グランドバザールの古書店街で猫の集会場を発見

いろいろな猫の生き方(85)

トルコ・イスタンブールにあるグランドバザールは、1461年に、オスマン帝国皇帝のメフメト2世が開いた歴史のある市場。当時はアーチ形の天井がある小さな屋内市場でしたが、その周辺に店が集まり、今では地元住民から観光客まで利用する、巨大市場へと変貌へんぼうをとげました。市場は迷路のように入り組んでいますが、無秩序ではなく、区域ごとに同じ業種が集まっています。そして、ある区域には、なぜか猫たちがたくさん集まっていました。そこは日本で言えば神田神保町(千代田区)のような古書店街でしょうか。

グランドバザールは旧市街の西側、観光名所の「ブルーモスク」から、歩いて15分ほどのところにあります。観光客が必ず立ち寄るお土産スポットでもあります。

グランドバザールに向かって左側の外れにある古書店街「サハフラル・チャルシュス(Sahaflar Carsisi Old Book Bazaar)」。グランドバザールの喧噪けんそうと違って落ち着いた雰囲気です。

古書店街の中心は植え込みや樹木のある広場。この広場をぐるりと囲み、小さな本屋が立ち並んでいます。そしてここが猫たちの集会場所のようです。

この広場と周辺の脇道に、猫たちが集ってるんですね。猫たちの飲み水も用意してあって、おのおのがのんびり過ごしていました。

午前中はお客さんも少なく、暇をもてあました古書店の人が、ポリ袋をテープで丸めて作った玉を足で転がします。その目的は後ろにいる猫の気をひくことのようです。

観察していると、思惑どおり、ポリ袋玉に飛びついてきた若い猫。この様子を見ていた周りの店の人たちや、お客さんからも笑い声が聞こえてきました。

お客さんは大学生が多いそうで、店番のお兄さんも若者が多い。猫たちを眺め、時々遊んでやりながら一日を過ごしているのでしょうね。グランドバザールに行って猫に会いたくなったら、ぜひ立ち寄ってみてください。

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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SOTONEKO JAPAN(rakuten)

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