映画「先生!」出演 中村倫也さん「こんな恋、おれはもうできないのかな」

インタビュー

  研ぎ澄まされた演技力で様々な役柄を演じ分け、「変幻自在」とも評される俳優の中村倫也さん。純愛名作コミック「先生!」を実写映画化した「先生! 、、、好きになってもいいですか?」(10月28日公開)では、主演の生田斗真さんの同僚教師として出演します。中村さんに、映画の見どころや自身の恋愛観について聞きました。

――「先生! 、、、好きになってもいいですか?」では、生田斗真さん演じる世界史の教師・伊藤先生と、広瀬すずさん演じる生徒・響(ひびき)の純愛を描いています。

 映画を見て、いろんなことを思い出しました。今年、僕は31歳になりますが、「こういう恋、俺もうできないかな」って。大人になってくると、経験が積み重なって、あんなにシンプルに誰かのことを「好き」って言えなくなっちゃう。まっすぐな恋が尊く感じられました。言葉にできないですけど、響ぐらいの年代にしかできないものなんだと思いましたね。

先生に恋した経験も

――「先生」に恋したことありますか?

   実は、高校生の時、教育実習生を好きになったんですよ。すごくきれいで、憧れの女性。最終的に向こうから「やっぱり付き合うのはよくないと思う」と言われて振られちゃいました。

――すごい! まさに「先生!」と同じですね

 響みたいに「好きになってもいいですか?」って聞くようなかわいらしい感じではなかったです(笑)。映画の中で比嘉愛未さん演じる女性教師を好きになる男子生徒みたいに、どちらかと言えばグイグイいく感じでした。

いい感じで力が抜けてきた

――高校生の頃にスカウトされ、演技を学び始めた中村さんは、2014年には舞台「ヒストリーボーイズ」で主演を務めました。中村さんにとって演じることとは?

 芝居が年々楽しくなっているんです。2、3年前まですごく肩ひじを張っていて、「何か残さなきゃ」という焦りがありました。こういう芝居しなきゃ、こう見せなきゃ、と打算で芝居をしていたこともあります。今はその経験もあって、いい感じで力が抜けています。一つ一つの舞台、現場で起こることに素直に反応して、芝居のやりとりも自然になっていて。体も心も開くことができている気がして、今すごく楽しいです。

――ドラマ「下町ロケット」では大手企業の若手技術者役、「闇金ウシジマくん」ではとんでもないDV(ドメスティック・バイオレンス)男を演じるなど、演技の幅が広く、「変幻自在」と評されることがあります。

 違う作品、違う役だったら、違って当たり前だと思っています。「自分、変幻自在です」と思っているわけじゃないし。与えられた役一つ一つに「こんなことしたら、この作品面白くなるのかな」というアイデアを出しています。自分が持っているものをこのチームで生かすにはどうしたらいいか、ということをいつも考えていますね。

演じる役は自分の中のひとかけら

――役と真摯しんしに向き合っているんですね。

 演じる役柄って、全部自分の中にいるひとかけらだと思っています。それに、この役者ってこれだよね、というふうに決めつけられたくないと、デビューした時からぼんやり考えていました。結果として、それが「変幻自在」と言われることにつながっているのだとしたらうれしいです。

――これから挑戦してみたい役柄はありますか?

 恋愛ものをやりたいです。恋愛している時って、人間が一番ダサくなるのではないかと思うんです。ちょっとかっこつけたり、見栄みえを張ったり、小さいうそをついたり。人間の持つチャーミングさ、おかしさが凝縮されるのが恋愛だと思います。

世界中の小動物を飼いたい

――忙しい毎日かと思いますが、お休みの日は何をしていますか?

 ハムスターを2匹飼っています。あとアフリカの淡水魚・ポリプテルス。できることなら世界中の小動物を飼いたいくらいです! 動物が大好きなんですよ。今朝も、ハムスターが間抜けな顔でボーッとしているところに話しかけてきました。日々癒やされています。休みの日は、その子たちの小屋を掃除しています。

――ハマっていることを教えてください。

 料理ですね。この間はロールキャベツを作りました。最近どんどん凝ってきちゃって。料理に時間をとられちゃうんですよ。気づくとアマゾンでスライサーとか圧力鍋とか見ています。食べるのは一人。さみしいです。

好きな女性のタイプは・・・

――「先生! 、、、好きになってもいいですか?」は恋愛映画です。中村さんの好きな女性のタイプを教えてください。

 かわいくて美人なら越したことないですけど。 僕はいつもくだらないことばっかり言うので、アホみたいなことを言っても、ニコニコ聞いてくれて、言葉遣いがきれいで、料理が上手で、家事をしてくれて、男を立ててくれて……という女性はいない!(笑)

――では、そんな女の子がいたとして、どんなデートがしたいですか?

 バーベキューがしたいです。若々しいのじゃなく、おじさんがやるような、ひたすら肉を食べるような……(笑)。

中村 倫也(なかむら・ともや)

1986年生まれ。東京都出身。2005年デビュー。初主演舞台「ヒストリーボーイズ」(2014)で、第22回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。映画『星ガ丘ワンダーランド』(16)、『愚行録』(17)、『3月のライオン』(17)、『あさひなぐ』(17)、テレビドラマ、「スーパーサラリーマン左江内氏」(17)、「新宿セブン」(17)などに出演。映画『伊藤くんAtoE』、『孤狼の血』が18年公開予定。