俳優・崎山つばささん「僕のナマの魅力を堪能して」

インタビュー

写真提供・読売テレビ

 ミュージカル『刀剣乱舞』の刀剣男士・石切丸役をはじめ、「2.5次元俳優」として活躍中の崎山つばささん。最近は、映画や舞台で主演したり、アーティストとして活動したりと、活躍の場を広げています。ゲスト出演した「秘密のケンミンSHOW+ダウンタウンDX合体時間スペシャル」(日本テレビ系、11日午後9時から放送予定)の収録後、演技への思いなどについて聞きました。

夢は大きく! 「崎山つばさ」で紅白出場

―――ダウンタウンDXの初出演はいかがでしたか。

 すごく緊張しました。何を話せばいいのか、トークのことで頭がいっぱいでした。でも、いざ始まってみると楽しくて、自然に話せました。トークは難しいけど新鮮でした。

―――MCの松本(人志)さんのツッコミにも上手に対応していました。

 最初はうまく返せなかったので、次はきっちりやろうと考えていました(笑)。久本雅美さんに絡んでもらって、うれしかったです。バラエティー番組への出演は初めてでしたが、楽しかったので、また挑戦したいです。

―――多くの2.5次元舞台に出演されていますが、2.5次元ならではの難しさはありますか。

 普通のお芝居も“演じる”ことは同じですが、(漫画やアニメなどの)キャラクターとして舞台に立つ場合は、いろいろな“縛り”があります。「このキャラクターは、こんな笑い方はしない」とか、「このキャラクターはこんなことしない」とか、キャラクターのイメージが先行するので、それに沿うように作っていかないといけない。その上で、僕がそのキャラクターを演じることの意味を見いだしたいんです。原作に近づけるのではなく、キャラクターを自分の中に取り込んでいく感じです。

―――ミュージカルは、お芝居はもちろん、歌って、ダンスして、殺陣もする。かなりの集中力が必要だと思いますが、どのようにして高めていますか。

 僕はルーティーンを決めています。劇場に入ってから本番が始まるまで、食事のタイミング、アップするタイミング、音楽を聴くタイミングなどを、同じサイクルにしています。

―――2.5次元を見て、舞台に興味を持ったという人が増えています。『刀剣乱舞』の人気もすごいですね。

 自分の中では、昨年末にNHKの「紅白歌合戦」に出場させていただいたことが大きかったです。僕の夢でもありましたし、実現してうれしかったです。

写真提供・読売テレビ

―――崎山さんはライブを開いて、CDも発売されています。次は、崎山さんご自身が紅白に出場ですね。

 崎山つばさで紅白出場!? そうなったらうれしいです。夢は大きく!

もっと経験したい、いろいろな役に挑みたい

―――以前、あるインタビューで「振り幅のある役者になりたい」と言っていましたが、先月公開された映画『クロガラス』では、かなり振り切った役を演じていますね。

 僕が演じた黒斗は、新宿・歌舞伎町で解決屋を営むミステリアスな男です。アンダーグラウンドを舞台に、これまでにない役どころを演じ切ったことが自信にもなりました。評価は映画を見てくださった方に委ねますが、これからの役者人生において、ターニングポイントになった作品です。やってみたい役どころが変わったというか、もっといろいろ経験したい、発見したいと思うようになりました。

―――続編は期待できますか。

 期待していてください――というか、僕もそのつもりで演じていました。僕自身が期待しています!

 

―――4月18日から舞台『幕末太陽傳 外伝』(東京・三越劇場)で主演されますが、どのような役柄ですか。

 「居残り佐平次」という、お調子者で飄々ひょうひょうとした人物です。佐平次はお金もないのに遊郭で豪遊して、代金を払えないから店に居残るんです。そして、遊郭の人々のトラブルを次々と解決するうちに、みんなに頼られ、なくてはならない人になっていく――という物語です。

―――『幕末太陽傳』というと、1957年公開の映画で主演したフランキー堺さんが知られています。崎山さんとイメージがずいぶん違いますね。

 映画を見ましたが、フランキーさんの佐平次へのアプローチがとても参考になりました。フランキーさんの演技はすごいですよね。フランキーさんの動きや表情のいいところを吸収して、かみ砕いて、自分なりの佐平次を作り上げたいと思っています。佐平次は一見、いいかげんなお調子者ですが、その生き様はとてもかっこいい。僕は、そこを一番表現したいんです。笑ってちょっと泣けるコメディーなので、見に来た人が、つらいことや悲しいことを笑いに変えられるような、そんな舞台にしたいです。

―――新しい写真集も出されたそうですね。ファースト写真集と「ここが違う!」というところを教えてください。

 タイトルは『THE RAW』(講談社)で、「なま」という意味があります。ありのままの「生っぽい」僕を見ていただきたいというコンセプトです。写真集から飛び出しそうなアップもあって、本を開いたら驚くかもしれません。プライベートゾーンにも迫っていて、ベッドでシーツにくるまっているシーンは、写真集を横に置いていただくと、まるで僕が隣に横たわってような感じになります。

―――すごいセクシーショットですね。

 普段見せないような、プライベートの僕をじっくり楽しんでいただけたらと思います。いろいろな僕の「生っぽさ」を堪能してください。

―――今後、表現者として挑戦したいことはありますか。

 映画と舞台で主演をさせていただいたので、次はぜひ、テレビドラマの主演をやりたいですね。言霊ことだまに乗せて、この願いをかなえたいと思っています。

 (取材/読売新聞メディア局 後藤裕子 撮影/永原香代子)

崎山つばさ(さきやま・つばさ)
俳優

 1989年11月3日、千葉県出身。2014年に舞台で役者デビュー。15年ミュージカル『刀剣乱舞』の石切丸役に起用。以後、『クジラの子らは砂上に歌う』『ROCK MUSICAL BLEACH』『御茶ノ水ロック』など注目舞台に出演。テレビドラマは、15年『アルジャーノンに花束を』(TBS)、18年『御茶ノ水ロック』(テレビ東京)、『ディキータマリモット~オウセンの若者たち~』(tvk)、19年『広告会社、男子寮のおかずくん』(tvk)など。19年に映画『クロガラス』で主演。舞台『幕末太陽傳 外伝』の主演を務める。