1688 グラン・ロゼ 高級ノンアルコールという“新しい価値”の伝道師

ごほうびクリエーター×ぐるなび

キラリと光るあの人から人生のヒントを。元気をくれる特別なごほうびフードを生み出すごほうびクリエーターの生き方に迫ります。

株式会社YELL 代表取締役社長 渡邉麻奈美さん

ノンアルコールでありながら、シャンパングラスを傾けたときに味わえる幸福感。立ち上がる気泡は繊細に弾け、華やかなピンク色はテーブルに花を咲かせたよう。柔らかな甘さには気品があふれ、思わずうっとりと目を閉じてしまうほどです。フランス産の最高級ノンアルコール・スパークリングワイン「1688 グラン・ロゼ」。国内でのこの飲み物の人気を高めた立役者が、ブランドのアジア市場展開を担う渡邉麻奈美さんです。

ジャンルレス、グローバルな事業戦略でキャリアを積む

渡邉さんのキャリアは、大手コンピューターメーカーの役員秘書からスタートしました。その後、仕事を通して出会ったフリーランスで働く人々に触発され、「より自分で考え、行動する仕事を」との決意から、地元・横浜のイベント企画会社へ転職。行政関係の企画立案業務で、年間300本もの企画書を書き上げていたといいます。

企画立案の作業とは、「まず、ゴールとなる目的を明確にする。次に、目的を達成するための最適な手段を考案する。それは業界・業態が異なっても同じことです」。独立後は、事業コンサルティングを専門として、化学や機械、IT、食品、文化、工芸美術、エンターテインメント、福祉、教育など、ジャンルレスに仕事を請け負い、欧米や東南アジアと日本を結ぶグローバルな事業戦略に携わってきたそうです。

新しい価値観を根付かせる挑戦の始まり

「1688 グラン・ロゼ」との出会いは2012年頃。フランス製高級ノンアルコール飲料のアジア市場展開戦略を依頼されたのです。ブランド創始者は、世界的に有名な高級筆記具メーカー・モンブランで副社長兼ブランディング責任者を務めたムッシュ・レミ・ロサノ氏。その昔、「女性を永遠の幸せに導く」と言われたシャンパンに似た飲み物のレシピを、300年以上もの時を経て再現したそうです。商品名は、レシピを記したとされるフランス・シャンパーニュ地方出身の司教が逝去した年にちなんでいます。

ロマンあふれるストーリーに加え、ラグジュアリーなたたずまいに、渡邉さんは一目ぼれ。国際的なセレモニーなどで使用されるほど高い評価を受ける味もさることながら、“高級感のあるノンアルコール飲料”というコンセプトの可能性に強くひかれたのです。当時の日本には、ノンアルコールのビールや焼酎はすでに存在していたものの、スパークリングかつ高級品は未開拓状態でした。「新しい価値観の商品をどう定着させようか」と、渡邉さんの挑戦心が燃え上がった瞬間です。

ハイクラスから口コミで高評価が広がる

「国内の大手メーカーができないことをやろう」。企業にも消費者個人にも商品の存在が浸透していない状態で、渡邉さんがまず行ったのは、首都圏の高級ホテルへの売り込みでした。13年に、ANAのファーストクラス、ビジネスクラスでの提供が開始されると、評判が広まり、航空会社系通販で1000本を超える大量注文も来るように。まもなく、全国の高級ホテルや高級レストランでの取り扱いが増えていきました。

格式の高さで知られる東京會舘のメインダイニング「プルニエ」もその一つ。19年のリニューアルオープンから、「1688 グラン・ロゼ」はノンアルコールドリンクの主力を担っています。さらに、ソムリエにとっては、商品の持つストーリーの多さも魅力。「お客様に水かスパークリングかを尋ねるだけで終わっていた会話に、花が咲くようになったと聞きます」と渡邉さん。「サービスする側にも、される側にも、待望のノンアルコール飲料だった」と、確かな手応えを感じました。

商品パッケージ、ギフト企画、リーフレットなども手掛ける

日本市場では、味だけでなく、パッケージも大切なファクターです。フルボトルのスタンダードBOXから、クリスマスにぴったりなリースをあしらったミニボトルのセット、桜のモチーフが躍るジャパンプレミアムパッケージなど、あらゆるシーンに対応できる商品企画はすべて、渡邉さんが発案したもの。「メーカーのコンセプトは根本に置きつつ、日本でのプランニングはすべて任せていただいています」と言い、時にはアイデアがフランスに逆輸入されることもあるそうです。

輸入業務から販路開拓、営業活動に至るまでを一貫して育てたプロジェクトだけに、愛情もひとしお。今では、全国主要都市の百貨店やワインショップなどでも販売されるようになりました。さらに、日本だけではなく、アジア諸国への進出も視野に入れています。「インターネットを使わない世代の個人のお客様からの問い合わせもあります。全国のお客様のニーズに応えられるように、今後も努力していきます」
(ライター/麻林由、カメラマン/木村雅章)

【紹介した商品】 ※すべて税込み

■1688 Grand Rosé ”ノンアルコール”(4212円)
https://temiyage.gnavi.co.jp/item/00001083/

【撮影協力】 

■レストラン プルニエ
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-2-1 東京會舘本館 2F  TEL050-3134-4890(予約専用) https://r.gnavi.co.jp/6bkw34un0000/

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