人知れず頑張っているあなたへ。すてきなレストランやワンランク上の手土産など、女性にとって、最高においしい“ごほうびフード”情報をお届けします。
平年より早い開花が予想されている都内のサクラ。名所の一つである目黒川沿いはシーズン中、多くの花見客でにぎわいます。オシャレなレストランが並ぶ中目黒エリアに降り立ったのなら、そのまま帰るなんてもったいない! 花見帰りに足をのばしたくなるビストロをお教えします。
厳選した産直食材で旬を追いかける
高架下を線路沿いに祐天寺方面へ歩くと、「ビストロ ボレロ」へたどり着きました。築70年ほどの古民家をリノベーションし、2015年にオープン。モダンな雰囲気のあちこちに、レトロな木造の足跡を残した遊び心満載の内装です。
全国各地から取り寄せる旬の食材を多く使用するため、季節によってメニューは流動的。グルメガイドで“ビブグルマン”を連続受賞した経歴を持つ一川洋海シェフが手掛けるフレンチが味わえます。春の彩りを感じる3品をオーダーしました。
まるでデザート! フォアグラのテリーヌ×イチゴ
「前菜を頼んだのに、いきなりデザート?」なんてつい口にしてしまうほど、とびきりかわいらしい一皿が来ました。黒のスタイリッシュな皿に赤の果実がよく映える「フォアグラのテリーヌ 栃木産とちおとめのマリネと共に」です。一川シェフのスペシャリテであるフォアグラのテリーヌを、季節の果物とともにいただく一品で、この春はイチゴを使用しています。
フォアグラの濃厚さを堪能するために、ワインの準備を万全に整えましょう。芳醇でまったりとした口当たりに、イチゴのフレッシュな酸味の相性は抜群。カリカリと軽やかな食感のナッツプラリネも良いアクセントです。
海の旬を主役に、華やかな陸の緑も添えて
魚のメインは「鹿児島産初カツオのミキュイ フランス産ホワイトアスパラとツブ貝のブルゴーニュ風」をチョイス。分厚くカットされたカツオにビッグサイズのホワイトアスパラ、新緑をイメージしたソースは生命の息吹を感じるビジュアルです。
ミキュイとは、絶妙な火加減で半生に仕上げるフレンチの手法。生でもおいしく食べられるカツオのレアと、直火で軽く焼き上げた香ばしさとが両方味わえるのは、何ともぜいたくです。伝統的なブルゴーニュソースをアレンジし、パセリと大葉で仕上げたグリーンのソースをつけると爽やかに。ダイナミックで華やかな一皿に、ついつい話もワインも進んでしまいます。
一味違う春のラム肉をたっぷりの野菜とともに
食欲をそそる香ばしさを漂わせて、「ニュージーランド産スプリングラムのロースト 春野菜とアンチョビ風味のジュ」がやってきました。新タマネギ、甘くて濃厚なジャガイモ「インカのめざめ」、茎ブロッコリー「スティックセニョール」、芽キャベツと、野菜好きにはうれしいラインアップにもテンションが上がります。
ヒツジの出産時期や生育状況から、春が最もおいしいと言われているラム肉。「苦手な人でも食べられるほど」(一川シェフ)臭みがなく、ラムらしい味わいもしっかり楽しめるこちらの料理は、まずは黒コショウと岩塩でいただき、肉厚でジューシーな味わいを堪能します。二口目は羊の骨からとっただしとフォン・ド・ヴォ―にアンチョビなどを加えた特製ソースをたっぷりまとわせていただきましょう。
シェアして食べる喜び、コースも人気
「みなさんでシェアして楽しく食べていただきたい」(一川シェフ)とのコンセプトにより、アラカルトはどれも2人前ほど。ボリューミーでしたが、あっというまに平らげてしまいます。木の温かみを感じるテーブル席では、まったりと時間が過ぎていきます。デザートもケーキやアイスなど6~7種あり、選ぶ楽しみが広がります。
コースの種類も豊富でリーズナブル。当日のアラカルトメニューからセレクトする「選べるシェアコース」(税込み5000円)が一番人気なのだそう。ワインの持ち込みもOKなのがうれしいポイントです(※持ち込み料1本3000円~)。特に花見時期には連日満席状態となるため、予約がおすすめです。(ライター/麻林由 カメラマン/片桐圭)
●お店とメニュー情報●
[メニュー]※税込み、テーブルチャージ300円別途(個室利用はコース利用時のみ、テーブルチャージ1000円)
■フォアグラのテリーヌ 栃木産とちおとめのマリネと共に 2400円
■鹿児島産初カツオのミキュイ フランス産ホワイトアスパラとツブ貝のブルゴーニュ風 2600円
■ニュージーランド産スプリングラムのロースト 春野菜とアンチョビ風味のジュ 3800円
※花見シーズンは「桜ランチ」(平日2500円、土日祝スペシャル3500円)、「桜ディナー」(5800円)の提供のみ
[店名]Bistro Bolero(ビストロ ボレロ)
[住所]東京都目黒区上目黒2-47-11
[営業時間]
火~土曜18:00~23:30(L.O.22:30、ドリンクは23:00、最終入店21:00)
日・祝日18:00~22:00(L.O.21:00、ドリンクは21:30、最終入店20:00)
土・日・祝はランチ営業あり 11:30~14:30(最終入店13:00)
※花見シーズンは平日もランチ営業あり
[定休日]月曜
[問い合わせ先]050-3461―0750
[ホームページ]https://r.gnavi.co.jp/htcz1aax0000/
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