冬の体を温める、ショウガを利かせた焼きレンコン豚汁

おかえりスープ (3)

「あ~今日も疲れた。汗がひいて体が冷えたから、ポカポカスープを作ってほしい!」

午後6時。大きな声でそうリクエストしながら、スポーツウェアを着た彼女がやってきました。仕事帰りにヨガをしてきたそうです。

「おかえりなさい。外は寒いから、ショウガを使ったスープにしようか」

◇     ◇     ◇

こんばんは。エダジュンです。

彼女が帰ってきたのは、都内にある僕のキッチンアトリエ。

「おかえりなさい」の気持ちを込めて、今日もホッとするスープを振る舞っております。

彼女の会社ではテレワークが続いています。時間もフレックスだから、朝早くから仕事を始め、午後4時には仕事を切り上げて、近くのヨガ教室やジムで汗を流すのが日課みたい。

そのおかげか、いつも背筋が伸びていてりんとした雰囲気。こんな日でも、本当に疲れたのかな?と思うくらい、ハツラツとしています。

冬の気配も感じる11月。汗をかいた後に外に出ると、急に体が冷えますよね。煮込み時間はたったの5分、体がポカポカになる豚汁を作ろう。

【たっぷりショウガと焼きレンコンの豚汁】
▽材料 1〜2人分

・豚バラ肉      50g
・レンコン(薄切り) 4枚(30gほど)
・ホウレンソウ    1株
・ニンジン      1/4本(35gほど)
・すりおろしショウガ 小さじ2
・和風だし      300cc
・みそ        小さじ2
・ごま油       小さじ2
▽作り方
1 ホウレンソウは4cm幅に切る。ニンジンは短冊切りにする。
2 鍋にごま油をひき、中火でレンコンとニンジンをいためる。表面に焼き色がついたら、和風だしを入れて4〜5分ほど煮込む。
3 2に豚肉、ホウレンソウ、ショウガを入れて、みそを溶く。ホウレンソウがしんなりとしたら食べ頃。

最初に根菜類を焼きつければ、煮込み時間を短縮できます。香ばしさもプラスされ、シンプルだけど本格的な味わいに仕上がります。

ショウガは加熱すると「ショウガオール」という栄養素になり、体の芯まで温めてくれると言われています。豚肉に含まれている「ビタミンB1」には、体内で糖質をエネルギーに変える役割があり、疲れた時にとりたい栄養素。どちらも、代謝アップを期待できる食材です。

10分もしたら完成!

「お待たせ。体が温まりますように」

一口頰張るたびに、目を閉じておいしさをかみしめている様子。

「こんなにショウガが利いた豚汁は初めて。レンコンがシャキシャキだから、食感も楽しいね」と大はしゃぎで喜んでくれました。

明日もジムに行くみたい。あまり無理しないで、たまにはゆっくり休んでね。今日もお疲れ様でした。

※この連載はフィクションです。実在の人物や店舗などとは関係ありません。

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エダジュン
料理研究家/管理栄養士

1984年、東京生まれ。管理栄養士の資格を取得後、「スマイルズ」に入社。SoupStockTokyoの本部業務に携わり、2013年に料理研究家として独立。「パクチーボーイ」としても活動中。スープレシピ、お手軽アジアごはんや、パクチーを使ったレシピが得意。「野菜たっぷり具だくさんの主役スープ」(誠文堂新光社)など著書14冊。ホームページはこちら