大失恋からの大逆転?!『リベンジgirl』の桐谷美玲さん、鈴木伸之さん

インタビュー

 ロマンチックな季節にぴったりのラブ・ストーリー『リベンジgirl』が12月23日から公開されます。性格以外は完璧な宝石美輝が、大失恋の“リベンジ”を果たすために総理大臣を目指します。ヒロイン役の桐谷美玲さんと、敏腕政治秘書・門脇俊也を演じた鈴木伸之さんに、撮影のエピソードを聞きました。

監督が舞台から落ちて、男気を見せてくれました

――――桐谷さんの2年ぶりの主演作は、型破りなヒロインの物語です。東大卒でミスキャンパス1位という名前の通り、パーフェクトな女性。でも、性格に難ありで周囲には“イタイ”と思われている。演じた感想を聞かせてください。

 桐谷さん 美輝はこれまで演じたことのない強烈なキャラクター。自信過剰で高飛車、誰よりも目立ちたいし、いつも一番じゃないと気が済まない。良くも悪くも「正直な人」です。失恋して総理大臣を目指すという発想や行動力など、私にはないものをいっぱい持っていて、まっすぐでいられる美輝が「うらやましいな」と思いました。単に嫌なヤツだなと思われないように、一生懸命で「愛らしいな」と思っていただけるように演じました。『ヒロイン失格』で高校生役を演じてから2年たち、成長した私の姿を見せられたらと思います。

「美輝との共通点がなくて演じるのは大変でしたが、違う自分を引き出せて楽しかったです」

――――鈴木さんは、選挙経験のない美輝を厳しく鍛える参謀という役どころです。演じるのに苦労したところはありますか。

 鈴木さん 政治秘書はどんな仕事なのか、一般にはあまり知られてない点が難しくて、監督、現場のスタッフ、桐谷さんの力をお借りして、一緒に作り上げました。現場では、現役で30年近く政治秘書をしている方にアドバイスしてもらいました。撮影が選挙と重なって、とても忙しい時期に毎日来ていただいて、ありがたかったです。秘書の具体的な仕事内容も教えていただきましたが、一番強く言われたのは、「自信を持って堂々と演じなさい」ということでした。政治家のスケジュール管理から、実際の選挙活動まで関わる仕事ですから、頼りがいのある秘書に見えるように演じました。

「身長差がありすぎて、桐谷さんと並ぶとフレームからはみ出ちゃう。自分でもデカイなあと思いました」

――――監督から演技についてアドバイスはありましたか。

 桐谷さん 美輝が舞台から落ちるシーンがあって、失敗するとケガをしそうで、すごく怖かったんです。なかなか踏ん切りがつかないでいたら、監督が「僕が先に落ちるから」って男気を見せてくださって、「ほら、大丈夫だよ」って。すごくありがたかったです。

 鈴木さん 監督は僕にずっと「もっと近づけ!」と言っていて、桐谷さんと鼻の頭が何回かぶつかりそうになったくらい、距離の近いシーンが多かったです。どきどきしました。

 桐谷さん 「近っ!」と思いながら演じてました(笑)。監督はとてもロマンチストなんですよ。見つめ合うシーンが多くて、エンディングも「ロマンチックに、ドラマチックに」と演出していました。

美輝と俊也が見つめ合うシーン (C) 2017『リベンジgirl』製作委員会

――――「失敗にはすべて意味がある」というセリフがありました。失敗したことで、成功につながった経験はありますか。

 桐谷さん ものすごい大失敗をした経験はないんですが、このお仕事を10年ちょっと続けてきたなかで、小さな失敗はいくつもありました。立ち位置がわからなかったりとか、監督に怒られたりとか、うまくお芝居ができなかったりとか、そういう小さな失敗の積み重ねが、いまに生きていると思います。

 鈴木さん 今回の映画で言えば、門脇は硬派で不器用な男なので、意識的に真面目で厳しい顔をして演じたんです。でも、試写を見たら、映画の仕上がりは思ったよりポップで、笑いもあるし、ロマンチックだし。桐谷さんがコスプレをして、いろいろな党を訪問するシーンなんて、すごく面白い。僕だけコワイ顔をしているみたいで、もう少しやわらかく演じてもよかったかなと。

