新田真剣佑、永野芽郁「ふたつの人生」どちらを選ぶ?

インタビュー

人気若手俳優の新田真剣佑あらたまっけんゆうさん(22)と永野芽郁めいさん(19)が、アニメ映画「二ノ国」(23日から全国公開)で初めてアニメ声優に挑戦しました。現実世界の「一ノ国」で暮らす高校生のユウ(山崎賢人さん)が、ハルの恋人のコトナ(永野さん)を追って親友のハル(新田さん)とともに命のつながりを持つ魔法世界「二ノ国(エスタバニア王国)」に迷い込みます。コトナを探すうち、コトナと瓜二つのアーシャ姫の存在を知りますが、2人の命はつながっていて、どちらか一方の命しか救うことができません。愛する人の命のために、究極の選択を迫られるというストーリー。永野さんは、コトナと「二ノ国」の王様の娘「アーシャ姫」の二役を演じています。2人にアフレコの苦労話と、映画の見どころを聞きました。

 声だけの演技に一苦労

――今回、アニメの声優に初挑戦してみて、どのような感想を持ちましたか?

(C)2019 映画「二ノ国」製作委員会

新田さん 今までは何げなくアニメを見ていましたが、自分が実際やってみて、いかに声優のお仕事が難しいかがわかりました。自分の感覚だけじゃ演じられないし、奥深さを感じました。

永野さん 最初にお話をいただいたときは、「私でいいのかな?」と不安でした。声優さんって、体を動かさずに感情の強弱や遠近感を表現しなければならないので、そんなところに苦労しました。俳優のお仕事は、撮影現場に行き、そのロケーションに合わせて体を動かして演技していきますが、声優は、何もないところで声だけで演技していくという難しさがありました。「はい、やって!」と言われてすぐにできるものでもないし、気持ちを作るまで時間がかかりました。でも、いい経験になりました。

――好きなセリフ、または苦労したセリフはありますか?

(写真=左から永野芽郁さん、山崎賢人さん、新田真剣佑さん)

新田さん 僕が声を演じたハルは、山崎さん演じるユウの親友。活発で負けん気の強いバスケット部のエースです。ある事件がきっかけで、ユウと魔法世界二ノ国の「エスタバニア王国」に迷い込みます。コトナを探し歩いてたどりついた酒場で、酔っ払いの男性にハルはいきなり「酒くさっ!」と叫ぶんです。なかなか現実世界で言わないセリフを思いっきり言えて気持ちよかったです。活発な男の子の役だったので、アフレコの現場に入るまでにテンションをマックスに持っていくよう心がけました。僕は、スタジオ入りしてからちょっと飛び跳ねたりして、ハルになり切るため、テンションを上げて収録に臨みました。

(写真=都内で行われた、ジャパンプレミアに出席した(左から)百瀬義行監督、津田健次郎さん、永野芽郁さん、山崎人さん、新田真剣佑さん、宮野真守さん、梶裕貴さん、日野晃博プロデューサー)

永野さん アーシャ姫がユウとハルに二ノ国について説明するシーンがあるのですが、魔法の国の姫なので、現実には使わないようなセリフが多くて、一度自分の頭の中に落とし込んでから話すのが難しかったです。セリフの中の難しい言葉も、意味を調べて理解するようにしました。普段のお芝居では、相手の方がいらっしゃいますが、アフレコの現場では相手役もいなくて、ひとりぼっちで闘いながら演じなければならず、今までに感じたことがない孤独感と難しさがありました。

私は、アーシャ姫とコトナの二役を演じたのですが、2人は生まれてきた環境も何もかもが違うので、演じ分けるのが難しかったです。製作総指揮の日野さんからは、声を高くしてみたり低くしてみたりと、細かい指示がありました。その上で自分の感覚をつかみ、表現することができたけれど、指示がなかったら、自分ひとりではとても演じられなかったと思います。

――「一ノ国」では、山崎さん演じるユウは秀才で物静かな少年。一方、ハルは思ったことをすぐ行動に移す活発な役柄でした。対照的な2人ですが、新田さん自身はどちらのタイプ?

