モニター&モデルも務めるオフィスの猫

いろいろな猫の生き方(79)

オフィスで働くかわいい猫に会ってきました。オフィスでの猫の仕事といえば、そのかわいさで人間を癒やすものですが、今回会ったソマリの「ブリ丸」(4歳・オス)の役割はそれだけではないんです。ブリ丸が通うオフィスは、猫の動きをデータ化する首輪Catlog(キャトログ)を開発する「株式会社RABO(東京都渋谷区)」。留守中の猫の様子をアプリのタイムラインで確認できる仕組みですが、ブリ丸は、そのシステムのモニターを務め、さらにCatlogを装着してモデルまでこなすスーパーな猫なんです。

ブリ丸は、同社を起業した伊豫愉芸子いよゆきこさんの飼い猫。週に2~3日、一緒に出勤しています。スタッフは女性が多く、オフィスでモテモテのようですが、見た目だけでなく中身もイケメンなんです。性格は穏やかで少し甘えん坊。でも強い意志を持っています。

人見知りはしないブリ丸ですが、さすがに最初は緊張気味でした。でも徐々になれてきて、いつものように振る舞いはじめます。モデル猫なだけあって伊豫さんが「トリムネ」と声をかけるとピタリと動きを止めてくれます。ちなみにトリムネはブリ丸君の好きな食べ物だそう。

お座りもお手もできちゃうブリ丸。モデルにはマストなスキルだそうで、しかも基本、目線を合わせてくれない猫が、レンズをじっと見つめてくれて難易度の高い仕事もこなしてくれます。

とはいっても、同じ場所での撮影が続くと、猫だけに飽きてきます。スタッフが打ち込むパソコンが気になるのか、思い切りのぞき込んだり、落ち着きがなくなったりします。

気が散ってしまったブリ丸におやつをあげて集中力を高めます。手を添えてガッチリつかんでコントロールするのが意志の強いブリ丸流のようですね。

当然スタッフは全員猫好き。飼い猫をオフィスに連れてくるスタッフもいるそう。でも猫には縄張り意識があるので、オフィス内でバッティングしないように心がけています。

イスからテーブルへと華麗なジャンプをつなぎ、窓際のキャットタワーに移動します。ここは彼のお気に入りの場所です。首輪のセンサーにもそんな行動が常時記録されています。

猫じゃらしでの活発な動きもデータ化。実は伊豫さんはブリ丸以外の猫とも暮らしています。「おでん」という名の1歳のベンガル猫ですが、元気な盛りで2匹の同居生活ではブリ丸は押され気味だそうです。でも、出社の日なら気兼ねなく遊べますね。

はしゃぎすぎておなかがキャットタワーの穴にはまり、身動きが取れない態になってしまいました。こんなアクシデントはほほえましい光景ですが、猫が家でお留守番をしているときは心配なものです。猫を見守りたいという伊豫さんの思いからCatlogが誕生したそうです。

この日会えなかったベンガル猫のおでんちゃんもしっかりCatlogを装着しています。元気過ぎる幼い猫の行動もわかって安心ですね。(写真はRABO提供)

株式会社RABO
所在地:東京都渋谷区猿楽町7-12
ホームページ:https://rabo.cat
Twitter:https://twitter.com/rabo_inc
Facebook:https://www.facebook.com/RABOinc/
Instagram:https://www.instagram.com/catlog_rabo/

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

Facebook:Sotoneko Japan Instagram:sotoneko_japan

SOTONEKO JAPAN(rakuten)

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