高橋一生さん、川口春奈さん、運命の恋に落ちる男女役で初共演

インタビュー

 高橋一生さん、川口春奈さんW主演の恋愛映画「九月の恋と出会うまで」が3月1日(金)に公開されます。原作は「書店員が選んだもう一度読みたい恋愛小説」第1位に選ばれた松尾由美さんの同名小説(双葉文庫)。不思議なマンションに引っ越してきた志織は、部屋から聞こえる「未来からの声」によって、命を救われます。隣人の平野は、過去の出来事を変えたことで “タイムパラドックス” が起こり、1年後に志織の存在が消えてしまうことに気づきます。未来からの声は誰だったのか、1年後の危機から志織を救えるのか――。高橋さんと川口さんに、初共演の印象や映画について聞きました。

――――本作は、時空を超えて一途いちずに思いを寄せる男女のラブストーリーです。お二人は初共演ということですが、お互いの印象を聞かせてください。

高橋さん 川口さんはお芝居のバランス感覚に優れた方です。僕は事前に役を作り込まずに現場に入り、その場のシチュエーションに合わせて、感じたまま芝居をしていくスタイル。それに対して、川口さんは柔軟にお芝居を返してくれたので、ありがたかったです。

川口さん お芝居の中で、いろいろな感情や表情を高橋さんが引き出してくれました。現場でも居心地いいように、楽しい雰囲気作りや、何から何まで気遣っていただいて。平野がいるから志織が成り立つと思いながら演じましたし、私自身も高橋さんにすごく助けられました。本当に感謝しています。それから、高橋さんは感情の起伏が一定なんです。いつも冷静で、ずっと穏やか。

高橋さんは優しくて楽しい現場でした

高橋さん それ、僕のモットーですから。

川口さん でも、きょう一緒にロケに行ったら、高橋さんのテンションがすごく高かったんです。「わーっ、わーっ」って、はしゃいでいる高橋さんを初めて見ました。

――――どんなロケだったんですか。

高橋さん、川口さん アートです!

高橋さん アートが大好きなんです。おもちゃ売り場に連れて行かれた子どもみたいになってしまいました(笑)。

川口さん いつもの冷静な高橋さんとのギャップに、胸がきゅんとしました。

奇跡は毎日起きている

――――映画では「運命の恋」が描かれます。運命的な恋はあると思いますか?

高橋さん 僕は、運命肯定派です。もし、その運命にあらがうことがあったとしても、それも運命の範疇はんちゅうだと思います。

見所はいろいろありますが、シャボン玉のシーンが印象的です

川口さん 「これは運命だよ」って言われたら、「そうか、運命なのか」って受け入れちゃいます。

――――映画では、平野は自分が志織の「運命の相手」ではないと思い込んで、志織と向き合うことを避けてしまいます。自分の気持ちを抑え込んでしまった経験はありますか。

高橋さん 自分の中で居心地が悪かったら、フタをすることはあります。その人を好きだとしても、居心地が悪ければ、それが「答え」ですから。自分の気持ちを抑えることもあると思います。

川口さん 私は、好きだったら思いを伝えたいし、言わずに終わったら後悔すると思います。でも、思いどおりにならないことの方が多いし、嫌でも受け入れないといけないこともある。だから、みんながハッピーになることを優先します。誰かが嫌な気持ちになるなら、自分を抑えると思います。

――――「男はみんな、好きな人のために奇跡を起こしたいと思っている」というセリフが印象的でした。奇跡を起こしたいと思ったことはありますか。

高橋さん 僕は奇跡は日々起きていると思うんです。小さな奇跡の積み重ねの中で生きているというか。日常のいろいろな出来事に、どういう価値を与えるかで、「奇跡」になるかどうかが決まる。誰を意識して何を「ああ、奇跡だ」と思うのか。そこが大事だと思います。

