堺雅人さん、高畑充希さん、「鎌倉ものがたり」で夫婦役初共演

インタビュー

(C)2017「DESTINY 鎌倉ものがたり」製作委員会

 俳優の堺雅人さんと高畑充希さんが年の差夫婦を演じる映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」が12月9日に全国公開されます。西岸良平の人気漫画「鎌倉ものがたり」を、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどを手掛けた山崎貴監督が実写映画化。人間と幽霊、魔物が共存する鎌倉を舞台に、怪事件の解決に挑む作家夫婦を描いたファンタジーです。堺さんと高畑さんに、初共演の感想などを聞きました。

普遍的な「夫婦の愛」がテーマ

――堺さんは、鎌倉に住むミステリー作家・一色正和を、高畑さんは、その妻・亜紀子を演じています。どんなことを考えながら演じましたか?

堺さん 「鎌倉ものがたり」は、CGを駆使して、今まで見たこともないような独特の世界を描いた作品ですが、台本を読んだ時、「夫婦の愛」というすごく普遍的なテーマを扱ったお話なんだな、シンプルで力強い物語なんだなと。そんな感想を抱いたんです。それを手がかりにしながら、高畑さんと少しずつシーンを積み重ねていきました。

高畑さん 一色先生と温かな生活をしていたかと思えば、突然、「黄泉よみの国」に旅立つようなどんどん世界観が変わる、スケールの大きな作品に出演するのは初めてでした。だから、いろいろ考えてもかえって分からなくなってしまいそうだと思って、最初から最後まで、ただ「先生が大好きだ」ということだけ考えていました。

堺雅人さん(右)と高畑充希さん

CGシーンではお互い顔をチラチラ

――役者さんが緑色の背景の前で演技をして、後でCGの映像を合成したシーンがたくさんありますが、演技が難しかったのでは?

高畑さん 黄泉の国にいる「天頭鬼(てんとうき)」という魔物と会話するシーンが多かったのですが、撮影現場では、紙で作った天頭鬼のパネルに向かって話をしていたんです。紙に向かって話をするのには、さすがに慣れるまで時間がかかりました(笑)。他にも、一色先生と亜紀子が乗っている電車を、巨大化した天頭鬼がどんどん食べていくシーン。この時も、電車がどれくらい食べられているのか、現場では分からなかったので、どんなリアクションを取ったらいいのかも全然分からなくて。すごくドキドキしながら演じていました。

――その辺りは、山崎監督の指示に従って演じた?

高畑さん そうですね。あとは堺さんが一緒だったから、堺さんを盗み見しながら(笑)。

堺さん お互いチラチラ見合いながらね(笑)。そこらはもう、勘に頼らざるを得ませんでしたね。あとはCGチーム、VFX(視覚効果)チームがなんとかしてくれるだろうと。うまくいかなかったら、彼らのせいだもんね(笑)。

――一色夫妻は、年齢がかなり離れていて、一色先生が結婚したことを後悔するようなシーンも出てきますが、亜紀子が「黄泉の国」に旅立ったのをきっかけに、二人の絆が深まっていきます。二人の夫婦像について、どう思いますか?

堺さん 今回の作品の根底にあるのは「人が人を思う気持ち」。夫が妻を思う気持ちはもちろんのこと、父親だったり、母親だったり、大切な人を大切に思う気持ちは、時代や場所が違っても変わりません。その思いだけを頼りにして演じたといっても過言ではないので、作品をご覧になって感じ取っていただけたらと思います。

高畑さん 亜紀子さんと一色先生はきっと、出会ってからそんなにたたずに結婚したんですよね。出会った時にビビッときて、すぐに結婚して。そこからお互いの良いところ、悪いところが見えてきて、言い争ったり、仲直りしたりしながら、夫婦になっているような気がしたんです。長く付き合ってから結婚するのもいいけれど、亜紀子さんと一色先生のような結婚も楽しそうだなって思いました。先日ファッション誌の取材を受けた時に、女性記者さんたちが皆、「年の差夫婦っていいですね」っておっしゃっていて。実は私は、年が離れていて旦那さんに早く死なれてしまうのはちょっと嫌だなーって(笑)、年の差結婚は賛成派ではなかったんです。でも、亜紀子さんと一色先生のような夫婦ならとてもすてきだな、と感じました。

年下だけれど、頼りがいのある共演者

――初共演の印象は?

堺さん 高畑さんは僕より年下だけれど、すごく頼りがいのある共演者。その思いは撮影中、まったくぶれませんでした。撮影を終えた今は、高畑さんが持っているいろんな面の一部分しか、今回は見ていないんだろうなと思っているんです。高畑さん自身も気付いていない引き出しがたくさんあるんじゃないかと思うので、またぜひご一緒したいですね。

高畑さん 私は堺さんのことをずっとテレビや映画で拝見していましたし、大学時代に演劇をやっていらした頃からすごいスターだったという伝説も聞いていたので……。

堺さん え!? 誰に聞いたの? 全然そんなことなかったんだけどね。

高畑さん それでもう、ガチガチで。でも以前、ちょうど同じ時期に堺さんがNHK大河ドラマ(真田丸)、私が朝ドラ(とと姉ちゃん)に出演していて、収録スタジオが隣だったんです。それで、廊下でお会いする時もあったので、自分の中では、その時に(共演に向けて)助走をつけた感じでした。今回は、出演者の中では私が一番年下で、最初は緊張や不安が大きかったんですが、撮影が進んでいくうちに、堺さんと一緒の空間にいることが普通になってきて、緊張も不安もだんだんなくなりました。きっと、「堺さんがいてくれたら大丈夫」という絶対的な安心感があったからだと思います。

――今回の作品は、鎌倉が舞台ですが、撮影以外で鎌倉に出かけたことは?

堺さん 高畑さんは、よく行くんだよね。

高畑さん プライベートでちょくちょく行っていました。一人でぶらっと出かけることもあれば、友達とドライブで行くことも。あじさい寺(明月院)とか、アジサイの花がたくさん咲いている所に行ったり、駅前の商店街で食べ歩きをしたり。江ノ電にも乗ったことがあります。鎌倉はすごく好きな街なんですよ。

堺 雅人(さかい・まさと)

1973年10月14日生まれ。宮崎県出身。早大在学中の92年から劇団「東京オレンジ」で活動を始める。NHK大河ドラマ「篤姫」「真田丸」や、「半沢直樹」(TBS系)、「リーガルハイ」(フジテレビ系)などのドラマのほか、舞台や映画、CMでも活躍する。日本アカデミー賞やブルーリボン賞など受賞歴多数。

高畑 充希(たかはた・みつき)

1991年12月14日生まれ。大阪府出身。2005年に女優デビュー。NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」「とと姉ちゃん」や「過保護のカホコ(日本テレビ系)などに出演。舞台でも活躍し、16年には、読売演劇大賞の「杉村春子賞(新人賞)」を受賞した。2018年カレンダーが発売中。18年には『「リトル・マーメイド」イン・コンサート』にアリエル役で出演。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』は12月9日(土)より全国ロードショー。
出演:堺雅人、高畑充希、堤真一、安藤サクラ、田中泯、中村玉緒ほか
監督・脚本・VFX:山崎貴
原作:西岸良平『鎌倉ものがたり』(双葉社「月刊まんがタウン」連載)
主題歌:宇多田ヒカル「あなた」(EPICレコードジャパン)
音楽:佐藤直紀
配給:東宝

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