ブラッドリー・クーパー 苦しかった過去を映画に生かす

セレブ☆スタイル

インスタグラム@starisbornmovieから

 監督・主演作「アリー/スター誕生」のプロモーションのため、先ごろ5年ぶりの来日を果たしたブラッドリー・クーパー。ジャパンプレミアには厳寒のなか、約1000人ものファンが集まり、人気の高さを見せつけました。

コメディーから歌までこなすマルチな才能

 ブラッドリーは、2011年に米誌「ピープル」が選ぶ「最もセクシーな男性」に選ばれています。演技派としても知られ、映画「世界にひとつのプレイブック」(12年)、「アメリカン・ハッスル」(13年)、「アメリカン・スナイパー」(14年)で米アカデミー賞に俳優としてノミネートされています。シリアスなドラマだけでなく、コメディーでも活躍。映画「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(09年)では、バチェラーパーティー(独身最後の夜に同性の友人たちと開くパーティー)で羽目を外し過ぎた男をコミカルに演じました。

 そんな才能あふれるブラッドリーは、「アリー/スター誕生」では監督のほか、劇中での歌や曲作りに初挑戦するなど大活躍。アカデミー賞の前哨戦と言われる米ゴールデン・グローブ賞で主演男優賞と監督賞に、さらにレディー・ガガとデュエットした主題歌が米グラミー賞にノミネートされました。

あやうく人生を台無しに……

 「アリー/スター誕生」でアルコール依存症に苦しむロックスターを演じたブラッドリーですが、彼自身もかつてアルコールとドラッグに手を出していた時期があるそうです。あるパーティーで、自分がどんなに屈強かを周囲に見せつけるため、コンクリートの床にわざと頭を打ちつけ、血だらけで病院に行くことになったと、12年、米誌「ザ・ハリウッド・リポーター」に打ち明けています。

映画芸術に貢献した俳優や監督に贈る「第32回アメリカン・シネマテク・アワード」授賞式でスピーチするブラッドリー・クーパー(11月29日、ロイター)

 29歳の時にアルコールやドラッグと縁を切ったというブラッドリー。その体験が今作で役に立ったそうで、「真実を語ろうとするときはいつでも、以前、自分に起こったことや読んだこと、経験したことを思い出して演技することが必要なんだ」と米誌「バラエティ」にコメントしています。映画の大成功には、彼自身の経験が生かされているようです。

クリント・イーストウッドに憧れ

 監督業にも進出したブラッドリーですが、主演作「アメリカン・スナイパー」の監督、クリント・イーストウッドから大きな影響を受けていることを明かしています。

 6年ほど前、クリントが名作「スタア誕生」の4度目のリメイク映画を監督する企画が持ち上がり、主演候補の一人にブラッドリーが挙がっていたそうです。その時は「まだ監督には若すぎた」ブラッドリーでしたが、「クリント・イーストウッドが大好きだし、すごく尊敬している。いつも彼のことが頭にあって、彼は41歳で初めて映画の監督をしたから、僕もその年齢くらいになったら監督をしようと考えていた」と米サイト「エンターテインメント・ウィークリー」で語っています。その後、クリント・イーストウッドによるリメイクは延期となり、今回、ブラッドリーが念願かなって監督を務めることになったのです。

 そんなクリントとの共演作「運び屋」は、日本では来年3月に公開予定です。

 【Profile】Bradley Cooper(ブラッドリー・クーパー)1975年1月5日、アメリカ・ペンシルベニア州生まれ。97年にジョージタウン大学を卒業後、ニューヨークに移りアクターズ・スタジオ・ドラマ・スクールで演技を学ぶ。99年、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で俳優デビュー。以来、米アカデミー賞の主演男優賞に2度、助演男優賞に1度ノミネートされた実力派。最新作「アリー/スター誕生」(12月21日公開)では主演・監督・脚本・製作を務めています。

「アリー/スター誕生」ジャパンプレミアの際、ファンの求めに応じサインをするブラッドリー(インスタグラム@starisbornmovieから)
太田万紀子(おおた・まきこ)
海外セレブゴシップライター&エディター。
海外セレブ専門誌編集を経て、現在フリーランスで活動。アンジェリーナ・ジョリー、ビクトリア・ベッカムの子供たちをはじめ、続々デビューする2世セレブのウォッチングに加えて、ジェニファー・ロペス、グウィネス・パルトロウなど、本業の他に子育て、恋愛、サイドビジネスに大活躍のアラフォーセレブの動向に注目しています。
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