はいだしょうこさん「私の絵は、そんなに変かな!?」

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写真提供・読売テレビ

 宝塚歌劇団の娘役を経て、NHK「おかあさんといっしょ」の第19代「うたのおねえさん」として活躍したタレントのはいだしょうこさん。バラエティー番組などで見せる“天然キャラ”が話題を集める一方、現在も「うたのおねえさんOG」としてコンサートなどで子供たちに優しい歌声を届け続けています。ゲスト出演した「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、20日午後10時から放送予定)の収録後、歌への思いなどを聞きました。

バラエティー出演後、涙したことも

――「ダウンタウンDX」は今回が初出演ですね。

 これまで、(MCの)浜田(雅功)さん、松本(人志)さんと仕事でご一緒する機会がそんなに多くなかったので、ちょっとドキドキしていたのですが、お二人ともすごくお優しくて、面白くて……。私自身も出演者なのに、他の出演者のお話や、浜田さん、松本さんのツッコミを聞いて、本当に楽しませていただきました。

――以前は、バラエティー番組で自分が笑いのネタにされたりすると、楽屋に戻って泣いていたそうですね。

 私は、「宝塚」「おかあさんといっしょ」という、外側の世界があまり見えないところにいたので、うたのおねえさんを卒業してバラエティー番組に出演させていただくようになった時は、「初めて外の世界に出た」という感じでした。なので、外の世界のことは分からないから、番組で芸人さんたちにツッコまれると、本気で怖いと思ったり、自分の欠点をあげつらわれているような気がして悲しくなったりして。だから、収録が終わり、楽屋に戻ると、いつも涙が出てきてしまっていました。でも、何度か出演しているうちに、芸人の皆さんは頭の回転が速くて、番組を良くするためにいろんなことを考えながら盛り上げていらっしゃるんだと、だんだん分かってきました。「芸人さんって素晴らしい」って思うようになってからは、涙することはなくなりました。

宝塚時代も「おかあさんといっしょ」にくぎ付け

――2002年秋、約4年半在籍した宝塚歌劇団を退団し、03年春に「うたのおねえさん」に就任しました。宝塚在籍時から「おかあさんといっしょ」はよく見ていたとか。

 子供の頃に童謡歌手をしていたので、「おかあさんといっしょ」はその後もずっと見続けていました。宝塚に入ってからも、テレビにくぎ付けになって見ていました。「次、おねえさん、左から出てくる!」とワクワクしながら(笑)。本当に大好きでしたね。

――うたのおねえさんになるために、宝塚を退団したのですか?

 よくそう聞かれるのですが、違うんです。宝塚で、公演のフィナーレに舞台に登場して歌う「エトワール」という大役をいただいた時、「もう宝塚で思い残すことはない」と思って、退団を決めたんです。やめてしばらくの間は、ただ、しばらくのんびりしようと思っていて。次に何をするか、何も決めていませんでした。エアロビクスをやったり、自動車教習所に通ったり。結局、運転免許は取れなかったんですけど(笑)。そんな時期に、童謡を歌っていた頃の先輩からたまたま、「今度、うたのおねえさんのオーディションがあるから、しょうこちゃん、受けてみたら?」と声をかけていただいたんです。

「歌を歌う」軸はぶれずに

――うたのおねえさんを5年間務め、番組を卒業してから10年余りがたちました。当時、番組を見ていた子供たちも、もう大人ですね。

 「おかあさんといっしょ」は3歳児を対象にしているので、うたのおねえさんになり始めの頃に見てくれていた子供たちは、もう20歳ぐらいになりますね。美容院などで、入ったばかりの若いスタッフの方に「あ、おねえさんだ! 『おかあさんといっしょ』見てました」って言われることもあって、そんな時は「ああ、もうこんなに大きくなったんだ」と思いますね(笑)。

写真提供・読売テレビ

――現在も、番組が開く「ファミリーコンサート」などで、うたのおねえさんOGとしてステージに立っています。現役のうたのおねえさんだった頃と、OGとなった今とでは、子供たちとの向き合い方に変化はありましたか?

 子供たちへの思いは変わっていません。うたのおねえさんになったばかりの頃は、歌うこと、セリフを言うこと、子供たちをケアすることなど、番組内でやることがたくさんあって、毎日がいっぱいいっぱいでした。それでも1年目よりは2年目、2年目よりは3年目とだんだん慣れていって、子供たちとも自然に接することができるようになりました。OGになった今は、「うたのおねえさんはこうでなければならない」といった枠から少し世界が広がり、いい意味でラフに、セリフも自分の言葉でより自然体で接することができるようになりましたね。うたのおねえさんというよりも、素のはいだしょうこに近いかもしれません。

――バラエティー番組に出演したり、ミュージカルの舞台に立ったりと、幅広く活動していますが、活動の軸になるのはやはり、子供たちのために歌うことなのでしょうか。

 本当にいろんなお仕事をさせていただき、ありがたいと思っていますが、軸になるのは、子供の頃から大事にしてきた、歌を歌うことです。それだけはぶれないようにしたいと思っています。

南の島でのんびり

――はいださんと言えば、個性的過ぎるイラストを描くことで話題になりました。「はいだ画伯」とまで呼ばれていますが、注目されて描きにくくなったのでは?

 元々絵を描くのは好きで、「私の絵、みんな笑うけれど、そんなに変かな……!?」と思っています(笑)。番組などで「自由に描いてください」と頼まれたら、いつも全力で描かせていただいています。

――これからの目標はありますか?

 9月に、三谷幸喜さん作・演出の舞台「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」に出演させていただきます。これまでミュージカルには出演してきましたが、歌うシーンがない、お芝居だけの舞台は、今度が初めてなんです。この年齢になってもまだ新しいことに挑戦できるんだなって。今は「どうしてもこれをやる」ではなくて、いただいた目の前のお仕事を真剣に大事にやっていけたら、きっとまた新しい挑戦が舞い込んできて、自分を成長させることができるんじゃないかと思っています。

――最近の関心事は何ですか?

 主人と一緒にお休みを取って、沖縄の小浜島や鹿児島の加計呂麻島などに旅行に出かけたりするのですが、最近はよく「将来はこういうところに住んでみたいな」と考えますね。主人は北海道が好きなので「北海道に」って言うんですけど、私は寒いのが苦手なので(笑)。自然の中でのんびりしていると、「ひとには、こういう時間も必要なんだな」って、つくづく感じます。

(取材/読売新聞メディア局・田中昌義、撮影/遠山留美)

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はいだ しょうこ

東京都出身。宝塚歌劇団を経て、2003年4月に、NHK「おかあさんといっしょ」の第19代うたのおねえさんに就任。08年3月に番組を卒業後は、歌手としての活動をはじめ、バラエティー番組などに幅広く出演し、人気を集める。9月には舞台「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」(東京・世田谷パブリックシアター)に出演予定。