境港「水木しげるロード」へ導くゲゲゲの猫たち

いろいろな猫の生き方(89)

鳥取県の境港市は、「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの漫画家、水木しげる氏の出身地です。1993年、彼にちなんで誕生した「水木しげるロード」には170体を超える妖怪のブロンズ像が立ち並び、すっかり妖怪の町として親しまれています。そんな境港には猫もいると聞いて立ち寄ってみると、確かにいました“境港猫”。ブロンズ像だけでなく、お店も駅も妖怪を推しているこの町で、妖怪に負けないぐらい存在感を発揮していた猫たちを紹介します。

妖怪の町、境港へ続くJR境線。鬼太郎をはじめ目玉おやじ、ねこ娘などが描かれた「鬼太郎列車」が走っています。年間200万人もの観光客が訪れる山陰屈指の観光地です。

水木しげるロードは駅前から水木しげる記念館周辺まで、およそ800メートルあります。妖怪ブロンズ像をはじめ、妖怪にちなんだものが点在しています。目の前を横切る黒猫も、その一環でしょうか?

水木しげるロードからちょっと脇の路地に目をやると、こちらに向かって見えを切る猫と目が合ってしまいました。ブロンズ像の妖怪に負けず劣らずの迫力があります。

水木しげるロードをさらに進むと、「ゲゲゲの鬼太郎」の主要キャラのひとり「ねずみ男」のブロンズ像の向こうに茶トラ猫の姿が見えました。

茶トラ猫の正面に回り込むと、置き看板の隙間にも猫が居座っています。雰囲気から親子にも見えるこの2匹に、勝手に鬼太郎と目玉おやじを想像してしまいました。

ここはちょっとした広場になっていて、人通りも多い。こんな目立つ場所に堂々としているので、猫好きさんから写真を撮られまくっていました。

ずっとお昼寝をしていたハチワレ猫が満を持して動き出すと、どこからか、目玉おやじの「おい! 鬼太郎!」という甲高い声が響いた気がした境港の午後でした。

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南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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