華麗すぎるキャリアが話題“才色兼備”のタレントREINAさん

タレント・REINAさん

タレント・REINAさん

 ハーバード大大学院修了、インターポール(ICPO/国際刑事警察機構)やビル・クリントン事務所でのインターンなど、華麗すぎるキャリアが話題のタレント・REINAさん(29)。連邦捜査局(FBI)や中央情報局(CIA)で働くチャンスもあったという彼女がなぜ今の仕事を選んだのか、その理由を聞きました。

世界のセレブとお友達になるすごい交渉術

––––長期の海外ロケから帰国したばかりと聞きました。

 テレビ番組「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて(テレビ朝日系)」で50日間の豪華クルーズ船に乗ってきました。乗船している世界のセレブに交渉してお友達になり、レポートをするという企画なのですが、とてつもないお金持ちの一面を知ることができて、とても面白かったです。その後、オフで1週間、アメリカの家族に会ってきました。ずっと海外だったので、なかなか日本語が出てこなくて(笑)

––––アメリカ生まれで、ニュージャージー出身だそうですね。

 父は鳥取、母は岐阜出身で、二人ともアメリカにあこがれて渡米し、イリノイ州の大学院で出会い結婚しました。現在、父は日系企業で働き、母は不動産関係の仕事をしています。私の生まれたニュージャージーは、一番誇れる有名人が「ボン・ジョヴィ」です(笑)。ニューヨークからも近く、「家はどこ?」って聞かれると「ニューヨークの隣」とか言っていました。日本でいうと、千葉とか埼玉のようなベッドタウンでしょうか。

––––華麗すぎる経歴のことをよく聞かれるのでは?

 ブラウン大学(ロードアイランド州)に入学して、世界の安全保障を専攻していました。アラビア語を習い始めて中東に興味を持ち、テロ対策やセキュリティー対策にも関心を持ち始めたのが大学時代です。

ハーバード大学院卒業式(2013年5月)

「情報機関」の志望 「9.11」の衝撃的な経験から

 もともとブラウン大学とCIAには強いつながりがあって、年に2回ぐらいリクルーターがキャンパスに来ていたんです。3年生の終わりに、リクルーターと会う機会があり、経歴を話すと「君、CIA向いているよ」と言われ、応募することになりました。

 面接数回と試験、検査などを受けて、結果がわかるまでに2年近くもかかりました。その間に大学を卒業してしまったので一度、実家に戻り、そこから通える国際政治に関わる仕事を探して、クリントン事務所のインターンに応募して合格。半年間勤めました。

 CIAの合否を待つ間に、「大学院ってどうだろう?」と興味を持ち、いくつかの大学院を受験しました。ハーバード、東大の両方に合格し、さらにCIAにも合格したのですが、結局、ハーバードの大学院に進み、「地域研究」で中東について2年間学びました。その1年と2年の夏休みの間にインターポールのテロ対策部がある政府機関で経験を積みたくてインターンに応募して合格しました。

米元大統領ビル・クリントン氏(右)と

––––インターポールといえば、漫画「ルパン三世」の銭形警部のイメージなのですが、実際はどんな仕事を?

 ほとんど内勤で、デスクワークが中心でした。主に、インターネットで情報を収集したり、FBIや海軍から来る情報をレポートにし、分析したりデータベース化したりしました。基本無給なので、家庭教師、ベビーシッター、通訳や翻訳のアルバイトもしていました。その後、FBIの採用試験にも合格し、ロイター通信にも勤務しました。

––––超難関と思われる試験を受けると、みんな合格してしまってすごいですね

 そんなことないです。運、タイミング、ネットワークを作って教授に推薦状を書いてもらったからで、私だけの力ではないです。やりたいと思うと突っ走っちゃうんです(笑)。

––––今までの人生で挫折を経験したことはありますか?

 ありますよー。一番大きな挫折は大学入試です。出身のブラウン大学もそうですが、元々アイビー・リーグに強いあこがれがあって、キャンパスがすてきな、トランプ大統領の出身校であるペンシルベニア大学を受験しました。しかし、ウェイトリスト(保留)に入ってしまい、他の大学を受験することに。ペンシルベニアの受験に全力を尽くしたのに、落ちてしまい、それが一番の挫折です。

––––子供のころから勉強は得意だったのですか?

 アメリカ生まれのアメリカ育ちなのに、小学校に入学するまでは英語はまったくしゃべれず、シャイで勉強も苦手でした。大学受験という目標を持って本格的に勉強をし出したのが、高校2、3年のころです。最初は友人も少なく、おとなしかったのですが、大学受験という目標を持ってからは、自分でクラブを作ったり、募金活動を始めたり、「負けないぞ」という気持ちで徐々に活発になりました。

––––テロ対策を勉強しようと思ったのには、9.11のテロにも影響はありますか

 そうですね。「9.11」(米同時多発テロ)は中学生のときでした。住んでいたところとニューヨークシティーは目と鼻の先ですし、友達のお父さんとか犠牲になった人もいました。それまでは、自分の身近にテロが起こるなんて考えもしませんでした。2001年のテロは衝撃的でした。

お笑いへの転身「もったいない?」

––––いろいろなキャリアを積んできた中で、なぜ日本でお笑い芸人を目指そうと?

