ボーカル・ダンスグループ「X4(エックスフォー)」のリーダーで、俳優としても活躍中の松下優也さん。ゲスト出演した「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、9月21日22時から放送予定)では、「毎日食べても飽きない」という大好物・カレーライスのオススメの店を紹介します。松下さんに、仕事への向き合い方などについて聞きました。
――バラエティー番組への出演は珍しいですね。
僕は小さい頃からテレビっ子で、バラエティー番組もよく見ていたので、なんだか畏れ多い気がします(笑)。バラエティー番組だと、「自分がいつもテレビで見ている方々と一緒に仕事をする」という感覚になるんです。音楽や俳優の仕事ではそう感じることはあまりないのですが。
――NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(2016年10月~17年4月)では、若き日のヒロインに心を寄せる青年・岩佐栄輔役でした。朝ドラに出演する前と後では、何か変化はありましたか?
自分では特に変わったとは思っていませんが、外出した時の行動には、より気をつけるようになりました(笑)。注目されればされるほど、良いことも悪いこともより大きく取り上げられると思うので、自分自身、しっかりと芯を持ってやっていかなければと感じています。
「エンターテインメント」しか見えなかった
――音楽の仕事と俳優の仕事、向き合い方に違いはありますか?
音楽では、「どれだけ自分を出せるか」を大事にしています。俳優の仕事はその逆で、「どれだけ自分をなくして、役に近づくことができるか」が大事だと思っています。
――漫画やアニメが原作のミュージカルで「2.5次元男子」としても活躍していますが、ミュージカルとテレビドラマではまた違うのでは?
全然違いますね。声の大きさを意識的に切り替えるようにしています。ミュージカルで演じる時の声は大きめなんですが、テレビや映画の時は、話をしている相手役に声が伝われば十分なので、声はむしろ小さめのことが多いです。
――中学卒業後、親の反対を押し切って単身、米ニューヨークを訪ねて、ブロードウェーの演劇や音楽を見てきたそうですね。
小学6年の頃、(ダンス・ボーカルユニットの)w-inds.(ウィンズ)やDA PUMP(ダ・パンプ)が大好きだったんです。それが音楽を始めるきっかけになり、だんだん音楽やダンスにのめり込んでいきました。だから、中学の頃には、エンターテインメントの世界しか見えていませんでしたね。他にやりたいこともなかったし、ニューヨークに行くことが、エンターテインメントの世界への一番の近道だと考えたんです。
――本場の音楽を知って日本で音楽とダンスの勉強をし、18歳で歌手デビューを果たします。これまでの歩みをどう振り返りますか?
デビュー以来、いろんな仕事をやらせてもらいました。最初は「自分の思い描いた場所に行く」ことばかりを考えていたけれど、今になってみると、それは必ずしも正解じゃなかった。自分が想像していなかった仕事が来て、思いもしなかった人と会える。これからも「今はこれを目指して真っすぐ進もう」とか「今はいろんなことに挑戦してみよう」とか、うまく切り替えながらやっていきたいですね。
ランニングをするとプラス思考に
――自身に肩書を付けるとしたら、「アーティスト」ですか? それとも「俳優」ですか?
自分としては「エンターテイナー」だと思います。ライブに来てくれたお客さんを音楽で楽しませたいし、興奮させたい。お芝居を見にきてくれたお客さんもやはり楽しませたいし、何かを感じ取ってもらいたい。そんなことをひっくるめて考えると、エンターテイナーなのかなと。
――10年後の自分の姿は想像できますか?
10年後というと、37歳ですね。今でも十分好きなことをやらせてもらっていますが、10年後も変わらず好きなことをやって、楽しく過ごしていたいです。あとは、自前の運転手付きのロールス・ロイスで移動できるようになれたらいいですね(笑)。成功したらあんなふうになれるって、憧れを抱かせるような存在になりたい。そんな夢はあります。
――体は鍛えていますか?
週に4、5回、ジムに通って、1時間ぐらいランニングをしています。ジムには朝に行くこともあれば、夜の時もあります。仕事がオフの日に、家で一日中、ボーッとして過ごしていると、精神的に結構しんどくなるんですけど、走っていると、気持ちがプラス思考になるし、いろんなアイデアが浮かんでくるんです。もちろん体力も付くし、走るって、良いことしかないんですよ(笑)。