川口さん 奇跡って何なのか、その定義もわかりません。でも、奇跡を起こしたいような恋に出会ったら、全力で頑張ると思います。

過去に戻って、自分にアドバイスしたいこと

――――山本透監督から、何かアドバイスや指示はありましたか。

川口さん 「ケチ」について平野と志織が言い合うシーンがあったんですが、監督がすごく「ケチ」にこだわっていて……。あれは意図的だったのかな。

高橋さん とにかく「ケチ」って言い続けてほしい、「いろんなケチがほしいなあ」と言われて。「いろんなケチって何?」と思いながらやっていました(笑)。

――――本作では、タイムスリップが大きな役割を果たします。もし、過去にタイムスリップできるとしたら、いつの自分に何をアドバイスしますか。

高橋さん 過去の自分に未来の出来事を直接教えるのではなく、断片的な情報を与えて、よりよい方向へ導くようにします。例えば、大事なことが起こる日付が3月14日なら、「314」とか、数字で教える。それを聞いた僕は、「すごく大事な数字なんじゃないか?」と思って、みんなに聞いて回ると思います。それで、何かが起こる日付だと気づいて、その日を待つわけです。2、3年くらい前に戻りたいです。その頃に、声をかけたい人がいるんです。

――――意味深ですね。川口さんはいかがですか?

川口さん もっと勉強するように言います。「大人になったら、後悔するぞ」って。勉強は幼い頃からの「チリも積もれば」だと思うんです。いまも勉強したい気持ちはありますが、なかなか時間がなくて……。学生の時にもっと学んでいたら、もっと違う景色が見られたかも……と思っています。

(聞き手:メディア局編集部・後藤裕子、撮影:金井尭子)

【映画情報】

九月の恋と出会うまで

(c)松尾由美/双葉社 (c)2019 映画「九月の恋と出会うまで」製作委員会

 “未来”が愛する人を消してしまう――時空を超える、一途な想いと切ないウソに涙する。
 
 「一年後、あなたは消えてしまう」――ある日突然、志織に聞こえた“未来からの声”。隣人の平野は謎の〝声の主”を探すため志織と奔走する。愛する人を救うため、タイムリミットが迫る中、平野はある決断をする。

監督:山本透
原作:「九月の恋と出会うまで」(松尾由美/双葉社刊)
出演:高橋一生、川口春奈、浜野謙太、中村優子、川栄李奈、古舘佑太郎、ミッキー・カーチス
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)松尾由美/双葉社 (c)2019 映画「九月の恋と出会うまで」製作委員会
公式サイト
公式Twitter:@9koi_movie

3月1日(金)から全国ロードショー

高橋一生(たかはし・いっせい)
俳優

 1980年、東京都生まれ。数多くのTV・映画・舞台に出演する実力派俳優。18年、第31回日刊スポーツ映画大賞助演男優賞を受賞。近年の主な映像出演作品に、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17)、「カルテット」(17/TBS)、NHK連続テレビ小説「わろてんか」(17~18)、「僕らは奇跡でできている」(18/CX)、映画『嘘を愛する女』(18/中江和仁監督)、『blank13』(18/齊藤工監督)、『空飛ぶタイヤ』(18/本木克秀監督)、『億男』(18/大友啓史監督)など。19年1月放送のNHK土曜ドラマ「みかづき」に出演。8月30日から映画『引っ越し大名!』(犬童一心監督)が公開予定。

川口春奈(かわぐち・はるな)
女優

 1995年、長崎県生まれ。雑誌「ニコラ」のモデルとして活躍後、09年に女優デビュー。TVドラマ、映画、CMと幅広く活躍している。主な近年の出演作に、映画『好きっていいなよ。』(14/日向朝子監督)、『クリーピー 偽りの隣人』(16/黒沢清監督)、『にがくてあまい』(16/草野翔吾監督)、『一週間フレンズ。』(17/村上正典監督)、「愛してたって、秘密はある。」(17/NTV)、「しろときいろ」(18/Amazonプライム)、「ヒモメン」(18/EX)、「イノセンス―冤罪弁護士―」(19/NTV)など。