ミャンマーの妖艶な寝釈迦仏と眠り猫たち

いろいろな猫の生き方(87)

巨大な寝釈迦仏で有名な「Chauk Htat Gyi Pagoda(チャウタッジーパゴダ)」は1907年に完成した寺院。東南アジアのミャンマー連邦共和国(以下、ミャンマー)の旧首都ヤンゴン一の大きさと言われる寝釈迦仏の像は、横になった全長が約65メートル、高さは約17メートルもあります。しかも、色白の顔に真っ赤な口紅、ブルーのアイシャドウと妖艶ようえんな?(個性的)美しさを誇っています。お顔も見どころですが、足裏に描かれた宇宙観を示す108個の仏教宇宙観図絵が黄金色の細工で表現されていて、これもまた見事です。ここでの楽しみはもうひとつ。寝釈迦仏の周りをぐるりと一周する間に何匹もの猫たちと遭遇できるのです。しかも、どの猫も涅槃ねはん像にならってか?横になり、眠りこけているんです。

ぐるっと一周回って頭から足の裏まで前から後ろから見ることができます。足の裏を入れて写真を撮るのが現地の人にも人気のようです。

建物の側面には壁がなく、柱があるだけ。その間を爽やかな風が通りすぎていきます。大都市ヤンゴンはうだるような暑さですが、ここだけは熱帯気候であることを忘れられます。

ミャンマーの寺院内部は土足厳禁。どこも靴を預けなければなりません。ひんやりとしたタイルの上をはだしで歩くのは気持ちがいい。ここは屋根があるので比較的、足の裏の汚れが少なく済みます。

観光客が利用するホテルがある街の中心地からタクシーで20分ほどの場所にあります。ここは観光客が少なく、そのおかげで、猫たちが思い思いのんびり過ごすことができるようです。

日中は地元の人々も涼みに来ています。まったりと寝転がるご老人、読書をする学生さんの姿もありました。猫たちはというと、あまりの心地よさに一様に睡魔におそわれているようです。

この猫は、いい寝床を手に入れたようです。すっぽり体をちりとりの中に収めて寝ています。ちなみに、この寺院の拝観時間は午前6時~午後8時、年中無休。拝観料は基本無料(寄付を求められることもあります)です。

心地よい風が通り抜けていきます。ここに来れば、猫だけでなく人間だって寝仏のように横になってしまいそうです。ミャンマー観光に行ったら寺院のかわいい猫たちに会いに行きませんか。

Chauk Htat Gyi Pagoda
チャウタッジーパゴダ

所在地: ヤンゴン、ミャンマー

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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