ぬくぬくのびのび 目黒・古書店の看板猫

いろいろな猫の生き方(93)

東京・目黒の住宅街にある「六畳ブック(BOOK)」はネット販売を中心とした古書店。戦前のレトロな日本家屋をリノベーションし、手作りの本棚がいくつも並んだ様子はとってもオシャレ。本は表に出ている分だけでも2万冊もあり、建物は古くても、機能的なお店。そんなお店の店長と副店長は猫が務めています。あたたかく満ち足りている様子の“ぬくぬく”が名前の由来の「ぬく」店長(13歳・メス)と、自由に伸びているのびのびからの「のび」副店長(6歳・オス)。来店には予約が必要ですが、ソファで気に入った本を吟味し、ぬくとのびになごみながら、至福の時を過ごせそうです。店長のぬくはチンチラゴールデンとメインクーンのミックス。お店に入ってすぐにある店内の応接間から外を眺めるのがお気に入り。天気の良い日には、テラスのある庭にいることも。

ぬくは、庭に生える草が大好き。ハミハミして歯ブラシに使ったり、毛玉を吐き出す整腸のために使ったりしていて、単に好きというより、意外と体調管理をしっかりしているのかも。秋になると木の葉をくわえ、自分のカゴに集めては季節の自然を楽しんでいるそうです。

副店長ののびは、エキゾチックショートヘア。人見知りが激しいけれど、顔なじみの人には、人懐っこい。アルバイトスタッフが出勤するのを出迎える律義な面もあるそう。たれ目な顔にほっこりなごみます。初対面の人だと、階段や2階に逃げ込んでしまうので、店内で会えたらラッキーな存在。

この2匹はとっても仲良しというわけではないけれど、お互いの存在を尊重している様子。外の好きなぬくが、窓が閉まっていて出られないとき、力の強いのびが窓を開けてくれることも。外が好きではないのびだけど、ぬくへのちょっとした心遣い? そんな2匹の関係がほほえましいです。

この店のオーナーの高橋さんは、他の古書店で週末に修業を積み、建築会社の社員から転身しました。長年の夢だったネットの古書店をオープンし、現在の場所へ移転したのは7年前。その頃からぬく店長は大活躍。本好きには猫好きが多いようで、のび副店長も加わって、六畳ブックのSNSでも人気者なんです。

ほんわかした雰囲気の高橋さんご夫妻ですが、本の出張買い取りや整理で忙しい毎日を送っています。そんな時に癒やされるのが2匹の存在だそう。2匹は書店の猫らしく、本にはいたずらをしません。いくら本が積み上げられても爪研ぎなんてもってのほか。六畳ブックを訪れれば、ぬくとのびが本を大事に扱うように、古書に残された時代や持ち主の思いがこもった本たちにとっても、大切な存在に思えてくるでしょう。

 

六畳ブック(BOOK6)
東京都目黒区大岡山1丁目18−2
電話:03-3725-0555
http://www.book6.jp/
Intagram :https://www.instagram.com/rokujyobook/

 ※ご来店の際はお電話で必ず予約をお願いいたします。

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南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

Facebook:Sotoneko Japan Instagram:sotoneko_japan

SOTONEKO JAPAN(rakuten)

 

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