キャラクターの再現性の高さとかわいらしさを武器に、国内外で人気を集めるコスプレイヤーのえなこさん。テレビ、雑誌、ラジオへの出演や声優の仕事のほか、アニメやテレビゲームとタイアップしてPR活動を行う“公式コスプレイヤー”としても活動しています。ゲスト出演した「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、8日午後10時から放送予定)の収録後、コスプレへのこだわりを聞きました。
コンセプトは「雪のプリンセス」
――収録を終えていかがでしたか?
ダウンタウンさんをはじめ、他の共演者も豪華な方ばかりで、すごく緊張しました。でも、みなさんが優しくフォローしてくださったので、すごく楽しかったです。
――共演のデーモン閣下にコスプレのアドバイスを聞いて、「我が輩はコスプレじゃない」と返されていましたね。今日の衣装のポイントは?
AKB48さんの衣装を手掛けている「オサレカンパニー」さんに製作していただきました。コンセプトは「雪のプリンセス」です。見えないところも凝っているんですよ。またどこかでお披露目できたらと思っています。
――外を移動する時、寒そうですね。
夏より冬のほうが全然いいです。夏は汗でメイクが崩れてしまうので。
――えなこさんがコスプレにはまったきっかけは、何ですか?
中学2年生の時、友達から「コスプレをしてイベントに行こう!」と誘われたのがきっかけです。
初めて着た衣装は「らき☆すた」のキャラ
――初めてのコスプレは何でしたか?
アニメ「らき☆すた」のメインキャラクターの一人「柊(ひいらぎ)かがみ」をやりました。衣装は自分で買いました。
――それからコスプレにのめり込むように?
好きなアニメのキャラと同じ格好ができていることに感動しました。同じ趣味の友人と楽しい時間を共有できて、イベントでは同じアニメが好きな人、コスプレ好きな人とも出会えました。コスプレを通じて世界が広がって、どんどんはまっていきました。
――周囲の反応はどうでしたか?
私は運が良かったのか、コスプレを理由にいじめられることはありませんでした。高校の文化祭でメイドカフェをやった時に、私が衣装をたくさん持っていたので、みんなに貸してワイワイ楽しんだのは良い思い出です。
――衣装は自作していたんですか?
最初は購入していましたが、売っていないキャラクターの衣装を着たくて、見よう見まねで作るようになりました。最初は親にフィギュアや衣装を捨てられることもあったのですが、そのうち母が衣装作りを手伝ってくれるようになりました。
メイクやポーズ、細部にまでこだわり
――コスプレをする上でこだわりはありますか?
メイクも髪も全部自分でやっています。ウィッグは買ってきたものをカットしています。自分でやらないと、自分の理想とする姿に近づけないと思っているから。つけまつげが自然に見えるように、自まつげは全部抜くようにしています。
――えなこさんの写真を何枚か見ると、瞳の色がそれぞれ違います。
長年の経験、知識から、この色のウィッグだったら、どのメーカーのカラーコンタクトレンズのこの色、というのが決まっています。
――ポーズや表情はどうやって再現しているんですか?
まず作品を見て、そのキャラがどんなポーズや表情をするのかを調べます。そして、リアルで見たら「なんでこんな変なポーズしているの」と言われるような、少し無理のあるポーズをとります。その方が写真で見るとキレイに見えるんです。でも、2次元を再現するのは難しいですね。
写真集の企画・編集、すべて自分で
――今はどんな活動をしているんですか?
アニメやゲームの公式コスプレイヤーをしつつ、自分でイベントにも参加しています。イベントで販売する写真集は全部、自分で企画、編集をしています。撮影するスタジオを押さえたり、カメラマンを手配したり、それも全部自前です。
――収録では、撮影会で約500人のカメラマンに取り囲まれるえなこさんの様子が紹介されていました。
何度も参加しているので緊張はないです。ただ、人数が多いので移動が大変で、周りに迷惑をかけてしまわないか心配になります。
――今まで何種類くらいのコスプレをやったんですか?
始めてもう10年になるので、数え切れないです。一番好きなのは、ピンク色でウサギや猫の耳がついている、フリフリしたかわいらしいお姫さまみたいなもの。これからも、オリジナルのデザインを考えて着られたらと思います。
――公式コスプレイヤーだけでなく、テレビやラジオに出演したり、声優にチャレンジしたりと活躍の幅が広がっています。将来の目標はありますか?
大好きなコスプレを仕事にできて夢見心地の毎日です。将来は、アイドル、女優などのジャンルの一つとして、コスプレイヤーを確立していけたら、と思っています。