海岸で黒猫だらけの「ブラックキャッツ団」に囲まれた

いろいろな猫の生き方(80)

今回は、今まで撮影した猫写真の中から、印象深い猫たちの姿をピックアップしました。選んだのは黒猫ファンも驚く黒猫だらけの群れです。とある海岸で集団生活をしている黒猫たち。そこは海水浴場がある海岸なんですが、砂浜を歩いていたら突進してきた5匹の黒猫たちに、あっという間に囲まれてしまいました。ビニール袋をクシャクシャ鳴らして、気を引いた自分も悪いのですが、全身黒の軍団はそれだけでインパクト大。名づけるのならクールな「ブラックキャッツ団」といった感じでしょうか。

遠目に黒猫の姿を発見し、手にしたビニール袋をクシャクシャ鳴らしました。すると一斉に黒猫が駆け寄って来ます。えっと……、黒猫がなんと5匹も突進して来ました。

砂浜に集まった黒猫たち。黒一色の集団は、なんというか迫力があります。「おやつがもらえるかも」と集まってきたのでしょう、グイグイとアプローチしてきます。

あいにく、おやつを持っていないのが黒猫たちにわかると、頭やアゴをお互いに押しつけあっています。猫同士、接近し過ぎをわびるための表現だと思いますが、全員で何か一つのカタチを作ろうとフォーメーションを変えているように見えてきます。黒いドーナッツとか……。

この黒猫たちに何か軍団的なものを感じるのは、顔も体も一回り大きな猫がいるからです。このがっちりとした顔と強そうな面構え。まさに、ボスという貫禄の黒猫が猫たちをひとつに束ねている。そんなように見えます。

逆に1歳に満たない小さな黒猫もいます。血縁関係があるとは思いますが、実際のつながりは分かりません。黒猫だから仲間になろうと集まったとしたらすてきですが、ここまでまとまった黒猫はそうそう見ることがないので……。妄想が膨らんでしまいます。

また、この小さな黒猫が、せわしなく頭を相手につけてあいさつをしまくっているんです。一番の下っ端という立場もあるのでしょうが、礼儀正しさが光ります。ボスの教育がいいのでしょうね。一般的には気ままで個人主義的な印象を持つ猫ですが、意外と組織としての秩序を保っているのかもしれません。さすが、“猫界一”協調性が高いといわれる「黒猫」のなせる技です。

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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SOTONEKO JAPAN(rakuten)

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