GENKINGさん「キャラ偽りだった」性別適合手術の心境語る

DTDX×OTEKOMACHI

 ユニセックスなルックスと、洗練されたファッションセンスで大ブレイクしたタレントのGENKINGさん。昨年5月、タイで性別適合手術を受けていたことを1月に出版した自叙伝で告白して話題になりました。 ゲスト出演した「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、8日午後10時から放送予定)の収録後、本名も身体も戸籍も変えたGENKINGさんに、手術に踏み切った思いや将来の夢を聞きました。

下腹が出てきたことすら喜び

――収録はいかがでしたか?

 すごく楽しみにしていたので、夢のようです。1月29日に手術を受けたことを発表して、芸能界に復帰しました。久しぶりのスタジオ収録がダウンタウンDXで、子供のころからずっと見ていた番組なので、私にとって特別。緊張感とか気合の入り方が並大抵ではありません。

――最近は表舞台から遠ざかっていましたが、すっかり女性らしくなって、以前のイメージとガラッと変わりました

 うれしい! 去年の5月にタイで手術を受けました。2016年に睾丸(こうがん)の摘出手術を受け、ホルモンの投与で胸が膨らんだりしたのですが、去年の手術後、筋肉のつき方が変わり、腰回りなどの体形が大きく変化しました。手の甲の血管も目立たなくなりましたし、声も高くなりました。

――ものすごくスレンダーですね。

 洋服も下着も全部レディースです。女性らしい体形になったのはうれしいのですが、下っ腹が出てきました。でも、それもかわいいかな?(笑)。

「LGBT」でも「おねえ」でもない

――「女の子に戻った」という表現をされていますが。

 15年までは一般人でしたが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の投稿が話題となり、若手のおねえタレント、「ニューキャマタン」として芸能界デビューをしました。一人称は「僕」だけど、女性のようなファッションと金髪のユニセックスキャラとしてテレビに出させてもらっていました。でも実は、違和感があったんです。よく周りから「LGBT(性的少数者)」と言われますが、自分ではそういう“当事者”の認識はありません。人によって捉え方があると思いますが、私は女性だったんです。

 ただ“余計なもの”がついていただけで、ついていたものを取っただけ(笑)。私は男性に生まれたことを“病気”だと思っていたので、“治療”をしたんです。こういう考え方を嫌がる人もいるかもしれません。「LGBT」とひとくくりにジャンル化されやすいけど、私はジャンル化されたくない。女性になって、本来の自分に戻れたと思っています。

――ユニセックスキャラから女性に?

 今までのユニセックスキャラではやりきれなかった、不完全燃焼だったところを女性に生まれ変わって達成しました。でも、もし自分がスキャンダルとか起こしたら、所属事務所や周りに迷惑をかけてしまいます。生まれ変わったことで、責任も大きくなりました。

――手術は大きな決心が必要だったと思います。

 はい。でも後悔はありません。もっと早くやればよかった。こうして女性になって夢がかなえられた今、これからは前を見て新しいことにチャレンジしたいと思います。それにはもっとトーク術を磨かないと(笑)。私にしかできない色々なジャンルの仕事をしていきたいです。「誰かのために」とかではなく、仕事も恋愛も自分のやりたいことをやって、自分が満たされた結果、それが同じような悩みを持つ人の励みになればと思います。女性として当たり前の幸せを得たい。結婚もしたい! すぐにでも(笑)。でも今は、焦らず仕事を頑張りたいです。

両親への報告は術後に

――手術について、事前に家族と相談しましたか?

 失敗したら死ぬかもしれないし、姉には事前に報告していましたが、両親は高齢なので言ったらびっくりして心臓が止まっちゃうかも知れないと思って。余計なストレスを与えたくないので、術後に報告しました。

――お母さまはなんと?

 「女の子に産んであげられなくてごめんね」って……。「でもね、一人の子供を生んで、男の子と女の子の両方を育てられたと思えば楽しいんじゃない?」って冗談ぽく言いました(笑)。おねえキャラで芸能界に入って、周りからバカにされたりした時の方が泣かれましたね。自分だけが傷つくのはいいけど、自分のことで周りの人が傷つくのは悲しいです。

――戸籍も女性名に?

 そうです。本名の元輝(げんき)から沙奈(さな)に。親には戸籍を変えるタイミングで伝えました

――すてきな名前ですが、どこから?

 親しい友人が「さなぎのようだから」と私のことを“さな”って呼んでいたんです。それでそのまま“さな”にしたの。本当は他の漢字にしたかったんですが、姓名判断をしてもらったら「芸能運がいい」と言われたので、この字にしました。

――今日は全身ブラックファッションですが、心境に変化が?

 以前は金髪でファッションも派手でした。ホルモン治療後は胸元が大きく開いた衣装を着たり、脚を過度に露出したりしていました。でも、術後はそれが恥ずかしくなってしまって。洋服もだいぶ減らしました。今は30着ぐらいしか持っていません。前は月に30着ぐらい買っていたのに。すっかり地味になったけど、品良くなりたいな(笑)。

――体調は?

 全然問題ありません。以前は、夜ベッドに入ると必ず落ち込んで不安になっていました。お風呂に入っても、自分の体を見ると違和感を覚えていたんです。好きな洋服を着ていても、余計なものがついている気がして不安でした。恋愛もかなったことがないし、とにかく悩みばかりでした。でも今は、安心して眠れるようになりました。“(心の)闇”がなくなったせいか、以前は毎日お酒を飲んでいたのに、飲みたくなくなりました。食べ物の好みも変わって、発酵食品などを多く取るようになりました。

――家では何をしていますか?

 ほとんど外出しなくなって、部屋で「ドッカンバトル」というゲームをしたり、アニメの「少年アシベ」を見たり(笑)。ゲームは1日4から5時間やっています。あとは、昔のバラエティー番組を見てトークの勉強をしています。

飯島愛さんみたいになりたい

――芸能界で目標にしている人は?

 ユニセックスキャラの時は、大先輩でアイコンでもある美輪明宏さんにものすごくあこがれていました。女性になった今は、飯島愛ちゃんみたいになりたい。見た目は派手だったけど、お茶の間の人気者になった飯島愛ちゃんがあこがれです。

――そう言われてみると、飯島愛さんに雰囲気が似ています。元KARAのジヨンさんにも似ています

 そう! 最近よく言われます。きれいな人に似ていると言われるとうれしいです。(聞き手・メディア局遠山留美、撮影・本間光太郎)

GENKING (ゲンキング)

タレント。昨年、性別適合手術を受け、戸籍を女性に変え本名を田中元輝から沙奈に。1月に自叙伝「僕は私を生みました。」(双葉社)を出版。

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