 何度も同じ質問をされるので、自分なりに説明するのですが、どうも納得してもらえなくて。アメリカ人は絶対、他人のチャレンジに「もったいない」と言わないと思います。日本だと「もったいない」と言われたのが一番衝撃的でした。

 でも、今までのキャリアを活用しつつ、楽しくやらせてもらっています。なにか面白いことをやってみたいと思ったのが、ダイレクトな答えでしょうか。

––––2014年にお笑いのスクールに入り、その後「セクシーチョコレート」というコンビを組んでいました。去年解散して、現在はレポーターやコメンテーターとしての仕事が目立ちますね。

 米大統領選挙のころから政治番組やニュース番組の出演が多くなりました。芸能界で一番楽しいのは、型にはまらず、自由にクリエイティブにいろんなことにチャレンジできること。そこにひかれたので、自分でこれしかやらないとか、これになりたいとか決めないようにしています。

––––最近、同じ事務所のイモトアヤコさん、平野ノラさん、ブルゾンちえみさんらが活躍されていますが、ギャグがヒットしてブレイクしたらいいなとか?

 大ブレイクしたいとかは思っていません。自由に自分の好きなことをやりたいです。少しの安定した仕事を細く長くやりたいです(笑)。今まで勉強してきたのは楽しかったからなので、楽しいのが一番です

–––––––また、コントとか漫才をやってみたい?

 チャンスがあればやってみたいと思いますが、特に決めていません。楽しくやりたいなというのが一番です。今までの人生は楽しいという感じではなかったので。

––––意外です。他人もうらやむ「楽勝」な人生だったのでは?

 そんなことはないです。合格すると、次のハードルがどんどん高くなり、プレッシャーばかりでした。何をしても満足できず、どこに受かっていても、普通の仕事はできないジレンマがありました。人に言われたわけではありませんが、自分の中でプレッシャーが積み重なってそれが爆発して、自分がやりたいことはこれじゃないと初めて気づいて思い、日本に来てお笑いの道に進もうと(笑)。初めて自由に仕事に向き合うことができています。

––––日本に来て大変だったことは?

 芸能界の上下関係や独特のルールなどがわからず、後でマネジャーさんが謝りに行ったこともありました。日本にいると私は「アメリカ人」として見られるので、割となんでもズバズバ言っちゃいます。「これはおかしい」とか「どうしてですか?」とか、はっきり言える方なので、そんなにつらくはないです。

––––オフは何をしていますか?

 東京に外国人やお笑い、仕事関係などいろいろな友人のグループがあって、そこをぐるぐる回っています。お酒も大好きです。最近はウイスキーを飲みます。まあ、結局、オフは飲んでいますかね(笑)。

––––自炊はしますか?

 しますけど、ほとんどパスタとかアメリカンな食事中心です。炊飯器は持っていません。3食パンでも大丈夫です。クルーズ船でもそんな感じでした。食べ物はピザが好きです。

––––いろいろな人と出会うと思いますが、人見知りはしませんか?

 子供の時は人見知りでほとんどしゃべれませんでしたが、徐々に自分に自信を持っていいんだなと思って、積極的になれました。今やっている仕事もコミュニケーショントレーニングなので、英語でのコミュニケーションとか交渉術を教えています。

––––どうすれば英語でのコミュニケーションが上達しますか?

 一度、「日本人」というキャラをリセットして、「欧米人だ!」というキャラをつくればいいと思います。日本人は10数年英語の勉強をしているのに、知り合いの前だと恥ずかしがって英語をしゃべらない。それこそ「もったいない」と思います。

将来の目標は政治家?

––––来年は30歳、結婚は考えますか?

 うーん。結婚よりも、子供をほしいなと思っています。日本人男性とお付き合いしたこともありますが、50日間クルーズ船に乗っていてわかったことは、やっぱり英語圏の人がいいなと思いました。言いたいことが100%伝わっていないとストレスになるので。

––––いろいろなキャリアを踏まえて、働く女性にアドバイスはありますか?

 私はあまり人のアドバイスを聞かないので(笑)。自分のことは自分で決めます。自分の人生は責任を持たないといけないと、ずっと両親から教えられてきました。未知の世界も最初の一歩を踏み込めばなんとかなりますよ。1回やってしまえば大丈夫です。

––––政治家への転身の可能性は? 

 そうですね。政治には興味があります。女性初、アジア人初の大統領になりたいです!(笑)政治家はアジア人が少ないので。経済界とか医療関係は多いのですが。大統領目指します。

(聞き手:遠山留美 撮影:高梨義之)

仕事のお供
 買い換えたばかりだという、スマートフォン スマートフォンの英和辞書や翻訳アプリ。漢字が苦手で、台本の漢字とか読めないので、スキャンして翻訳できるので便利です。

REINA(レイナ)

本名・佐伯玲奈 1988年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。ワタナベエンターテインメント所属。2010年12月、ブラウン大学卒業。2013年5月、ハーバード大学院卒業。ビルクリントン事務所、インターポールにインターンシップとして勤務。2014年、来日。ワタナベエンターテインメントのコメディスクールに入学。デンジャーDとお笑いコンビ「セクシーチョコレート」を結成。2016年解散。同12月、セーブ・ザ・チルドレンジャパンのSTCアドボケーターに就任。ベンチャー企業の執行役員、英会話講師を務める。2017年4月から「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて(テレビ朝日系)」にレギュラー出演。