レオ、ブラピ“奇跡”の初共演 タランティーノ監督「世紀のクーデターだ」

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クエンティン・タランティーノ監督(左)と、レオナルド・ディカプリオさん

クエンティン・タランティーノ監督の新作長編映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(8月30日から公開)のPRのため、タランティーノ監督と主演のレオナルド・ディカプリオさんが来日し、26日、都内のホテルで行われた記者会見に出席しました。

レオナルド・ディカプリオさん

ハリウッドで起きた実際の事件が舞台

1969年、ハリウッドの新進女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)が、カルト集団「チャールズ・マンソン・ファミリー」に26歳の若さで惨殺された実際の事件を題材に、ハリウッド黄金期の光と闇を描いた作品。ディカプリオさんと、ブラッド・ピットさんの2大スターが初共演したことも話題です。

映画のワンシーン。ディカプリオさん(左)と共演した、ブラッド・ピットさん

映画スターへの転進を目指すものの、すでに人気のピークが過ぎたテレビ俳優のリック・ダルトン(ディカプリオ)と、親友として彼を支えるスタントマンのクリフ・ブース(ピット)。ある日、実在の映画監督ロマン・ポランスキーと身重の妻・テートが、リックの隣家に越してきて、リックとクリフは事件に巻き込まれます。本作では、世界を震撼しんかんさせた「シャロン・テート事件」までの数日間が、リックとクリフの厚い友情とともに描かれています。

主演のレオナルド・ディカプリオさん

パパになるタランティーノ「小さな“タラちゃん”が……」

会見では、21歳年下の妻ダニエラ・ピックさんの妊娠が報じられたタランティーノ監督が、司会者から祝福されると、「小さな“タラちゃん”が、家のそこら中にいる日も近いことでしょう」と、相好を崩しながら自身の日本でのニックネームをもじったジョークで返しました。

ディカプリオさんは、2016年の米アカデミー賞で、「レヴェナント: 蘇えりし者」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)によって念願のオスカーを獲得。受賞直後に同作のプロモーションのため来日して以来、3年半ぶり11度目の来日となりました。2人は、タランティーノ監督がメガホンを取った「ジャンゴ つながれざる者」(2013年)でタッグを組みましたが、2人そろっての来日は今回が初めてです。

ディカプリオ「ハリウッドは、私の一部」

レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットというハリウッドを代表するスターをキャスティングした理由を聞かれたタランティーノ監督は、「2人がキャラクターにぴったりだったからだけど、僕が選んだというより、たくさんのオファーを受ける彼らが僕の作品を選んでくれた。ラッキーだと思うよ」と笑顔を見せました。その上で、「2人のキャスティングは世紀のクーデター」と、監督らしい独特の表現をしました。

記者会見に登壇した、左からクエンティン・タランティーノ監督、シャノン・マッキントッシュプロデューサー、レオナルド・ディカプリオさん

映画の舞台であるハリウッドについて、ハリウッドがあるロサンゼルス出身のディカプリオさんは「悪評もあるが、私の一部であり、夢の工場でもある。失敗もあったけれど、家族や素晴らしい友人と出会えた」と答え、「子どものころは、学校から家に戻ると、(ハリウッドの)オーディションに通う日々だった」と振り返りました。

ある“奇跡”が起こる本作の内容にちなんで、「身近に起こったミラクル」を聞かれると、タランティーノ監督は「ビデオ屋で働いていた僕が9本も映画を撮れるなんてミラクル」と感慨深げに答え、ディカプリオさんは「この業界がどれほど大変であるのか知っている。みんなが夢を持ってハリウッドに来るが、99%が夢をかなえられない。僕自身は仕事をもらえ、決定権も与えられていることがミラクル」と、一握りの成功者としてハリウッドの厳しい現実を明かしました。

熱狂的な映画マニアであるタランティーノ監督は、リサーチを重ねて、当時のハリウッドの町並みや、映画界の光と闇を表現。「一番満足した点は、CGを使ったりスタジオセットで撮影したりせずに、美術、衣装、さまざまなトリックを駆使して時代を再現できたこと」と胸を張っていました。(取材/メディア局編集部・遠山留美)

映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 
8月30日(金) 全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント