開運祈願! 猫団子のように寄り添って

いろいろな猫の生き方(98)

寒い季節になると、猫たちはお互いを温め合おうと体を密着し、団子状に集まります。いわゆる「猫団子」ですが、冬の風物詩でもある姿は、ここ数年、見かける機会が減ってきています。かろうじて、地元の島民たちが全体でお世話をしている島猫たちで見かける程度です。「猫団子」が貴重だなと感じるのは、寄り添った猫たちの温かさが伝わってきて、眺めるだけでほっこり心が温かくなるからです。そんな幸せ気分になれる猫団子を、今まで各地の猫島で撮りためてきた写真の中からピックアップしてみました。

1枚目の写真は、ミカン箱の上にのっているミカン色の猫が中心のユニークな猫団子です。猫団子には、似たような毛色の猫が集まる傾向があります。本来、単独で生活する習性のため、血縁関係が強い猫同士が団子を形成しやすいようです。

もちろん、家族以外の気の合う仲間同士の猫団子もあります。にらまれてしまいましたが、他の3匹の黒猫が、まるで騎士のように一番右の白猫の子猫を守っていました。ほほえましい関係性がわかる姿です。

最もほほえましいといえば、母猫と子猫たちの猫団子です。子猫たちは母猫やきょうだいたちと密着することで、安心感を得られるようです。家族の温もりほど心安らぐものはありませんからね。

冬の早朝に見かけた、ある離島に暮らす猫たちです。気温が下がる夜の間、猫団子で暖をとっていたようですが、昼間は仲間はずれだった猫も参加しています。猫団子作りには敵も味方も関係なく、協力し合う面もあるようです。

猫と違い、コロナ禍の人間界では、まだまだ人同士の距離をとる事態が続いています。私たちひとりひとりは離れていても、思いやりや気づかいなど、心の距離は猫団子並みに寄り添っていきたい。これが新年の願いです。

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南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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