新田さん 僕はハルのタイプですね(笑)。即、行動に移します。どちらかというとフィーリングで行動するタイプです。演じていたときは、自分に重ねていたわけではありませんが、改めて見てみると、ハルの性格は自分自身に近いと思います。

――永野さんは、コトナとアーシャ姫ではどちらにタイプが近いですか。

(C)2019 映画「二ノ国」製作委員会

永野さん 私はアーシャ姫に近いです。コトナは普通の高校生でしたが、アーシャ姫は、自分のことではなく、まず国のことを考えてから行動します。一国の姫として、「自分はこうあるべき」と思う一方で、「本当の私はこうなのに」と思っているところがあります。私自身も、普段の生活をしているときの私と、お仕事をしているときの私が心の中でせめぎ合って、揺れ動いているんです。そんなところがアーシャ姫と似ているなと思いました。周りから見られている自分と、客観的にこうだと思っている自分では、少しギャップがあるように思います。

「一ノ国」と「二ノ国」どちらを選ぶ?

――映画の中では、登場人物が「一ノ国」と「二ノ国」の間を行き来しながら、一生懸命に生きていきます。作品のテーマが「命を選べ。」で、大切な人の命を巡って重要な選択を迫られるわけですが、この「命の選択」についてはどのように感じましたか?

新田さん ふとした時に命について考えることがあって、生まれてきたことが奇跡だなと思うんです。それを自分自身に言い聞かせることもあります。「命の塊」である地球を大事にしたいと思っています。

永野さん 命があって今生きているわけで、命はすべての始まりでもあるので、ものすごく大事だと思います。人生でも大きな選択を迫られることがあると思いますが、自分の声を信じて潔く選択できる人ってかっこいいなと思います。

――お2人は、「一ノ国」と「二ノ国」、どちらで生きていくか選べと言われたら、どうしますか?

新田さん うーん。僕は「一ノ国」の高校生かなぁ? 「二ノ国」には争いごとがあるので。やっぱり争いごとはイヤですね。平和に暮らしたいです。

永野さん 私もコトナかなぁ。普通の高校生がいいですね。アーシャ姫は自分のことより、国を守るためにやらなければいけないことがたくさんあって大変そうです。

――お二人は共演経験もあって、息がぴったりですね。

新田さん 彼女が16歳のころから知っています。ドラマでも共演したことがあります。本当に姫です(笑)。

永野さん 山崎さんとは今回初めてでしたが、新田さんとは3度目の共演です。新田さんは会うたびに私をほめてくれるので、「ああ、自分は女の子なんだなぁ」って再確認させてくれます(笑)。

――最後に映画の見どころをお願いします。

新田さん 命の大切さについてあまり意識することはないとは思いますが、この映画を見て、普段の当たり前のことが幸せなのだということを再確認してもらうことができたら嬉しいです。映像もとてもきれいなので、そこも見どころです。ぜひ楽しんでください。

永野さん 色鮮やかなファンタジーの世界ですが、リアルに感じられるセリフもあります。映画を通して、いろいろなことを吸収していただければと思います。

新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)
俳優

 1996年11月16日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。映画「ちはやふる」シリーズ(2016-18年)、「十二人の死にたい子どもたち」(19年)などに出演。「カイジ ファイナルゲーム」(2020年1月)、「サヨナラまでの30分」(2020年1月)が公開予定。

永野芽郁(ながの・めい)
女優

 1999年9月24日生まれ、東京都出身。2009年映画デビュー。連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロイン(2018年)、「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系、19年)、映画「君は月夜に光り輝く」(19年)。

映画「二ノ国」8月23日(金)公開

ストーリー:事件に巻き込まれたコトナを助けようとする中、ユウとハルが迷い込んだ見知らぬ場所。そこは想像を超えた魔法の世界「二ノ国」。現実と隣り合わせにある、この美しく不思議な世界で2人はコトナにそっくりなアーシャ姫に出会う。どうやら二ノ国には、現実世界「一ノ国」と命が繋がっている“もう1人の自分”がいるらしい。しかし残酷な秘密がユウとハルに告げられる……。

(C)2019 映画「二ノ国」製作委員会

声:山崎賢人、新田真剣佑、永野芽郁、宮野真守、坂本真綾、梶裕貴、津田健次郎、山寺宏一/伊武雅刀、ムロツヨシ

製作総指揮/原案・脚本:日野晃博
監督:百瀬義行 音楽:久石譲
主題歌:「MOIL」須田景凪
けいな

配給:ワーナー・ブラザース映画

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