クラフトの街旭川に住む、牛柄猫の「技あり!」せんむ

いろいろな猫の生き方(99)

北海道のほぼ中央にある旭川地域(旭川市、東神楽町、東川町)は、家具の街としても知られ、大小100以上の工房やメーカーが存在しています。「旭川クラフト」と呼ばれ 、陶芸や木工、ガラス工芸などのクラフト作品は、高い技術力とデザインが国内外で評価されています。そんな街の神髄を感じさせる木工クラフト作家のギャラリー&ショップの看板猫が、今年の干支えとにちなんだような白黒の牛柄なのです。ただの看板猫ではなく、この街にふさわしい技とマインドを持った猫なのです。 

旭川空港から車でおよそ50分。北の嵐山と呼ばれる観光エリアは、木工クラフト以外にも陶芸などのアトリエやギャラリー、カフェなどがあり、まるで小さな芸術村です。その一角にあるギャラリー&ショップ「クラフト ブラウンボックス」の看板猫が、「せんむ」(14歳・メス)です。 

オーナーの得永光利さんが現在の場所に引っ越してきた頃、ある1匹の牛柄の猫と出会い、誇り高い生き方に大変な感銘を受けたそうです。ところが、その猫が突如姿を消してしまい、気を落としていたところ、得永さんが猫を飼いたくて探しているのだと勘違いした知人が、姿を消した猫に似た牛柄の子猫を引き合わせてくれました。それが、せんむを迎えるきっかけになりました。

子猫ながら風格のあるたたずまいに、つい「せんむ」と名づけてしまったそうです。お店に出すつもりはなかったのですが、たまたまショップに連れて行ったとき、自らフロアに出てお客さんにアピールするので、その様子からショップの「接客担当」に。今では名刺を持つほどになりました。ちなみに、せんむの名刺が一番多く配られているそうです。 

旭川地域では若手の育成にも力を入れているそうで、様々なアイデアや技術の作品が生まれています。遊び心がある仕掛けで楽しさを届けたい。ショップ内はそんなモノづくりの思い、クラフトマンシップにあふれています。せんむもフレンドシップにあふれていますが、睡魔に負けて姿が見えないときもありますので、その時はご了承を。 

さて、こちらがせんむの技ありの決めポーズ。得永さんが「キック」「キック」と声をかけると、レギンスをはいているような後ろ脚をぴーんと伸ばします。お手では普通だけど、後ろ脚キックという独自の技を編み出したせんむ。作家たちがおのおのの技を磨き合うショップにふさわしい看板猫です。 

クラフト ブラウンボックス
住所:北海道旭川市旭岡1丁目21−8
電話:0166-50-3388
営業時間:午前10時~日没
定休日:無休(1月から2月は、日曜休み)
https://brownbox.jp

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南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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