達が増えてきます。悩んだ時期もありましたか。

私も「30歳までに結婚したい」という思いもあり、みんなが次々と結婚していく中で取り残されたような気持ちになった時期がありましたね。ただ、30歳を過ぎてしまえば、全く焦らなくなりました。 今思えば、当時は、結婚というゴールのために結婚したいと考えていた気がします。でも結婚って、してからが大事じゃないですか。一生、一緒にいたい人と出会えた時にできればいいかなと、今は考えています。

――モデル、女優と幅広く活躍されていますが、リフレッシュ法はありますか。

旅が好きなので、休みが少しでもあれば温泉や自然の豊かな場所に行って、癒やされています。長期休暇があると、海外まで足を延ばします。 朝に余裕があれば、明治神宮(東京)でよく散歩します。木々に囲まれていて、空気がすごく気持ちいいですよ。午前8時を過ぎると混み始めるので、それより前の時間帯がおすすめです。あとは、運動。パーソナルトレーニングとキックボクシングですね。

――妹の高橋ユウさんが今年、男の子を出産しましたね。

仕事終わりに、隙を見つけては会いに行っています。昨日も会いました(笑)。かわいすぎてずっと見ていられます。会いすぎて“母性タンク”がいっぱいになっているので、逆に結婚・出産への気持ちが満たされてしまっています(笑)。

周りと比べずに、好きな自分を貫いて

――仕事や恋愛・結婚などで、悩みながらも頑張るOTEKOMACHIの読者にエールをください。

とにかく、周りと比べないことが大事。周囲と比べて自分を悪く思っちゃうことも多いかもしれません。そんな時に私がよくやるのが、子どもの時の自分を想像するんです。子どもって、存在自体が完璧じゃないですか。「あなたは結婚していないからだめだ」「いい学校に入らなきゃ価値がない」と、子どもを責めたりしませんよね? 

幼い自分に、「あなたが生き生きとしてくれさえすれば、それでいい。何も悪くないよ!」って呼びかけてみてください。人はそれぞれにペースがあります。周囲と比べずに、自分が好きでいられる自分を貫いていいんじゃないかな。

(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)

連続ドラマW オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~毎週日曜午後10時~全6話/第1話無料放送

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高橋メアリージュン

モデル、女優

1987年生まれ、滋賀県出身。2004年~12年、「CanCam」の専属モデルを務めた。現在はCM、ドラマ、映画、テレビの情報番組などで活躍。主な出演作品に、映画「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」、「スマホを落としただけなのに」、ドラマ「東京独身男子」、「臨床犯罪学者 火村英生の推理 2019」など。3月15日スタートのWOWOWドラマ「オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~」に出演。