「フー、シャー」三毛女子、ハンスト突入!?

猫暮らしはじめました。Vol.17

【前回までのストーリー】

「初シャー」いただきました!

保護猫カフェ“小豆沢あずさわの森”から、我が家に引っ越してきた三毛猫“うーたん”。

無事、猫暮らしスタート……だったはずが、到着して12時間後、部屋中に響き渡ったバタバタ、バターン!という派手な衝撃音。

「何事か!?」と思って飛び起きたら一瞬で静かに。

カーテンの外が明るくなり始めた早朝。弱い光の中、静かにケージをのぞき込むと、1段目に設置しておいた紙製の爪とぎはあらぬ方向へと移動し、ケージの外まで水入れの水が飛び散っていた。爪をといだ……というよりも、爪とぎを使ってアタックを仕掛けた感じの様相。布を掛けたリラックススペースから、かすかに聞こえるプピープピーという“うーたん”の鼻息。

「ハンモックの上で私の様子をうかがっている?」と思いながら、そーっと布をめくると、香箱座り(自分のおなかの下に前足・後ろ足をすべてしまい、長方形の香箱のように見える座り方)の“うーたん”が「シャーーー」と一声をあげる。

はい、初めての「シャーーー」、いただきました!なんて余裕があるわけもなく、初の洗礼に衝撃を受けながら、めくった布を素早く戻した。

猫も猫を被る?

「いい子すぎて不安」と言っていたあの頃が懐かしい。

あれっ、“猫をかぶる”って、「本性を隠しておとなしそうに見せること」って意味だよね。だとしたら、まさに彼女のことではないか!? そうか、猫も猫を被るのね。

ハンストで始まる波乱の幕開け

なるべく“うーたん”を刺激しないよう、静かに掃除を始めてみたが、ハンモックの上からたまに放たれる「フー、シャーーー」の洗礼にいちいち動揺……。しかし、声以外の攻撃はなかったため、「すまんね」「ごめんなさいね」と小声で言いながら片付け終了。

飛び散っていたトイレ砂に期待をするも、トイレは未使用。ウェットフードとドライフードも全く減っていなく、ハンスト(ハンガー・ストライキ)突入という波乱の幕開け。

~“うーたん”との暮らし2日目~

“小豆沢の森”店長アイさんとのやりとり。

真穂「おはようございます。おとなしかった“うーたん”がひょうへんしてフーシャー言っています。食事、トイレ→した形跡なし。現在、ベッドの方で香箱座りの状態です()

アイさん「1日程度のハンストは想定内なので、しばらく様子見ですね。時間がある時、ケージの外からおやつをあげてみてもらえますか?」

真穂「液状のおやつ、フリーズドライチキンなど、いろいろトライしてみましたが完全スルー(無反応)です」

アイさん「外に出たついでに、“うーたん”の大好きな猫用粉ミルクをマンションの宅配ボックスに届けました。お湯で溶いて適温に冷ましてお皿であげてみてください」

真穂「ミルク、ありがとうございます! 夜、あげてみましたが、ひとなめしてくれただけで、飲んではくれませんでした。でも、舐めてくれただけでも進歩かなと()

アイさん「上等です! 良い兆候です」

真穂「良かった~()

【2日目のまとめ】

私の存在が見えると落ち着けない感じだったので、布でケージ全体を覆うことに。

夕方あたりから「フーシャー」の回数は減り、ケージの2段目で丸まって眠るようになった(それまでは常に緊張感漂う香箱座り)。

とはいえ、依然として断食とトイレ未使用は続いている。

様子見できるリミットは48時間だという。万が一のことを考え、近所の動物病院の営業時間を確認。

~“うーたん”との暮らし3日目~

3日目の朝もバタバタ、バッターン!という、爪とぎアタックの衝撃音でスタート。

「出せー!」と言っているのか!?……ごめんね、うーたん。早く出たいよね。私も早く出してあげたいんだよ。それには仲良くならないといけないの。

「おはよう」と言いながら布をめくった私に、素早く2階のハンモックへ逃げ込み「シャーーー」とお返事する“うーたん”。

相変わらずお皿の上のフード類は手付かずで、トイレも未使用。

猫暮らし3日目のスタートも心配事が山積みで……やばい、すでに心が折れそうだ。

(※この物語は、実在する飼い主募集型保護猫カフェをモデルにしたフィクションです)

<保護猫カフェ時代の“うーたん”>

すぐに見付かっちゃうアイドル“うーたん”
子猫時代の“うーたん”

猫クイズ!(四つの選択肢から選んでください)
 
Q.猫の耳の説明で間違っているのはどれ?
 
(1)耳の先の毛は房毛(ふさげ)という
 
(2)耳の角度を左右別々に動かすことができる
 
(3)猫が聞こえる高音域の範囲は犬とほぼ同じ
 
(4)超音波を感知できる

A.(3)猫が聞こえる高音域の範囲は犬とほぼ同じ
【解説】猫の耳が聞き取ることのできる音の範囲は、周波数で表すと25~7万8千ヘルツ程度になります。
ねこ検定公式ガイドブックより

(Photo by 保護猫写真家ねこたろう/写真提供・協力 CAT’S INN TOKYO)

筆者:姉川祐夏里
筆者:姉川祐夏里(あねかわ・ゆかり)

「神保町にゃんこ堂」猫本担当。2013年6月、神保町交差点近くにある姉川書店内に猫本コーナーをオープン。著書『猫本専門 神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選』(宝島社)、「ねこ検定」(日本出版販売株式会社)プロデュース、「ねこ画展」(東京ドームシティ/ギャラリーアーモ)キュレーターなど。

Facebook:https://www.facebook.com/nekobon.nyankodo
Twitter:https://twitter.com/anealoha65
HP:http://nyankodo.jp
 

里親募集型保護猫カフェ「CAT’S INN TOKYO」

東京都板橋区小豆沢3-4-17
都営三田線・志村坂上駅から徒歩5分

HP:https://cats-inn.tokyo
Facebook:https://www.facebook.com/CATS.INN.TOKYO/
Twitter:https://twitter.com/cats_inn_tokyo
にゃんこマガジン:http://nyanmaga.com/

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