ミャンマーの猫、ジャンプの後のお仕事とは?

いろいろな猫の生き方(103)

今回は東南アジアの国・ミャンマーのインレー湖の猫です。以前、インレー湖にあるミャンマー発祥の猫種「バーミーズ」の繁殖保護施設を紹介しましたが、実はインレー湖の猫といえば、もっと有名な猫がいるんです。湖上にあるガーペー僧院で暮らしている「ジャンピングキャット」と呼ばれていた猫たちです。なんでも猫たちがジャンプし、みごとな輪くぐりの曲芸を披露していたそうです。過去形なので、おわかりだと思いますが、芸を教えていた僧侶が亡くなったなどの理由で今はジャンプをしていません。でも大丈夫。そんなことをしなくてもここの猫たちには、働く猫として一見の価値があるんです。

木造の建物にトタンが張り巡らされた大きな建物がガーペー僧院です。インレー湖をめぐるツアーには必ずここが入るほど、人気の観光スポットです。インレー湖、ジャンピングキャットとネット検索すれば、猫たちの情報も数多くでてきますよ。インレー湖のジャンピングキャット

1844年に創設された僧院(僧侶の暮らす寺院)で、大きな本堂に30体ほどの仏像がまつられています。土足厳禁なので靴を脱いではだしで入れば自由に鑑賞でき、同じ建物の床を自由に行き来する猫たちの姿も見られます。

インレー湖のジャンピングキャット

ジャンピングキャットとしての曲芸をしなくなって10年が経過しているとか。その代わり、仏像とツーショットを見せてくれて、猫たちには観光客を楽しませる役割がいろいろとあるようです。

インレー湖のジャンピングキャット

こちらの猫はまるでお茶係のよう。ゴザの上に置かれた茶器は、寺院から観光客や地元参拝者にむけたお茶サービスのようですが、こんな猫の姿だけで十分おもてなしの気持ちをいただきました。インレー湖のジャンピングキャット

堂内から出た回廊では小さな子猫が大人猫のしっぽにじゃれていました。そんな様子に地元の人も観光客もメロメロ。インレー湖では猫だけでなく、農作業や漁をするミャンマーの人々の姿も絵画のように美しく印象的です。温かな日常がゆっくり流れていました。

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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SOTONEKO JAPAN(rakuten)

 

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