レモンサワーにピリ辛がくせになる…春キャベツの新感覚おつまみ

おかえりスープ (11)

「ただいま。送別会がリモート飲みになったんだけど、何か面白いおつまみ作れないかな〜」

そう言って、アトリエの扉を開けたのは、営業“10年戦士”の彼女。

ここは、僕のキッチンアトリエ。自慢のスープを、訪れた女性に振る舞っています。

自分のことよりも、「相手をいかに楽しませるか!」をいつも考えている気遣いさん。以前、後輩と一緒にここに来た時も、熱心に仕事の相談にのって、笑って励ましていたっけ。

話を聞くと、直属の部下がこの春、異動するそう。だけど、新型コロナウイルスで緊急事態宣言が延長されたから、リモートで送別会をするらしい。

「枝豆」や「豆腐」などの定番つまみでなく、一ひねりしたのがいいんだよな〜、と考えていた彼女に、「スープもつまみになるんだよ」と教えてあげたら興味津々。よし、とっておきの「おつまみスープ」を作ろう!

【おつまみ担々スープ】
材料 1〜2人分
・豚ひき肉     100g
・春キャベツ     葉1枚(50g)
・ザーサイ(市販) 20g
・すりゴマ(白)    小さじ2
・ゴマ油       小さじ2
・ラー油       お好み
A
・水           500cc
・みそ         大さじ1
・酒           大さじ1
・しょうゆ      小さじ2
作り方
1 キャベツは一口大に切る。ザーサイはみじん切りにする。
2 小鍋にゴマ油をひき、中火で豚肉をいためる。半分ほど火が通ったら、キャベツ、ザーサイを入れて、具材が絡むようにいためる。
3 2に(A)を加え、みそを溶かしながら、中火で4~5分ほど煮込み、最後にすりゴマを入れる。
4 器に3を注ぎ、ラー油を回しかける。

最初に豚肉をいためることで、香ばしさがアップ。ザーサイはみじん切りにすると、スープのうまみとなり、口に運ぶたびに、食感が楽しくなります。旬の春キャベツの甘さも感じられる、おつまみスープ。このままでもおいしいけれど、春雨を入れて、春雨スープにするのもおすすめです。

「うわ〜、春キャベツがたっぷり。ザーサイ、キャベツ、お肉と色々な食感が楽しめて、飽きないな〜」

担々麺のようにこってりしていないから、さっぱりと食べ進められるのも気に入ったみたい。

「これは、スープで酒が飲めるね」と、お墨付きをいただきました。少し辛いから、レモンサワーやグレープフルーツサワーでさっぱり飲むのがぼくのおすすめ。

スープがつまみって、少し変わっていてネタにもなるはず。「アイデアいただき!」と指を鳴らして、帰っていきました。

かわいがっていた後輩だから、本当は寂しいけど、笑顔で送ってあげたいんだろうな〜。

相変わらず心優しい彼女。

今日もお疲れさま。

※この連載はフィクションです。実在の人物や店舗などとは関係ありません。

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エダジュン
料理研究家/管理栄養士

1984年、東京生まれ。管理栄養士の資格を取得後、「スマイルズ」に入社。SoupStockTokyoの本部業務に携わり、2013年に料理研究家として独立。「パクチーボーイ」としても活動中。スープレシピ、お手軽アジアごはんや、パクチーを使ったレシピが得意。「野菜たっぷり具だくさんの主役スープ」(誠文堂新光社)など著書14冊。ホームページはこちら