日本製品が好き? タイの“勝手に看板猫”

いろいろな猫の生き方(102)

以前撮影した猫の写真をながめながら、海外旅行の思い出に浸っている今日この頃。その中で、鮮明に記憶がよみがえった、ユニークなタイの猫たちを紹介します。カメラを構えながら歩いていたら、大通り沿いにある建築資材を取り扱うお店の前で、かわいいキジ猫(キジ柄の猫)と目が合いました。商品の上で、まるで店主のように堂々としたたたずまいの猫です。よく見ると、店内のあちこちに猫の姿があったのですが、夜になって判明しました。猫たちはお店の飼い猫どころではなく、外で暮らし、お店のオープンとともに店に入り込んでいる猫たちなのでした。つまり、“勝手に看板猫”をしていたのです。

蛍光灯の箱の上でくつろぐ猫
蛍光灯の箱の上でくつろぐ猫

かわいいキジ猫は、日本製の蛍光灯の包装箱の上がお気に入りのようです。カメラを近づけても、さして気にするふうでもありません。これでは、お客さんが商品を手に取れませんね。

段ボール箱の中に入り込む猫
段ボール箱の中に入り込む猫

こちらは、商品の入ったダンボールの中に入り込んでいます。おかげで商品の箱もへたっているようですが、お客さんが包装などの汚れを気にする日本では、ちょっと考えられないシーンです。

バイクの上にのる猫
バイクの上にのる猫

この猫は、お店のバイクの上でまったりしていました。配達用らしきバイクにも日本製のロゴがあります。タイの猫は、日本製品が好きなんでしょうか?

建築資材点の前にいた猫
建築資材店の前にいた猫

夜になり、再び通りを歩いていたら、例の建築資材店の前にかわいい猫が。顔をじっくり見たら、昼間お店にいたキジ猫でした。お店にいた他の猫たちも、シャッターが閉まった店の外です。

歩道にたたずむ猫
歩道にたたずむ猫

お店が開いている昼間は、猫たちの居場所となっていたのですね。お客さんにも、商品の上に猫が乗っかっても気にしない、そんなおおらかでやさしい気持ちが感じられました。ご近所では「猫のいるお店」として知られていて、猫たちの存在がお店に貢献しているのかもしれません。

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

Facebook:Sotoneko Japan Instagram:sotoneko_japan

SOTONEKO JAPAN(rakuten)

 

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