――――無愛想な門脇がステキな笑顔を見せる、雨のシーンが印象的でした。

 鈴木さん どこで笑えばいいか、監督とすごく話し合ったんですよ。ここはちょっと違うかな、こっちがいいじゃないかって。でも、雨の中で美輝とティッシュを配るシーンではうまく笑えなかったんです。ずぶぬれで、顔に雨がかかって、情けなくて。監督が「俊也! そこは笑顔だろー、笑えよ~」って叫ぶので、無理やり笑った。すごく切ない気分でした。それがよかったのかな。

ひたむきに頑張る女性を応援したい

――――リベンジがテーマでしたが、「リベンジしたい」と思ったことはありますか。

 鈴木さん リベンジというか、人生をやり直したいですね。僕、死ぬのがすごく怖いんです。だから、30歳になったら幼稚園くらいに戻ってやり直したい。30歳と幼稚園を行ったり来たりして、永遠に生き続けたい!

 桐谷さん えー、そんなの飽きちゃうよ。それに30歳から先って、ぜったいに楽しいことがあるよ。もったいない! 私はリベンジするより、いまを頑張りたいですね。「仕返ししたい」という感情は持ったことないです。

―――――監督は「キレイになって見返してやる!」という女性の心を楽しく丁寧に描きたいとコメントしています。桐谷さんは「本当のキレイ」とは、どんなことだと思いますか。

 桐谷さん 「キレイ」は見た目のことだけでなく、内側から出てくるものだと思います。自分のことしか考えなかった美輝が、人と関わることで成長して、思いやることの大切さを知ります。美輝が内側から輝き始めたから、周りも「応援したい」という気持ちになったんだと思います。この作品が、頑張る女性の背中を押す映画になればうれしいです。

――――鈴木さんから見た「輝く女性」とはどんな女性ですか。

 鈴木さん 何にでも一生懸命に取り組んで、ひたむきに頑張る女性でしょうか。そういう女性は、桐谷さんが言うように、内側からキラキラ輝くのだと思います。美輝も最初は「なんだこいつ」という感じでしたが、いろんなことを成し遂げていく中で、どんどんステキになっていく。姿形ではなく、ひたむきに頑張っている美輝に俊也はひかれたのだと思います。物語に続きがあったら、きっと美輝は素晴らしい総理大臣になったんじゃないかな。

桐谷 美玲(きりたに・みれい)

1989年生まれ、千葉県出身。2006年に『春の居場所』でデビュー。女優、モデル、キャスターとしてマルチに活躍。主な出演作に、テレビドラマ『好きなひとがいること』(16年/CX)、『人は見た目が100パーセント』(17年/CX)、映画『ヒロイン失格』(15年)、『暗殺教室-卒業編-』(16年)ほか多数。

鈴木 伸之(すずき・のぶゆき)

1992年生まれ、神奈川県出身。2010年『第3回劇団EXILEオーディション』に合格し、舞台『ろくでなしBLUES』でデビュー。テレビドラマ『あなたのことはそれほど』(17年/TBS)で一躍ブレイク。主な出演作に、映画『桐島、部活やめるってよ』(12年)、『オオカミ少女と黒王子』(16年)、『HiGH&LOW』シリーズ(16、17年)ほか多数。

【映画情報】

(C) 2017『リベンジgirl』製作委員会

『リベンジgirl』
東大卒、元ミスキャンパス・グランプリ、彼氏は政治家一家のサラブレッド、宝石美輝の人生はその名前通りにキラキラ輝いていた……はずだったのに、まさかの大失恋。元カレに“リベンジ”するため、日本初の女性総理大臣を目指す美輝と、ビシビシ鍛える俊也。美輝は選挙に勝てるのか? 俊也との恋の行方は? ときめきがとまらないラブ・ストーリー。

出演:桐谷美玲、鈴木伸之、清原翔、馬場ふみか、竹内愛紗/佐津川愛美/大和田伸也/斎藤由貴
監督: 三木康一郎
原作:清智英・吉田恵里香「リベンジgirl」(KADOKAWA刊)
製作:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C) 2017『リベンジgirl』製作委員会
公式Twitterアカウント:@revengegirl1223
公式instagram:@revengegirl1223

12月23日より全国ロードショー