浜口京子さん つらいときも「大丈夫、私には乗り越えられる」

DTDX×OTEKOMACHI

 女子レスリングの五輪メダリストで、現在はテレビのバラエティー番組でも活躍している浜口京子さん。ゲスト出演した「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、3日午後10時から放送予定)の収録後、元プロレスラーの父・アニマル浜口さんら家族の絆や、レスリングで培ったメンタルコントロールについて話を聞きました。

――収録はいかがでしたか?

 番組には何回か出演させていただいているんですが、そのたびにいろいろな出演者の皆さまのお話が聞けて勉強になります。それに、ダウンタウンさんと同じ空間にいるだけでワクワクします。

世界との戦いを支えてくれた家族

――浜口さんと言うと、父親であるアニマル浜口さんと親子での共演の機会も多いですよね。娘と父親が仲良くするコツはあるのですか。

 私は13歳の時、父がずっと頑張ってきたボディービルの道に入り、その後レスリングを始めました。そのため、共通の話題が多かったことが、仲の良い要因の一つとして挙げられると思います。

 例えば、私がレスリングの試合前に、ブルブル震えるくらいプレッシャーを感じていると、父はすぐにわかってくれます。私が言葉にしなくても、戦う前の心構えや闘争心などについて話してくれました。練習後の帰り道には、歩きながらたわいのない話もいっぱいしました。もちろん、けんかの後などは無言で帰ったこともありますよ。

――言葉にしなくてもわかってくれる存在。とても大きいですね。

 マットの上では一人ですが、それ以外のときは父だけでなく、母や弟家族も含め、みんなが私を支えてくれます。東京の下町で暮らす、不器用だけれど人情あふれる家族が一緒になって、世界と戦っていました。そんな背景があったからこそ、家族が仲良くなれたのだと思います。

――特別な関係なんですね。

 私たちが特別というわけではありません。何か言われたときに「うるさいなあ」とか言い返しちゃうときもありますよ(笑)。父が言ってきたことに対して、私も意見を言うことが大切だと思うんです。何か言われて何も言えなくなっちゃうと、逆に父はすごく怒るんです。そんなコミュニケーションの積み重ねによって、良い答えが見つかるんですよね。

 何を言ってもお互い思い合っているというのが根底にありますから。父が元気に「気合だー!!」とポージングしているのを見ると、私も元気をもらえます。「ちょっとう恥ずかしいな」って思うときもありますけど(笑)。でも、目の前で父の肉体を見ると、70歳とは思えない体つきなんです。体を鍛える努力は本当に見習いたいです。父は年齢を重ねても純粋ですし、温かいし優しい。でも、恥ずかしがり屋。本当に尊敬できる存在です。

プレッシャー和らげるアロマオイル

――浜口さんはどのようにメンタルをコントロールして世界で活躍してきたのですか。

 私はアロマオイルを使って気分を落ち着けることが多いです。五輪や世界選手権に出場したとき、アロマオイルでプレッシャーを和らげることができました。海外で試合があるとき、それだけでも緊張するのに、私は海外の環境に慣れるのが遅くて。そんなとき、友人からプレゼントされたアロマオイルを使ってみたら、とてもリラックスできたんです。

――アロマオイルが大切なアイテムなんですね。そのほかに、何かコツはありますか。

 私は決して、メンタルが強い人間ではありません。だからこそ、体を鍛えます。父からも「疲れているときこそ、練習して発散しろ」と教えられています。ウエートトレーニングをして筋肉が張ると、気持ちも張って元気が出るんですよね。

 自信がなくなったときは、どんなにつらいときでもずっと試合に出て、戦ってきたことを振り返り、「大丈夫、私には乗り越えられる」って、いつも自分を信じて自分を励まします。

 弱い自分が出てきたときは「ストップ!」と言って、弱気の思考を自分の中で止めるようにしています。私、恋愛面では特にマイナス思考になりがちなんですけど。でも、何でも相談できる友人が「言葉を大切にしよう。プラスのことだけを言おう」ってアドバイスしてくれたんです。だから「私は大丈夫」って言い聞かせています。

――30代の女性に元気が出るアドバイスをお願いします。

 最近は女性の間でもランニングをする人が増えていますし、元気がないときはぜひ走って下さい。最初は5分、徐々に時間を増やしていって。外の空気に触れながら体を動かして、血液の循環を良くすれば、自然に整ってきます。あとはたまにおいしいお酒でも飲んだり、買い物をしたり。リフレッシュしながらやっていくことが大切だと思います。

浜口京子(はまぐち・きょうこ)

1978年生まれ。東京都出身。アニマル浜口のリングネームを持つプロレスラーの父の指導でレスリングを始めた。女子レスリングの最重量級のトップ選手として活躍し全日本選手権・世界選手権等で優勝を重ね、04年のアテネ五輪、08年の北京五輪では、銅メダルを獲得。父娘での「気合だッ、気合だッ」「ワッハッハ、ワッハッハ」のパフォーマンスは有名。