昨年12月に一般男性との結婚を発表したフリーアナウンサーの高橋真麻さん(37)。「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、31日午後10時から放送予定)の収録を前に、夫とのなれそめや、父・高橋英樹さんの反応など、結婚にまつわるあれこれをたっぷり聞きました。
ぬるっと結婚
――昨年の12月24日、クリスマスイブにブログで結婚を発表されましたね。
はい。お世話になっている番組の生放送でお伝えできたらと考えていたので、前日の夜にブログで発表しました。最初は、25日の大安に入籍しようと思ったのですが、深夜に婚姻届を提出して、朝5時に起きて「スッキリ!」(日本テレビ系)に出演しに行くのが大変だし、24日は仏滅。23日は天皇誕生日だったので、縁もゆかりもない22日の友引に提出しました。そうしたら先日、結婚1か月記念日を二人とも忘れてしまい、一人で焼き鳥を食べることになりました……。(笑)
――結婚の決め手は何でしたか?
主人とは付き合って3年。「そろそろどうするの?」と聞かれたので、「プロポーズされてないじゃん」と言ったら、「じゃあ結婚してくれい」って手を出されたので、「シェイクハンドじゃねえわ」というギャグみたいなやり取りがありました。ぬるっと結婚したので、あんまり実感がないんです。新婚生活って、もっとラブラブでスイートなものかと想像していたのに。劇的なプロポーズとかロマンティックなエピソードはなく、年相応の順序と段取りを踏んで、という感じです。
――お父さまの高橋英樹さんからは何と言われましたか?
「よかったね、二人で頑張りなさい」という感じでした。
――結婚式のご予定はありますか?
結納をした時、カメラマンさんから「ご主人さまと見つめ合ってください」「顔を寄せて」と注文されたのが、恥ずかしくて、笑ってできなくて。これじゃ、ウェディングフォトなんて絶対無理だと思いました。ウェディングドレスも仕事で5、6回着ているので、そんなに着たい気持ちはありませんでしたが、友人のアナウンサーが結婚式で着ていたドレスがどれもステキで着てみたくなったので、友達や家族を呼んで結婚式をやろうかな、と考えています。
出会った頃の夫の印象は「プライド高くて態度悪い」
――お二人はどこで出会ったんですか?
飲みに行ったり、遊びに行ったりする仲の良い友達グループがあって、そのうちの一人でした。だから、いつ出会ったのか覚えていなくて、お互い第一印象がないんです。しかも、その後はお互いに悪い印象を持っていました。主人は私のことを「わがままで自己中心的な人」と思っていたし、私も「プライド高くて態度が悪い人だな」って思っていて。まさか結婚するとは、という感じですね。
――そこからお互いを意識するようになったのは?
仕事柄、急にスケジュールが空くことがあり、誰かとご飯を食べたい時や、映画を見たい時に、「一緒にいかない?」と声をかけていました。呼んだら必ず来てくれるから、「この人、私のこと好きなのかな?」って思って。そしたら主人は、「真麻は俺のこと誘ってくるから、俺のことが好きなのかな?」と思っていて。お互いが自分のことを好きだと勘違いしていたんです。で、「どう思っているの?」って聞いて、付き合おうということになったんです。
テレビのリアクションを期待してしまう
――真麻さんといえば、食いしん坊でお料理上手でも有名です。ご主人がお気に入りの料理はありますか?
一番好評だったのは、ロールキャベツのトマトクリーム煮です。手が込んでいて、おいしいしいと言ってくれるのですが……。主人はテレビに出ている人じゃないので、リアクションが薄いんです。私はテレビの人間なので、「えーっ! こんなに手の込んだ料理作ってくれたのー!? うれしい!」と言ってくれるのを期待しているんですが、「ああ、うん、ありがとう」しか言われなくて。「だったら鍋でよかったな」と思うことも(笑)。なので、この冬は鍋が多めです。
――二人でいるときはどんな感じなのでしょうか?
結婚しても、全然変わらないんです。主人には「新婚なのにラブラブじゃなくてヤダ!」と文句を言いました。そうしたら「結婚は長距離走。結婚したときに盛り上がったら長く続かないから、日常的でいいの」って言われて。私は「愛してる」とか「キレイだね」と言ってくれる男性が理想だったので、その事でよくケンカしていますね。
父からのアドバイス
――真麻さんとは真逆な、クールなタイプなんですね。
主人から「好きだよ」と言われたことはないです。「好き?」って聞いたら「好きだよ」って面倒くさそうに言うタイプ。私の家は、いくら心の中で「愛している」とか「ありがとう」と思っていても相手に伝わらないから、きちんと言葉にして伝えようという家だったので、不安になるんです。交際中、父に相談したら、「『好きだよ』なんて言葉、夜の銀座でどれだけ飛び交っているか。彼は、真麻のことを思いやる気持ちを、言葉ではなく彼なりに出しているんじゃない?」って言ってくれたので、まあそうかな、と。
――お父さまの言葉、ステキですね。お話を聞いていると、ご夫婦のすごく仲の良い様子が伝わってきます。
私自身、むかついてケンカをしているつもりでも、周囲からは「仲良いね」と言われることが多いです。この間も、友人のアナウンサー夫妻とご飯を食べていた時に、「もうやだー!」って主人に言っていたら、「二人、ほんと仲良いね。ラブラブじゃん」って言われて。こっちは苦情を言っているだけなので、私はピンと来ないんです。
出演番組見てくれない
――ご主人は、真麻さんが出演された番組やインターネットのニュースを見るのでしょうか?
私が出ているのは一切見ないです。出てくるとチャンネルを変えるんです。ネット記事も雑誌も見ないんです。たまには見てほしいなと思います。
――では、このOTEKOMACHIの記事も見てもらえないんですね。
ところが夫のGoogleのアプリについている顔認識機能で、勝手に私の記事がレコメンドされるみたい。先日の「結婚1か月記念日を忘れた」という記事も出てきたようです。嫌がっていますが、「Googleはすごいな」って感心していました。
結婚はゴールじゃなくて……
――家族計画は考えていますか?
年齢的なこともあるので、先輩たちからは一日でも早く妊活した方がいいよ、というアドバイスをいただくこともあります。まだ結婚したばかりなので、まずは自然に授かれたらいいな、と思っています。
――最後に、夫婦でどんな家庭を築いていきたいのか、抱負を聞かせてください。
結婚はゴールだと思っていたけど、ゴールじゃなくてスタートなんですよね。ここから二人でがんばっていかないと、というのを身に染みて感じています。だから、主人が言う「普通のテンション」の方が長く続くのかな。私自身が温かい、明るい家庭で育ったので、そんな家庭にしたいです。
(取材・文/メディア局編集部・山口千尋 写真/本間光太郎)